祝ノーベル賞文学賞受賞!

ボブ・ディラン、1966年の全盛期のライヴを収録した36枚組のボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が発売!

ボブ・ディラン、1966年の全盛期のライヴを収録した36枚組のボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が発売!

2016/10/14


ボブ・ディラン

 

『ライヴ 1966』 展開図写真

 

2016年10月13日(木)午後8時すぎ、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン(75)がノーベル文学賞を受賞した。

ボブ・ディランの日本の担当レーベルであるソニー・ミュージックジャパンインターナショナルでは「ボブ・ディランの素晴らしい作品を、まだ知らない人々や若い世代に知ってもらう絶好の機会と考えており、次世代へボブ・ディランのレガシー(遺産)を受け継いでいくために、今後大きなキャンペーンを企画したい」と発表。ボブ・ディランの最新プロダクツとしては、11月23日に“フォークからロックへの転換期”1966年の全盛期のライヴを収録した36枚組のボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が発売となる。
詳細はこちら
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/473264

また、10月16日(日)には、ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント「ルーム・ディラン」~ソニーミュージック公式ボブ・ディラン ファンミーティング~ソニックアカデミーフェスが開催され、萩原健太氏と東京ボブ・ディラン氏によるトークセッションと、東京ボブディランのライブも行なわれる。
詳しくはこちら
http://fes.sonicacademy.jp/2016/class/tokyobob/

 

ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞へのコメント

●スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニウス事務局長

「彼(ボブ・ディラン)は英語文学における素晴らしい詩人であり、伝道者なのです。とても独創的な伝道者です。54年にわたって伝統を体現してきました。それを邁進し、絶え間なく自分自身を再発明してきました。ボブ・ディランは、耳で楽しむための詩を書きます。しかし、それは目で読んでも完璧なのです。これは彼の目覚ましい韻の構成力と絵画的思考力を示す、並はずれた証拠です。歴史を遠くさかのぼると、ホメーロスやサッポーの存在が思い浮かびます。彼らが書いた詩は、聴かれ、演奏され、楽器と共に奏でられるべきものであって、これはボブ・ディランの詩も同じことです。我々は現在もホメーロスやサッポーの詩を読み、楽しんでいます。ボブ・ディランも同様です。よく読まれているだけでなく、読まれるべき存在なのです。彼は歴史ある英語文化における、偉大な詩人です。私も、彼の音楽に以前より感謝するようになりました。今ではすっかり、ボブ・ディラン愛好家です。」

●ブルース・スプリングスティーン

『ボブ・ディランは俺の国の父だ。『追憶のハイウェイ61』や『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』は素晴らしいアルバムだっただけでなく、俺が物心ついて初めて、自分が暮らしていた場所の真実を見せてもらった出来事だったのだ。そこには闇も光もみな存在し、幻想や偽りのヴェールは脇へと引き裂かれていた。彼は人を無能にしてしまう礼儀正しさや、堕落と腐敗を覆い隠してしまう日々のルーティンに足を踏み入れたのだ。彼が描写した世界はすべて俺が小さな町で目の当たりにしていたものだった。そしてそれはテレビを通じて俺たちの隔離された家庭に映し出されていたものの、コメントされることはなく、静かに認められていったのだ。彼は俺にインスピレーションを与え、俺に希望を与えてくれた。彼は他の誰もが、特に15歳の少年にとって、怖すぎて質問できない質問を投げかけてきた。「自分独りでいるのは…どんな気がする?」世代間に劇的なギャップが生まれ、突如歴史の流れの真っ只中で孤立したような、捨てられたような気分になった。方位磁針は回りっぱなし。心がホームレスになったのだ。ボブは真北を指し示し、アメリカが姿を変えた新しい荒野の中、自分の道を突き進む手助けとして導いてくれた。彼は旗を立て、曲を書き、その時代に欠かせない歌詞を歌った。当時の数多くの若きアメリカ人たちの心と魂を生き永らえさせるために。ボブがケネディ・センター名誉賞を受賞したとき、彼のために「時代は変る」を歌う機会があった。俺たちはほんの少しの間、ふたりきりで裏口の吹き抜けの階段を下りていた。彼は俺が来たことに礼を言うと「もし君のために何かできることがあれば…」と言ってくれたのだ。俺は「冗談だろう?」と思い、こう答えた。「もうとっくにしてくれているじゃないか」』
http://brucespringsteen.net/news/2016/bruce-springsteen-on-bob-dylan


●菅野ヘッケル(元ボブ・ディラン担当で1978年の初来日公演をライヴ・レコーディングしライヴ盤『武道館』を制作、ディランの自伝など翻訳も数多く行なったディラン研究の第一人者)

『フォーク、ブルース、ロックなど米英に流れる伝統を受け継ぎ、未知の世界を切り開き、社会を刺激し、人の心に響くことばを吐き出すディランは、今もクールな詩人であり続ける。「自分で歌いたい歌がなかったので自分でつくることにした」と語ったディランは、歌手であることに重点を置き、毎年百回近くのコンサートを世界中で行なっている。だれもディランのように歌えない。同時代に生きるわれわれは幸せだ』

