──続いて、3曲目「Illumina」についてお聞きします。こちらは音楽ユニット UQiYO（ウキヨ）のYuqiさんを迎えたバラード曲ということで。

杏子：実は「Illumina」も『BAILA BAILA』のオリジナル曲のひとつなんですが、今までリリースはしていなくて。『BAILA BAILA』のオリジナル曲って、150曲くらいあるんですけど、そんな中でも「Illumina」は結構人気があるんですよ。今年、東京、大阪、名古屋でやった「BAILA BAILAミュージカル」でも「Illumina」を歌ったんですが、ストーリーの中では伊藤由里子先生（『BAILA BAILA』の先生。元エアロビック女子シングル世界チャンピオン）が踊ったんですけど、そのしなやかな筋肉を見たら鳥肌もので。めちゃめちゃカッコよかったです。

──「Illumina」に関して、レコーディングなどでのエピソードは何かありますか？

杏子：ウィスパーとファルセットの使い分けが難しかったんですよ。かなり息が足りなくなった記憶があります。BAILAとコラボするときは、そういうことも多くて勉強になりますね。「ファルセットに持って行った方が絶対いいんだけど、でも地声で行けちゃうしな」とか。結局ファルセットにしたんですけど、そんなことを悩みながら歌いましたね。

──そうだったんですね。では、4曲目「あなたにアディクション with いまみちともたか & OKAMOTO'S」についても教えて下さい。

杏子：OKAMOTO'Sとは、この曲は2回目のセッションで。その前にも自分の20周年アルバムを作るときに「タイムリミット」というBARBEEBOYSの曲をやったことがあったんですが。彼らも本当に音楽が大好きで、3パターンくらいアレンジを持って来てくれて。ライブをやっても楽しかったし。それをイマサが見ていて。そこからイマサもOKAMOTO'Sのことが気に入ったみたいで。何かあったら、また一緒にやりたいなと思っていたんです。この「あなたにアディクション」ができたときに「この曲誰とやろうか？」って話したら、イマサが「OKAMOTO'Sがいいよ」って。それで一緒にやることになったんです。ちなみに、この時はイマサに「なんか、ピンヒールで男をグリグリいわしちゃうような曲を書いて！」って頼んだんですよ（笑）。

──OKAMOTO'Sといまみちさんとのやり取りで何か印象的な出来事などありましたか？

杏子：ギターを重ねていくのがイマサ流なんですけど、リズム録りが終わってギターを録る段階になったとき、コウキ君とイマサがスタジオに入ったら全然出てこなくて。「あなたにアディクション」のミュージックビデオにも少し映ってるんですけど、イマサがコウキ君に色々と指示していて。私がショウ君とハマ君、レイジ君に「大丈夫かな。これシゴキじゃない？」って言ったら、みんなが「いや、コウキは喜んでますよ」って（笑）。延々と二人でやってましたね。

──では、最後にあらためて今回のシングルの聴き所と、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

杏子：私とリンダの声に、ぜひ攻撃されて頂きたいですね。あと、歌って欲しいなぁ。聴いてもカッコいいんですけど、なんかツインボーカルで、女子はもちろん男子にも「アタシのわたしの」って歌って欲しいです。YouTubeとかにもアップして欲しい。「タワケタワケ タワケタワケ たわけ」って繰り返すと、何か呪文のように聴こえて、それでアドレナリンが出てきますから。ぜひ、歌ってみてください！