今話題の動画配信アーティストが語る

Stager人気女性配信者3名にインタビュー

Stager人気女性配信者3名にインタビュー

2018/06/25


アーティストが歌や演奏、軽妙なトークといったパフォーマンスを行い、視聴者から「ギフト」というポイントを送ってもらうことで支持を得る。そんな表現者としては夢のような環境で話題のライブ配信アプリ「Stager(ステージャー)」。今回はTuneGateの特集記事の掲載権争奪イベントで見事に入賞した上位3名の配信者に、音楽にかける思いや今後の意気込みを存分に語ってもらった。

取材・撮影 森岡信伍

「最初は配信場所で寝落ちしてたんです」
女子高校生シンガーソングライターsaeの挑戦

Seasae

──インタビュー記事掲載権争奪戦イベントで一位入賞、おめでとうございます。

sae:ありがとうございます。わたし、今回のイベントの前のイベントで一位を取ったんですけど、その前まで一位を取ったことがなかったんですよ。Stagerを始めてから一年三ヶ月になるんですけど、「やっと一位を取れた」っていう感じなんですよね。
 
──今回、ずっと独走状態だったのでそれは意外ですね。今日はsaeさんが音楽や配信とどう関わってきたのか、お聞きしたいと思います。まずは簡単に自己紹介をしていただけますか?

sae: 年齢は17歳で、高校生です。普段は学校に通いながら配信をやって……なんだろうなぁ、特にこだわっていることはないんですけど、弾き語りをして音楽を身近に感じてもらえるように配信をして、生活をしている、という感じですかね。今、ステージャーを始めてから一年三ヶ月位なんですが、一年とちょっと前に、 Stagerの配信をするために一人暮らしを始めたんです。
 
──動画配信のためだけに、ですか?

sae:はい。やっぱり実家だと妹が二人いるので、夜中にしか配信してないから、起こしちゃうし、そもそも楽器もダメだし……猫も二匹いるので。
 
──たしかに実家暮らしだと、よほど防音環境がしっかりしていないと難しいですよね。

sae: そうそう。みんなの邪魔になっちゃうだろうなって。一人暮らしをする前はあるお店の一角を借りてやってたんですけど、そこがお店を畳むことになってしまって。それで、年齢も年齢なんで、カラオケだったりとかスタジオだったりとか……年齢制限で入れないんですよ。18歳以上ならまだ入れるんですけど。
 
──そうか。18歳未満だと、そういった問題が出てくるんですね。

sae: それで、音楽の配信を続けるにはどうしようか、って悩んだ結果、「一人暮らしするしかないな」って。親にも相談したところ「自分で全部お金払うなら良いよ」って言われて。わたしは一人暮らしを始めたわけですよ。それで、「頑張ればいいや、なんとかなるっしょ」的に軽いノリだったんですけど……なんだろう なぁ、やっぱり面倒くさいことが沢山ありすぎて。
 
──家事だったり「生活する」ということでしょうか。

sae:はい。それで親のありがたみだったりだとか、家族の大切さというものを知ることができました。寂しい気分にもなるんですけど、それをネタ、じゃないですけど、曲にしたりですとか。なんかこう、今の私の年齢でひとり暮らしする人ってなかなかいないからこそ……
 
──同世代の人たちと視点が違うものが書ける、と。

sae:って感じですかね。

Sea

 

──一人暮らしをしていて音楽活動と学校との両立は大変ではないですか。

sae:一時期は朝起きて学校、その後バイトに行って、配信場所に行って家に帰って、数時間寝たらまた学校に行って、それでバイトの前後にボイトレとか……けっこう体力的に限界を感じていましたね。こう、2時間、3時間も配信するために携帯の画面を見てると、頭がクラクラしてきちゃうんですよ。めまいがしてきちゃって。だから最初は配信場所で寝落ちしてたんです。

──配信中に寝落ちですか! その時の視聴者のリアクションが気になります(笑)。

sae:「えっ! 大丈夫?」みたいな。それで「学校行くの忘れた!」みたいな。良い思い出です(笑)。

──今は明るくお話しなさってますが、大変な思いをされてたんですね。そんな苦労の甲斐もあり、今では非常に多くの方がsaeさんの配信を視聴しています。どんな事を感じていますか?

sae:いろいろな年代の方が見てくださっていて、その年代によって好きな曲だったりとか、思っていることってぜんぜん違うんですよね。男性と女性でも意見が変わるし。10代の学生の意見だったり、50代や60代の方の大人の考え方だとか。それで……自分の中でゴチャゴチャになって悩む時もあるんですけど、意外と楽しいんですよね、そういうの考えてると。曲にもつながるんですよ。「この人、こう考えてるんだったら、じゃあこういう曲もできる!」って。同じ感情でも思っていることが違ったりするので、それで何曲も作れたりしますね。
 
──視聴者とのやり取りが制作活動に生きてるんですね。ちなみに今後の活動予定はいかがですか?

sae: 8/11の土曜日に新宿のHEADPOWERで、初のバンド編成でワンマンライブを予定してます。18時オープンです。わたし、100人動員しないと音楽活動を一切引退するって配信で言ったんですよ。
 
