──今回のアルバムのタイトルを『For You』にしたのも、リスナーのみなさんに捧げたいという想いからですか？

Crystal Kay：はい。この1枚がお守りというか、ラッキーチャームのようなものになったらいいなと思ったんです。近くに置いておいてもらって、落ち込んだ時や辛い時に聴いてもらいたい。それで、またポジティヴさを取り戻してもらえたら嬉しいです。通常盤のバラのジャケットは、贈り物にもいいんじゃないかなって思います。

──そして、7月10日からは『Crystal Kay ～アコースティックツアー「クリカフェ　“For You”」』の開催も決定。こちらも、とても楽しみです。

Crystal Kay：約5年ぶりの「クリカフェ」です。まだ具体的な内容は決まっていないんですけど、もちろん今回のアルバムに収録された新曲がメインになってくると思います。でも、「クリカフェ」はアコースティックなので、このライヴでしか聴けないようなコーナーも設けるつもり。だから、楽しみにしていて欲しいです。まだ、私のライヴを経験していないという人は、今回の初回盤についているDVDのライヴ映像を見てもらえば、なんとなくの雰囲気はわかると思います。「クリカフェ」はアコースティックなので少し印象は違うんですけど、アコースティックでも結構踊ったりもしていますから。

──これから20周年に向けては、どんな活動をしていきたいと考えていますか？

Crystal Kay：とにかく自分ができることを一生懸命やるだけです。そのひとつがライヴで、もうひとつが楽曲制作。やっぱり20周年を記念したアルバムも作りたいので、そこに向けたビジョも考えないといけないですし、もう残り1年を切っているので、曲作りも進めないと間に合わないと思っています（笑）。それに20周年だからこそできることもいっぱいあると思うので、ファンの人たちのためにもいろいろ考えたいと思っています。

──今作『For You』を作り終えて、改めてどんな1枚になったと思っていますか？

Crystal Kay：私なりのJ-POPはもちろん、Crystal Kayの原点のサウンドも聴ける〈Feel Good〉なアルバムになったと思っています。どんなシチュエーションで聴いてもちょっと元気になれる作品が完成したんじゃないかと思うので、みなさんにとってそういうアルバムになったら嬉しいです。