渋谷のライブハウス5ヶ所をサーキットするワンマン公演がスタート!

ギャロ『SHIBUYA BLACK CIRCUS』初日となる渋谷DESEO公演をレポート。1stアルバム『GALLO』に詰め込んだ世界観を完全再現

ギャロ『SHIBUYA BLACK CIRCUS』初日となる渋谷DESEO公演をレポート。1stアルバム『GALLO』に詰め込んだ世界観を完全再現

2017/04/26


3月に新宿ReNYでのワンマン公演を終えたばかりのヴィジュアル系バンド「ギャロ」が、渋谷のライブハウス5ヶ所をサーキットするワンマン公演『SHIBUYA BLACK CIRCUS』をスタートさせた。その初日となったのが、4月21日に渋谷DESEOを舞台に行なわれた『SHIBUYA BLACK CIRCUS-GALLO-』。タイトルへも記したように、この日は1stアルバム『GALLO』へ収録した楽曲を全曲披露。ここでは同アルバムを軸に据え構築したライブの模様を紹介しよう。

文:長澤智典 写真:TAMA

飢えた悪魔たちは、熱狂をむさぼり喰らっていた。

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ランタンを手に、メンバーらが一人一人ゆっくりと舞台上へ姿を現した。フロアーでは大勢の観客たちが手にした皿をスプーンで叩き続けていた。最後に舞台へ登場したジョジョも、手にした皿へスプーンを打ちつけてゆく。

「腹減ったなぁ」。空腹を満たそうとギャロが突き付けたのは、研ぎ澄ました音を通し、観客たちの理性を乱した『共鳴』。サイコティックなギターの旋律が意識を狂わせてゆく。激しく疾走する演奏の上で、ジョジョは観客たちを煽っていた。中盤では、フロアーでウォール・オブ・デスも発生。冒頭から飢えた悪魔たちは、熱狂をむさぼり喰らってゆく。

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ジョジョ(ボーカル)

『東京破廉恥劇場-ヱデン-』を通し荒れ狂う楽園へ導けば、ワジョウの吹いた笛の音を合図に、ジョジョと一緒に観客たちが『太陽』に乗せ「バンザーイ!!」と声を上げ騒ぎ続けた。狂気を帯びた音を切り刻むように突き付けた『玩具』。狂った行進曲『大日本黒鶏主義者聯盟行進曲嬰ヘ短調』を通しギャロは、跳ね続ける観客たちを快楽の地へ連れ出していった。

『曲芸師』を通しギャロは、観客たちをフロアー中でくるくる廻りながら暴れ狂う技を繰り出す曲芸師たちへ様変えてゆく。『魔王-覚醒-』では、意識を覚醒どころか熱狂の中で攪乱させていた。フロアーでは、逆ダイの応酬も。観客たちを煽り、舞台上へ引き寄せてゆくジョジョ。そこには、クライマックスのライブにも似た魂と魂をぶつけあう闘いが描き出されていた。

ギャロは危険な快楽の夢へ溺れさせるように、触れた人たちを妖しげな異空間へ連れ出してゆく。

ワジョウ(ギター)

アンディ(ベース)

熱狂から一変、ギャロはミディアムメロウな『魔王-慟哭-』を奏で、病んだ心の嘆きを歌に変え、届けてきた。狂ったように笑い続けるジョジョ。

『黒鶏論-創造篇-』が場内へ作りあげた、大きく揺れるうねり。怪しい物語を語るように、ジョジョが艶めかしく『極東恋時雨・紅』を歌いかけた。ギャロは危険な快楽の夢へ溺れさせるように、触れた人たちを妖しげな異空間へと連れ出してゆく。

ねっとり『樂園』を歌うジョジョに導かれ会場中の人たちが2ステップを踏めば、歪みを上げたワジョウのギターを合図に『東京市下谷区少年盗賊団・虎徹』が飛び出した。演奏に合わせ大勢の人たちが飛び跳ねれば、タオルを振り回してゆく。これは祭りだ、理性を捨てて野生に戻った連中が感情のままに暴れ狂うお祭りだ。