●みうらじゅん(イラストレーター)

『あなたのやったようなことをやった人がそれほどいない」と、憧れのウッディ・ガスリーに捧げた歌詞がそのまま今のあなたになりました。当時、難解と言われた歌詞もこの受賞によって全ての謎が解けることでしょう。今なお、現役でしかも新譜を歌い世界を回っておられるディラン、あなたがやったようなことをやった人はそれほどいないどころか、確実にいない。フォーエバーヤングに祝福を!』 とコメントを寄せてくれた。

ボブ・ディランは現地時間10月14日(金)にカリフォルニア州インディオで開催される、ロック・レジェンドが集結するメガ・フェス「デザート・トリップ」にローリング・ストーンズとともに出演する。

 

近年のボブ・ディランについて

<ボブ・ディランの近年の作品について>:
ここ20年の間に発表した作品は、いずれも最高峰の評価を得る
●1997年:『タイム・アウト・オブ・マインド』はプラチナ・ディスクを獲得、アルバム・オブ・ザ・イヤー他、複数のグラミー賞を受賞。
●2001年:『ラヴ・アンド・セフト』も引き続きディランにとってプラチナ・アルバムとなり、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムを受賞した。
●2006年:『モダン・タイムズ』は全世界で250万枚以上を売り上げるとともに、ディランにとってさらに2つのグラミー賞をもたらした。
●2009年:『トゥゲザー・スルー・ライフ』も売上が100万枚を超え、初めて全米と全英の両方および他5ヶ国で初登場1位となった。
●2012年:『テンペスト』はリリースと同時に、14ヶ国でトップ5に到達。ここ数年の間に全世界を回った。コンサートでは、このアルバムからの楽曲を中心にセットリストに加えている。
●2014年日本では今年3月から4月にかけて来日公演が行なわれ、それに伴うキャンペーン”ディラン祭り”を実施。全オリジナル作品、ライヴ、ベスト盤を含む43作品をすべて紙ジャケットで復刻、30周年記念コンサートの映像作品とCD、11月『ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集』を発表。
●2015年1月フランク・シナトラのトリビュート作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』をリリース。
●2015年11月1965年~1966年の黄金期の未発表録音集『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ブートレッグ・シリーズ第12集』を発表する。
●2016年:来日を記念して3月に日本独自企画のアナログ赤盤「メランコリー・ムード」を、4月にはCD5枚組全集『DYLAN Revisited』を発売。
●2016年5月、前作の続編となるシナトラ・カバー集『フォールン・エンジェルズ』を発表。
●2016年11月に1966年のツアーをまとめたCD36枚組『ライヴ1966』とCD2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』の発売が予定されている。

<近年の受賞歴他動き>
●2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の挿入歌「シングス・ハヴ・チェンジド」でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞。
●2004年に発売され世界中でベスト・セラーとなった『ボブ・ディラン自伝(Chronicles: Volume One)』はニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストに19週間ランク・イン。
●2005年マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』放映。
●2008年ピューリッツァー賞特別賞受賞。 「卓越した詩の力による叙情的な作品により、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられる。
●2009年初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』をリリース。同作からの印税はすべて世界中の飢餓対策チャリティに寄付されている。
●2012年アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章。
授賞式ではバラク・オバマ大統領は自身がディランのファンであることを明かしている。
「ボブが23歳になる頃には、その強く独特で、とてもパワフルな声の力で、単にその音楽だけでなく、音楽の伝えるメッセージ性や、どのように人々の心を捉えるかといったことまでを革新的に変えたのです。今日、ブルース・スプリングスティーンからU2に至るまで、誰もがボブに感謝しています。アメリカの音楽の歴史で彼以上に偉大な人物はいないでしょう。正直、本当に大ファンなんです。大学時代にボブの曲を聴いて、彼がこの国の極めて重要な何かを捉えていたので、私の世界が広がっていったのを覚えてます」(バラク・オバマ大統領)
●2013年レジオンドヌール勲章 オフィシエ 受章。

 

最新プロダクツ

●『ライヴ 1966』 『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』
11月23日発売。伝説の1966年ツアー50周年記念、豪華36枚組ボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が発売となります。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/473264

<ベスト盤/ボックス>
●5CD『ディラン・リヴィジテッド』
今年の来日記念でリリースしたボブ・ディラン50年の歴史を網羅した日本独自企画5枚組CDボックス。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466940

●1CD『DYLAN THE BEST』
2007年発売のベスト盤。全18曲収録。主要曲を網羅。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/discography/SICP-1556

<オリジナル・アルバム(カタログ)>
●ディランの「全て」のオリジナルアルバム43タイトルは2014年に最新リマスターで紙ジャケットにて発売しております。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/bobdylan/140326/sono2/menu/


 

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