曲をゼロからアレンジする手順

アコギを重ねてコード感を加える(第9回:サビ「開放感と躍動感を感じさせる16分刻みのストローク」)

アコギを重ねてコード感を加える(第9回:サビ「開放感と躍動感を感じさせる16分刻みのストローク」)

2016/02/10


ここではアレンジの手順を紹介しましょう。メロディとコードだけのサンプル曲を、ミディアムテンポのJ-POPバラード風にアレンジするまでを解説していきます。
文・作編曲:平沢栄司

ギターは、アルペジオで弾くセクションとコードをかき鳴らすセクションを分けて、演奏に変化を付けています。おとなしい印象があるアルペジオはAメロなどの導入部に使い、力強さやグルーヴを感じさせるかき鳴らしのコードストロークを盛り上がるサビに使うことで、曲の展開にドラマ性が生まれます

自分でギターを弾けるなら、まずはコード進行を確認しつつ簡単な演奏パターンだけを決めておいて、リズム隊に合わせて弾き方を変えていけば、自然でノリのいいギターパートができ上がります。

これを打ち込みで作る場合は、ギターらしさを出すために細かな調整が必要なので、ギター専用の音源を利用すると、ギターのコードや奏法が簡単に再現できます。

ここまではギターをストイックに弾いていたが、サビからは抑圧されていた状態から開放されるように16ビートのリズムに乗せてコードをかき鳴らし、躍動感あふれるプレイにしてみた。たんにザクザクと刻むのではなく、ドラムやベースのグルーヴに合わせてアクセントを付けて弾くのがポイントだ

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