ニコニコ動画、YouTubeで累計再生数1億回を超える女性シンガーが放つ2ndミニアルバム

96猫『7S(セブンズ)』インタビュー

96猫『7S(セブンズ)』インタビュー

2016/11/21

 

 


──コラボするシンガーが決まってから、それに合った楽曲を作ったのか、まず楽曲ありきで、そのイメージに合うシンガーを決めていったのか、どちらだったのでしょうか。

96猫:スケジュールの関係もあって、ほぼ同時進行で進んでいきました。「ろんさん決まりました!」「じゃあ曲いきましょう!」「下田さんOKです!」「下田さん、この曲が良さそう!」みたいな感じで(笑)。前作『Crimson Stain』はかなり思考錯誤しながら作り上げていったんですけど、今回は割とスムースに作業が進んでいきましたね。どの曲も、どういう完成形へ持っていくかのイメージがはっきり決まっていたというか。

──湯汲哲也さん以外の作家さんは、どのように決まっていきましたか?

96猫:「晩秋ロストイン」の作詞作曲をしてくださったすこっぷさんは、昔から数曲書いていただいている方で、なのに直接の絡みがそんなにないんですけど(笑)。でもいつもすごくいい曲を下さるので今回お願いしました。「ブラックペッパー」に関しては、実はコンペでいくつか候補曲をいただき、その中から徳田光希さんの楽曲を選ばせてもらったんですよ。なので実際はどんな方なのか、お会いするまでは全くわからなくて。想像つかないまま歌入れして、マスタリングまで終わらせて。お会いしたら、学生さんで確か同い年だったんです。びっくりしちゃって!「え、同い年なのになんでこんな曲書けるの?」って思いました。

──楽曲のデモには、いつも仮歌でメロディが入っているのですか?

96猫:楽曲や作家さんによって様々ですね。仮歌をボーカルさんが歌っている場合もあれば、MIDI音源で打ち込んでいる場合もあるし、VOCALOIDに歌わせている場合もあります。

──歌い回しやニュアンスによってメロディの聴こえ方は大きく変わると思うのですが、そのあたりはデモに忠実にしているのか、96猫さんなりにアレンジするのか、どちらが多いですか?

96猫:最初こそデモ音源の歌い回しやニュアンスにつられてしまうことが多かったんですけど、最近は自分の歌い方も乗せられるようになったと思います。「ブラックペッパー」は特に、96猫らしい表現ができたんじゃないかなと。

──「96猫らしさ」というのは、どの辺にあるとご自身では思いますか?

96猫:おそらく、がなっているような激しい歌い方が、皆さんにとっての96猫の印象なんじゃないかなと思うんですね。ただ、あまりにクセが強い歌い方は好きじゃないと思うので、その辺りのバランスは毎回考えています。

──それって、ニコ動で鍛えられた部分も大きいのでしょうか。楽曲やボーカルに対するストレートな感想がたくさん流れてくるでしょうし、そこで微調整を加えるとか。

96猫:そうですね。ニコ動に上げていた最初の頃と今では、歌い方が随分変わったと言われるんですね。その時は内心、「変わったんじゃなくて変えてるんだよ!」って思ったんですけど、実は気づかないうちに変わっている部分って結構あるのかもしれないなって最近は思うようになってきました。お客さんの意見はとても大切なんですけど、あまり引っ張られすぎても良くないよなと思い、最近は気をつけています。

──奥華子さんが楽曲提供したバラードソング「MOTHER」を、リアレンジして今回再収録しようと思ったわけは?

96猫:奥華子さんには、新たにまた楽曲提供していただこうという話もあったんですけど、あの「MOTHER」をもう一度、今後はシンガーでもある奥華子さんと一緒に歌いたいという思いが、すごくあったんですね。今回のレコーディングは、カルテットを迎えて行ないました。同時録音だったんですけど、もう、各々が「いい」と思うポイントが違ったりして最初は大変でした。でも、6、7テイクくらいで本当にピタッと合って。全員一致で「これだよね!」っていうテイクを選べたのは嬉しかったですね。

──ボーナストラック「どう考えても私は悪くない」を取り上げたわけは?

96猫:この曲は、TVアニメ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』のエンディングテーマなんですけど、歌詞がすっごい分かるんですよね。同意せざるを得ない(笑)。これなら感情を込めて歌うことが出来ると思ったのと、色んな声色を使い分けて自由に歌えるんじゃないか、そういう曲があってもいいよなと思ったのが、この曲を選んだ理由です。『Crimson Stain』でもボーナストラックで「ポケットにファンタジー」(小林幸子と井端珠里が「さち&じゅり名義でリリースした、TVアニメ『ポケットモンスター』3代目エンディングテーマ曲)をカヴァーしたんですけど、そこでも一人二役を演じたので、今回も一人二役をやってみました。

次のページ »

この記事の画像一覧

(全0枚) 大きなサイズで見る。

96猫『7S(セブンズ)』
2016.11.23 Release

【初回生産限定盤】
SRCL-9228~9229
¥2,280+tax
<CD+DVD>

【通常盤】
SRCL-9230
¥1,780+tax
<CD>


(収録曲)
1.ブラックペッパー with ろん
2.鬼KYOKAN with 下田麻美
3.晩秋ロストイン
4. Alive
5.フタリボシ with 伊東歌詞太郎
6. MOTHER ~7S Ver.~ with 奥華子
8.ブラックペッパー -Instrumental-
9.晩秋ロストイン -Instrumental-
10. Alive -Instrumental-
11. MOTHER ~7S Ver.~ -Instrumental-


初回生産限定盤特典:
応募ハガキ封入/カラートレイ/DVD付き

96猫(クロネコ)
ニコニコ動画界で話題のシンガー・96猫。2006年から「歌ってみた。」カテゴリで活動を開始。色っぽい女性の声や、少年声など七色の歌声を持ち合わせており、その中性的な歌声がリスナーを惹きつけ、10代女性を中心に支持されている。精力的な動画投稿と、生放送を行っており、ニコニコ動画、YouTubeへの投稿動画は合わせて、累計再生数1億回を超える女性シンガー。

オフィシャルサイト

関連する記事

PAGE TOP