メディア・インテグレーションが「Media Integration Festival 2017」を6月12日Red Bull Studios Tokyoにて開催した。会場では、同社が取り扱う音楽制作ツールを展示。ライブルームとブースそれぞれにセットアップされた5つのExperience（展示）がSoundGridにてネットワーク接続。ルーム全体に広がるネットワークを活用した4本のセミナーも行なわれた。

Experience 1：新感覚DAW体験

Experience 1では、新時代のDAW「WAVEFORM」を展示。「WAVEFORM」はMacやWindowsはもちろん、Linux、ラズベリーパイでも動作するのが特徴。さらに従来の形式にとらわれないブラウザ、複雑なコードを数クリックだけで入力できる他、作曲支援機能「パターンジェネレータ」も搭載。また、他のDAWと組み合わせるといった使い方もできるとあって、来場者達の注目を集めていた。

Experience 2：高品位インストゥルメント体験

Experience 2では、メディア・インテグレーションが取り扱うソフトウェア・インストゥルメントを紹介。世界で最も巨大なコレクターキーボード楽器を集めたバーチャルインストゥルメント「Keyscape」の他、津軽三味線をあますところなく再現したソフトウェア音源「TSUGARU SHAMISEN」、日本古典楽器の華である十三絃箏「KOTO 13」といった気になる製品も展示。多くの人々がそのリアルなサウンドをチェックしていた。

Experience 3：最新Pro Tools HD体験

Experience 3は、一般的なPro Tools HDXシステムとは一線を画す最新鋭のシステムを紹介。デジタルオーディオの黎明期から現在まで、高品位なAD/DAコンバーターとして業界をリードし続けている「Apogee」の最新I/O、Symphony I/O Mk2をシステムのメインI/Oとしてスタンバイ。さらに、WAVESやSonnox、Flux::、Plugin Allianceといった「プラグインサーバー」であるDiGiGrid DLSをシステムに融合させて展開。

Experience 4：マイクロフォン＆モニタースピーカー体験

Experience 4では、モニタースピーカーはEVE AudioとFocalの２社のモデルを展示。近年話題の3ウェイスピーカーや、デスクトップサイズの小型モニターまでを比較試聴できるようになっていた。また、Earthworks、Lauten Audio、Lewittといった様々なマイクも展示。

Experience 5：デジタルでコントロールするアナログ・ギターアンプヘッド体験

そしてExperience 5ではソフトウェアのBIAS Ampをハードウェア化したギターアンプPositive Grid「BIAS Head（Rack）」を展示。さらに同じコンセプトを持ったディストーションペダルのBIAS Distortion、BIAS Delay、BIAS Modulationも展示されていた。