スピーカーシミュレーターの名門が発表した小型ロードボックス/アンプ用DI

【注目製品レビュー】トゥーノーツTorpedo Captor

【注目製品レビュー】トゥーノーツTorpedo Captor

2018/02/13


Torpedo Captor

真空管アンプヘッドの性能を自宅で引き出せる宅録環境にピッタリなロードボックス/アンプ用DI

トゥーノーツ
Torpedo Captor

オープンプライス(4Ω、8Ω、16Ω共に¥28,500前後)
問:日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp/
 

「Torpedo Captor」は、真空管ギターアンプを持っていても部屋では音が出せなかったり、キャビネットを鳴らして迫力のある音をレコーディングしたいのに防音環境がないという人に最適な、ロードボックス/アンプ用DIです。

本機を使うと、スピーカーキャビネットとマイクを経由することなく、かつ真空管アンプに負荷をかけずにスピーカーアウトの信号をラインレベルに変換できるので、自宅でのギター録音や、ライブでPAシステムにラインで音を送りたい時などに大変重宝します。出力は、スピーカーキャビネットの出音をシミュレートできるXLR端子のDIアウトと、ドライ音を出力できる標準フォーン端子を装備しています。両者は同時使用が可能なので、DIアウトをPAやミキサーに、ラインアウトをオーディオインターフェイスなどの録音機器につなげば、ライブ演奏とレコーディングが一度に行なえます。48Vのファンタム電源で動作するので、電源アダプターは不要です。

また本機の大きな特徴として、アナログスピーカー・シミュレーターを内蔵している点が挙げられ、本物のキャビネットを鳴らしているかのような、リアルなサウンドが得られます。ギター用とベース用、そしてオフの3種類から選ぶことができ、グランド/リフトや位相の切り替えにも対応しています。

さらに、DAWソフトを起動して作業をする時に、付属のプラグイン「Wall of Sound」を使えば、スピーカーキャビネットとマイキングのシミュレートを変更できるので、例えばギターのレコーディング時にはドライの音で録っておいて、後からキャビネットの種類を考えるということもできてしまいます。
本機は、自宅で音楽制作を行なっていて、ライブ演奏もするというギタリストにオススメしたい、注目の製品です。

【SPEC】
●入出力端子:スピーカーイン(標準フォーン)、ラインアウト(標準フォーン)、DIアウト(XLR)、スピーカーアウト×2(スルー、アッテネーター、共に標準フォーン) ●ロードボックス機能:100W RMS(許容入力)、4Ω、8Ω、16Ω(以上入力インピーダンス) ●アッテネーター:ー20dB固定 ●外形寸法:126(W)×175(D)×62(H)mm ●重量:1kg
 

本機はスピーカーアウトとラインアウト、DIアウトという3つの出力端子を備えている。スピーカーアウトからキャビネット、DIアウトからミキサー、ラインアウトからオーディオインターフェイスに接続するといった使い方をすれば、ライブ演奏とレコーディングが同時に行なえる

内蔵されたアナログのキャビネットシミュレーターに加えて、キャビネットの響きをシミュレートできる「Wall of Sound」というプラグインが付属する。12種類のギター用キャビネットと、4種類のベース用キャビネット、8種類のマイクから選ぶことができる

この記事の画像一覧

(全3枚) 大きなサイズで見る。

関連する記事

PAGE TOP