曲をゼロからアレンジする手順

ストリングスとホルンでオブリガートを入れる(第14回:サビ「ユニゾンや相反する動きを入れる」)

ストリングスとホルンでオブリガートを入れる(第14回:サビ「ユニゾンや相反する動きを入れる」)

2016/02/10


ここでは、メロディとコードだけのサンプル曲を、ミディアムテンポのJ-POPバラード風にアレンジするまでを解説していきます。
文・作編曲:平沢栄司

ピアノのパートに続いて、曲を豊かにするためにストリングスとホルンで「オブリガート」を加えます。まず、オブリの定番であるストリングスパートを入れるために、高音パートと低音パートの2つを作りましょう。本物の弦アレンジであれば、バイオリンやビオラなどの音色を高音パートと低音パートで使い分けるのですが、そのような難しいお約束は抜きにして、お手軽なストリングスのアンサンブル音色を使えばOKです。

そして、中低音域に厚みを加えるパートとしてホルンも用意します。Bメロから徐々に音を重ね、サビではメロにオブリを入れながらレンジの広いサウンドを奏でて、曲に厚みを付けていきます。なお、歌のメロディやベース、コードの音とぶつかって不協和音になっていないかどうかも確認しましょう。

ストリングス1は歌メロが動く時は止まり(①)、歌メロが止まると動く(②)というように隙間を埋めるようなフレーズにする。ストリングス2とホルンは、ストリングス1に対して呼応するように中低域を動き、所々に同じ動き(③)や相反する動き(一方が上がるともう一方は下がる/④)を入れて収まりを良くした

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