デュアルカプセルコンデンサーマイクとDSPプラグインからなる“リマイク”モデリングシステム

フックアップ、Townsend Labs「SPHERE L22」をリリース!(2017年 8月上旬より発売開始)

フックアップ、Townsend Labs「SPHERE L22」をリリース!(2017年 8月上旬より発売開始)

2017/06/28


フックアップからTownsend Labs「SPHERE L22」がリリースされた(2017年8月上旬より発売開始)。「SPHERE L22」は、デュアルカプセルコンデンサーマイクとDSPプラグインからなる“リマイク”モデリングシステムで、ノイマンのU47やU67といったマイクをシミュレーションできるのが最大の特徴だ。

【搭載するマイクモデルの種類】
LD-47、LD-49、LD-67、LD-87、LD-12、LD-251、LD-800、SD-451、 RB-4038、DN-57、Sphere Linear

なお、「SPHERE L22」では、デュアルカプセルにより正面の音と共に周囲の音像も一緒にステレオトラックとして収録することになる。その3次元的な音像をSphereテクノロジープラグインによって処理し、録音後にマイクタイプ、指向性、倍音、近接効果、ソースへの距離や向きを細密に修正できるのだ。これまであったフィルターでマイクモデルの再現するものとコンセプトが違い、マイキングそのものを変更できる(※)。

※録音する対象がモノラルソースの場合でも、より多くの情報を収録することによって単にマイクロフォンのキャラクターを変えるだけではなく、いわゆる3Dモデリングによる「リマイク」的な効果に主眼を置いており、これが“Sphere”(球体)というテクノロジーの語源にもなっている。

また、「SPHERE L22」では90度向きを変えることによってステレオ音像も収録可能で、ステレオ収録ソース用のプラグイン(Sphere 180)も用意されている。

このプラグインは各ネイティブフォーマットのほか、UAD-2フォーマットも用意されており、Apolloインターフェイスのプリアンプに接続することで、レーテンシーがほぼない状態で録音/モニターが可能になるという大きなメリットもある。

製品名:SPHERE L22(スフィアエルトゥエンティツー)
価格:オープン
市場実勢価格:157,000円(税別)
発売日:2017年8月上旬予定
開発元:Townsend Labs社(アメリカ)

■SPHERE L22の主な特徴と概要
・夢のマイクコレクションでレコーディング
・マイクの種類、極性パターン、そのほかのマイクの特性を収録後でも変更可能
・ボーカリストを疲れさせることなく、様々なマイクのオーディションが可能
・Off-Axis Correction による吹かれや望ましくない部屋鳴り等による着色、そのほかの問題を軽減
・1本のマイクでステレオレコーディングも可能

■SPHERE L22の主な仕様(マイク本体)
・カプセルタイプ : デュアルダイアフラムコンデンサー
・周波数特性 : 20 Hz - 20 kHz
・最大音圧レベル(0.5% THD) : 140 dB (20 dBパッド時)
・パッド:10 dB/20 dB(選択可)
・感度 : 22 mV/Pa
・出力コネクター : 5ピンXLR(オス)
・付属ブレークアウトケーブル:5ピンXLR(メス)→ 3ピンXLR(メス)×2(3m)
・本体重量 : 770 g
・外形寸法 : 63 mm (直径) x 225 mm (長さ)
・出力インピーダンス : 200 Ω
・推奨負荷インピーダンス : 1k Ω以上
・ファンタムパワー:44 V〜52 V/5 mA (チャネルごと)
・付属品 : ブレークアウトケーブル、ショックマウント、スイベルマウント、ダストカバー、ハードケース

■SPHEREプラグインの主な仕様(最低動作環境)
・サポートするフォーマット:AAX Native、VST2、VST3、Audio Units (Macのみ)、UAD
・Macintosh OS: Mac OSX 10.8.5以上(ネイティブ動作)、Mac OSX 10.9.5以上(UAD)
・Windows OS:Windows 7以上
・200 MB以上の空きハードディスク容量
・4 GB以上のメモリー
・1024 x 768 ディスプレイ解像度
・インターネット接続(ソフトウェアのダウンロード)
・各プラグインフォーマットが動作するホストアプリケーション
・搭載するマイクモデル: LD-47、LD-49、LD-67、LD-87、LD-12、LD-251、LD-800、SD-451、 RB-4038、DN-57、Sphere Linear

■Townsend Labs社について
ハイエンドのマイクプリアンプに代表されるSummit Audio社のCEO/オーナーだったエリック・パップ氏と、Avid社で13年間にわたりPro Toolsとその関連プラグイン、さらにはElevenやReVibeの開発に関わってきたDSPエンジニアのクリス・タウンゼンド氏の2人によって創業。彼らのプロオーディオ業界での永年にわたるノウハウと技術力が、SPHEREテクノロジーを完成させ今回のSPHERE L22システムの製品化につながった。
 

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