映画『イタズラなkiss THE MOVIE 2〜キャンパス編〜』の主題歌「BELIEVING」を収録
塩ノ谷 早耶香『Mist-ic』インタビュー
塩ノ谷 早耶香『Mist-ic』インタビュー
2017/01/25
──収録曲の選出や曲順は?
塩ノ谷:まず、「BELIEVING」をリード曲に設定して、そこを基準にそれぞれ選曲していきました。「BELIEVING」ができたタイミングで私の中に “アルバムを通してひとりの女の子の恋愛物語を描きたい” という思いが生まれたんです。物語のオープニングを「BELIEVING」が飾って、片想いの時期を「Miracle」、「YOU & ME」で表現しています。その間に友達との友情を描いた「SMILEY DAYS」も挟んで、そして両想いになった幸せな瞬間を「GOOD BOY」で描いています。
──なるほど。「奇跡」からは少し雰囲気が変わっていきますよね。
塩ノ谷:はい、「奇跡」では “幸せの中の不安” が生まれています。そこから愛の形が変わっていき、恋人と別れるまでを「流れ星」と「こんなにも愛していたんだ」で描きました。そして、 “別れてしまったけど、まだ相手のことを想っている” という気持ちを「魔法」に込めています。
──最後の「キミの側で」という曲はエンディングテーマのような感じでしょうか?
塩ノ谷:そうなんです。それまでは物語の主人公の視点で歌詞が展開しているんですが、「キミの側で」では塩ノ谷 早耶香からの視点で “恋愛にはいろんな形があって、笑顔や涙もあるけど、どんな瞬間でもキミの側にいるよ” というメッセージを最後に添えています。
──リード曲の「BELIEVING」はエリックさんとの共同作曲ですが、どのようなやりとりをされましたか?
塩ノ谷:エリックさんとは “90年代風のダサかわいい曲を作りたい” という話をして(笑)。 “キュートなんだけど、どこか抜けてる女の子” をイメージした曲を作っていきました。
──この曲は映画『イタズラなKiss2 THE MOVIE 2~キャンパス編~』の主題歌として書き下ろされたそうですね。
塩ノ谷:実はこの曲、歌詞は書き下ろしなんですが、曲は映画のお話をいただく前からあったものなんですよ。
──そうだったんですね。どうしてこの曲を選ばれたのでしょうか?
塩ノ谷: “キュートなんだけど、どこか抜けてる女の子” という曲のイメージが主人公の琴子ちゃんにピッタリだと思ったんです。だからお話をいただいた時に “奇跡だ!”って思いました(笑) 。
──では、制作当初の “ダサかわいい” イメージはどこから着想されたのですか?
塩ノ谷:これは自分に対するイメージですね。いわゆる “ツンデレ” じゃないですけど、 “不器用で気持ちを相手にストレートに言えない自分” を音楽で表現したいなって(笑)。
──きらびやかで可愛らしい仕上がりになっていますが、どんなところにこだわりましたか?
塩ノ谷:「BELIEVING」の歌詞を見ていくと悩んだり笑ったりと喜怒哀楽の振れ幅が広いんです。でも、そういった激しさが “片想い” という状況だからポップでかわいく描けるとも思ったんです。そういう思いから今のキラキラな仕上がりを目指しました。
──歌に関してはどんな点を重視しましたか?
塩ノ谷:この曲はトラックで鳴っている楽器の数自体は少ないので、ボーカルが目立つんです。そういう場合ってしっかり声でリズムを作らなくてはいけないんです。だから歌詞のメッセージを伝えるためにも声の伸ばし方や切り方をすごく意識しました。
──歌詞でお気に入りのポイントはどこでしょうか?
塩ノ谷: “BELIEVING 私だって いつかギュッと 愛されるはずよ” というところですね。私がこの曲で描きたかった女の子のイメージを象徴している言葉なんです。
──ミュージックビデオも制作されていますが、見どころはどこですか?
塩ノ谷:何と言っても踊っているところですね。ミュージックビデオでダンスをお見せするのは初めてなんです。私、幼稚園の頃からジャズダンスを習っていて、 “いつか作品にも残したいな” と思っていたので、ぜひたくさんの人に見ていただきたいです。
──ビデオの内容はどんなものになっていますか?
塩ノ谷:ストーリー仕立てになっていて、彼とのパーティに向かう女の子が、メイクや服装で悩む様子が描かれています。これにダンスが混ざって、私のこれまでのミュージックビデオと比べて新しい要素がたくさん詰め込まれたものになっていますね。
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