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96猫『7S(セブンズ)』インタビュー
96猫『7S(セブンズ)』インタビュー
2016/11/21
──声の使い分けって、何かコツはありますか?
96猫:とにかく恥ずかしがらず、そのキャラクターになりきるということですね。私は恥ずかしがり屋なので、いつも家で、一人で歌っているんですよ。「スタジオで歌え」って言われたら無理です(笑)。ちなみに今作のボーカル録音は、この曲だけ自宅で、他の曲はスタジオで行ないました。
──ご自宅にもボーカル録音するための機材環境があるのですか?
96猫:はい、ヤマハのアビテックス(防音室)をお借りしていて、そこで録っています。マイクはノイマンu87ai、オーディオインターフェイスはローランドUA-4FX。これらはデビューしてから導入したもので、アマチュア時代にネットに上げていた音源は、ラジカセで鳴らしたオケに合わせて歌って、それをパソコン内蔵のマイクで録音したりしていました(笑)。その後、ヘッドセットを買ったらものすごく便利で感動しちゃって、しばらくそれを使っていましたね。「音ビリビリ割れとるやないか!」「音質どーにかならんのか?」ってよくコメントされていました。
──本チャンのボーカル録りでは、1曲につきどのくらい時間をかけているのですか?
96猫:私、コーラスにすごく時間がかかっちゃうんですけど、メインボーカル自体は多分2時間くらいで終わりますね。コーラスは、少ない場合は1時間半、多いものは3時間くらいかかることもあります。1日、1曲か2曲のペースで歌っています。ただ、1行ごとに区切って歌っているので、テイク数は凄まじいものがありますよ(笑)。例えば1番のAメロがあったら、それを何度もなんども歌って、納得してから次に進むっていう。とはいえ、最初から最後までツルッと歌ってみた曲が、一番しっくり来ることもあるんですけどね。考えすぎてもダメなんだな、と。
──元々はシンガー志望ではなく声優を目指していたそうですね。
96猫:そうなんです。元々アニメが大好きで、そのアニメに命を吹き込む声優の仕事って凄いなと思っていました。声マネとかよくやっていましたね。『フルーツバスケット』というアニメがあって、主人公・本田透の声を演じていたのは堀江由衣さんだったんですけど、喋りかけるような演技が自分に言われている気がしてボロボロ泣きながら観ていたんです。そこからアニメにどっぷり浸かっていきましたね。「現実と全然違って、美男美女がたくさんだー!」って(笑)。
──そこから色んな人の声真似をするようになったそうですが、その時の経験は今活かされていますか?
96猫:そうですね。声色一つで、楽曲の表情がガラッと変わることに気づいてからは、歌を歌うときにも色々とニュアンスをコントロールするようになりました。今でも演じることが好きで、部屋に一人でいる時とか、何役か演じ分けて遊んでいます(笑)。
──初めて「ニコ動」に自分の歌を上げたとき、ユーザーからコメントで散々叩かれたそうですが、そこでへこたれずに続けてこられたのは、何がモチベーションだったのでしょうか。
96猫:私、すごく負けず嫌いなんですよね。あと、熱しやすく冷めにくいというか、「これ!」と思って夢中になると、ものすごい勢いでハマっていくんですけど、飽きると全く興味がなくなる(笑)。「ニコ動」に関しても、「ユーザーからダイレクトに感想をもらえるなんて凄い!」と思って夢中になっているときは、少しくらいの批判は何ともないというか。で、飽きると歌わなくなるし、それからまた凄い勢いで歌いたくなって、再び「ニコ動」にアップして、っていうのを本当に気まぐれにやっていたんです(笑)。そのくらいのテンションだったから、逆に続けてこられたのかもしれないですね。
──なるほど。ところで今、気になっているシンガーはいますか?
96猫:最近はAimer(エメ)さんが大好きですね。CDも一気に買っちゃいました。普段、人のライブとかほとんど行かないんですけど、Aimerさんのライブだけは必ず行きたいです。グッズも買いまくっているから殆どファンですよね(笑)。そのくらい夢中なんです。
──今後の抱負は?
96猫:オリジナル曲でも、もっと知ってもらえるようになりたいです。今はやっぱり「カヴァーの人」っていうイメージの方が強いと思うので。あとは、今回「MOTHER」で奥華子さんと一緒に歌詞を書かせてもらっているんですけど、今後も作詞は続けていきたいと思っています!
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