戦後日本の二大イベントである、東京五輪（1964年）と大阪万博（1970年）のテーマソングを華やかに歌い日本中を盛り上げ、「国民的歌手」としてその生涯を通じて日本の心を歌い続けた三波春夫。その三波春夫の音声をもとに、最新の音声合成技術を使ったバーチャルアーティスト『ハルオ ロイド・ミナミ』（HAL-O-ROID）がこの都度デビューすることになった。

ハルオロイド・ミナミは、名古屋工業大学が、独自で開発しつづけて来た「統計的パラメトリック音声合成技術」を基本にしており、あたかも本人が歌っているかのような自然で滑らかな音声を実現させている。なお、この技術を用いて、実際に実存した歌手の楽曲を制作してリリースされるのは業界初となる／*2016年9月現在 エクシング調べ）

さらには、本日Windows向けの音声創作ソフトウエア「CeVIO Creative Studio S」向けのソングボイスとして「ハルオロイド・ミナミ（HAL-O-ROID）」も無料公開されている。これによりだれもが自由に好きな曲をハルオロイド・ミナミに歌唱させることができるので、最新機材に目がないDTMerはぜひ試してみて欲しい。日本の心を歌い語る音声と、現代技術の粋とのコラボレーションで誕生した『ハルオロイド』の実力がしっかり感じられるはずだ。

アイドル系のアーティストが多いバーチャル界で、このハルオロイド・ミナミは異色のキャラクターであり、三波春夫の特徴である所作や着物姿などのビジュアル面も大いに楽しめる。本日10月20日（木）は、ハルオロイド・ミナミの第1弾シングルとして、三波春夫の1963年の自身の大ヒット曲「東京五輪音頭」のリメイク版と、浦島太郎(桐谷健太)のカバー曲「海の声」（2016年JOYSOUND上半期ランキングカラオケ総合ランキング1位）の2作品が配信限定リリースされた他、YouTubeでは、3Ｄキャラクターのハルオロイド・ミナミが動く「東京五輪音頭」と「海の声」のプロモーションビデオ（ショートバージョン）も限定公開されている。また「東京五輪音頭」のフルバージョンは、カラオケJOYSOUNDでも配信され、まさに三波春夫が現代に甦ったかのような映像を楽しむことができる。年内には三波春夫の出身地である、米どころの新潟にちなんで米粉を応援する第2弾の新曲リリースも予定しているとのことで期待していよう。

「東京五輪音頭」

「海の声」

【ハルオロイド・ミナミ（HAL-O-ROID）プロフィール】
ハルオロイド・ミナミ （HAL-O-ROID）
年齢：37.3歳
身長：173.73cm
体重：63.73Kg
好きな食べ物： 米
好きな音楽：オールジャンル