「お前らのすべてを吐き出せ!!」、モニターへ足をかけ、思いきり頭を振り乱すジョジョ。場内からは絶叫や手拍子が飛び交ってゆく。激しい『魔王-粛清-』の演奏に触発され、頭を振り乱し暴れ狂う観客たち。

轟く演奏の上で、むせび泣くギターの旋律が響き渡る。ジョジョが込み上がる気持ちのまま、嘆くように『独奏』を歌っていた。

その熱狂は、場内を熱く赤い色を染め上げていった。

カエデ

カエデ(ドラム)

「すべて喰らい尽くします」、ワジョウの言葉を合図に妖しくメロウな三拍子ナンバー『極東恋時雨・藍』が流れ出した。隣の人と手を繋ぎ、ゆったり身体を揺らす観客たち。哀愁味を抱いた歌や演奏が心地好い陶酔へ連れ出してゆく。

ふたたび演奏は熱を帯び出した。速いタイトなビートとメンバーたちの煽りに刺激され、大勢の観客たちが『夢題』に合わせ思いきり頭を振り続けていた。「すべてここに吐き出せ!!」、煽るジョジョ。熱狂はどんどん熱を持って上がり続けてゆく。『畸形』が場内に描き出した、野獣と化した観客たちが狂ったように場内で暴れ続ける熱狂の光景。「お前らを喰い尽くしてやる、死ぬまで踊れ!!」、身体を激しく揺さぶる2ステップナンバーの『夢葬』が炸裂。誰もが沸き上がる感情へ従うままに暴れ騒いでいた。全身を奮い立たせ暴れないと、高揚した感情を放熱しきれない。その熱狂は、場内を熱く赤い色へ染め上げていった。
 

会場中を皿とスプーンが激しく舞い踊る様は、ギャロのライブ特有の光景だ。

「まだまだ僕たちの腹は底無しです。お前たちの上手そうな身体を喰らわせてください」。『魔王-狂想-』に合わせ大勢の人たちがスプーンを大きく揺らし出した。ジョジョの煽りにヘドバンで想いを返せば、手にしたスプーンで皿をガンガン叩いてゆく。もっともっとと誰もが熱狂をねだっていた。舞台上もフロアーも、熱を喰らう食欲は無尽蔵だ。

『魔王-闇詩-』でも、誰もが両手に皿とスプーンを持ち、激しい演奏に皿を叩きながら想いをぶつけていた。会場中を皿とスプーンが激しく舞い踊る様は、ギャロのライブ特有の光景だ。そこに広がっていたのは、荒れ狂い、暴れ倒す風景だった。
 

最後の最後までギャロはクライマックスの熱狂を描き続け、観客達と熱い抱擁を交わし続けていた。

轟く『蚯蚓』に合わせ、会場中の人たちが頭を振りながら熱狂の渦へ飛び込んでいった。高ぶった気持ちはもう止められない。フロアーでは観客たちが身体ぶつけあう激しいモッシュを繰り広げていた。終盤には、ウォール・オブ・デスや、ジョジョを囲むように走り廻ったサークルモッシュも誕生。どんどんグチャグチャになってゆく。だけど、それこそがここに似合う表情だ。凄まじい勢いで頭を振り乱す観客たち、フリーキーな『葬魔-LUCIFER-』に刺激を受け狂わずにいれない。場内は揉みくちゃ状態だ。ジョジョが、観客たちが、螺子の外れた人形のように頭を振り乱し騒ぎ祭っていた。

「燃え尽くせ、いいかー!!」、奇声を上げ観客たちを煽るジョジョ。その声へ絶叫を返す人たち。火照った感情へさらに熱を注ぐように『大日本黒鶏主義者聯盟行進曲ホ短調』をギャロは突き付けた。拡声器越しに煽るジョジョ。フロアーではウェーブジャンプすれば、タオル振りながら誰もが全力ではしゃぎ続けてゆく。

最後に叩きつけたのは、ギャロ流メロコア/シンガロングナンバーの『禁句』だ。フロアーへ巨大なサークルモッシュが誕生。誰もが思いきり身体をぶつけ、無邪気に騒ぎ続けていた。

この日は110分の中へ24曲詰め込み、演奏。ギャロは最初から最後までクライマックスな熱狂を描きながら、観客たちと熱い抱擁を交わし続けていった。
 

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