──すさまじい意気込みですね。ぜひ、応援してくれている方々にメッセージをお願いします。

sae:アーティストとしてStagerではちょっとずつですが、みんなに名前が知られてきてますけど、これからは外の世界に色々出ていこうと思うので……たくさんライブに来てほしい、と思っています。チームの一人としてみんなでsaeを作っていこう、じゃないですけど。リスナーさんはバンドメンバーではないけど、サポートメンバーの一人だから。
 
──それがアーティストのあり方として、saeさんの描く一つの理想像なんでしょうね。ライブ、期待してます。
 

「人の心に住みたいと思っております」
実力派シンガー西山小雨は伝説になる

西山小雨西山小雨

──先程、かなり大きなスーツケースをお持ちでしたが、どこかに寄っていらしたんですか。
 
西山:(Stagerのオフィスへ)わたし宛てに、お米がいっぱい届きまして(笑)
 
──差し入れが大変増えたということですね(笑)。それではインタビューを始めていきたいのですが、まず自己紹介からお願いします。
 
西山:西山 小雨(にしやま こさめ)と申します。仙台出身・東京在住の、ピアノ・ウクレレ弾き語りシンガーソングライターとして活動させていただいております。
 
──弾き語りをするようになった経緯を教えてくれますか。
 
西山: もともと、大学を出てすぐ、「ピアノを弾いてほしい」って誘われて『雨先案内人』というバンドに加入することになりました。それで活動してみたら、立ちドラムとアップライトベースとピアノの3人とも歌う、というスタイルが確立されていきまして。それで少しずつ歌が楽しいっていうことに気づきはじめました。あと、やっぱりいろいろなアーティストさんとライブで共演していく中で、自分で曲を作って自分で歌ってる人が一番、刺さったんですよ、私にとって。
 
──刺さった、ですか。
 
西山: 普段バンドでやってる人が弾き語りでステージに立った時の爆発力というか、「静かな熱」みたいなものをすごく感じて、どうしてもそれを自分でやってみたくなって。「これからバンドの方向性をどうしようか?」ってなった時に、「自分は自分の曲を作ってみたい」と思って、バンドを抜けました。
 
──元々、ソロでやっていきたいという願望があったのでしょうか。
 
西山:最初は全然ありませんでした。バンドをやっていた頃は、曲は全てリーダーの晴太郎が書いていましたし。彼に女の子の気持ちを書いた歌を持って来られて、「歌って」って言われた時に、どういう気持ちでどういう顔で歌ったらいいのか、わからなくて。
 
──感覚的なところで歌詞のニュアンスがわからないと言うか、すんなり自分に入ってこない、ということですか。
 
西山: そうですね。作詞した本人ほど曲を理解するのが難しくて。そもそも人前で歌った事自体がなかったし、表現の仕方というか、その当時は正直なところ、悩んでましたね。それが、ソロになってから少しずつ、「あ、こういうことか。こういう気持ちだから、こう歌ったらいいのか」というのが自分の中でわかってきた、ところはあります。気持ちを込めて歌詞を書くことで「うまく歌わなきゃ」っていうより、「気持ちを伝える」っていう方向へシフトしていけた、といいますか。
 
──先日ライブ配信で「気持ちを伝える」というキーワードを繰り返されているのを拝見しましたが、Stagerの配信で「伝えよう」とすることに関しては、どうでしょうか。
 
西山: 練り上げた30分のステージとかと違って、私の一挙手一投足が全部見られてしまう、ということで最初は配信することに怖さがありました。でもやってみたら、「完璧じゃなきゃいけない」とかじゃなくて、「自分という人間がステージで表現できればそれでいいんだ。それを見にきてくれる人がいる」っていう…… 配信中に出てきたボロをうまく汲み取って、個性として見てくれる方が、すごく多かったんです。それにStagerだと、曲の途中でコメントが来るんで「みんなここの歌詞が好きなんだ」とか。そういう事をリアルタイムでやり取りすることによって、自分の曲の新しい良さにも気づくことができて。違った観点から全然違った曲として聴いてくださってる方がいて、それも素敵だったりして。
 

西山小雨

 

──それは、まさに視聴者との双方向のコミュニケーションでないと得られないものでしょうね。
 
西山:はい。今まで通り「音楽を広める場所=ライブハウスでの活動だけ」という考えだったら、多分たどり着けない境地だったんじゃないかな、と思います。
 
──さて最後に、西山さん自身がアーティストとして今後どうなって行きたいのか、どういう理想を抱いているのか、お聞きできますか。
 
西山: アニメのテーマ曲がやりたいので、アニメのテーマ曲に使っていただける方を探してます! アニメ、大好きなんです。ちなみにカウボーイビバップが一番好きです。でも自分でアニメの曲をやるなら、ジブリとか……なんて言うんですかね、わたしにとってアニメの曲って「伝説」なんですよ。
 
──「伝説」、ですか。それはどういう意味でしょう。
 
西山: 一生絶対に忘れないし、それを聴いた瞬間に、その当時食べてたお菓子とか、部屋の温度とか。もちろんイラスト、絵とか。全て思い出すんですね。アニメの曲って一生の中でいつでも自分を勇気づけてくれる数少ないもので、なかなかないんですよ。身の回りにあまりなくて……色あせない。何十年前の曲でも「誰が歌っているのかは知らない、だけど知ってる」っていう曲。みんな、たくさんあると思うんですよ。
 
──たしかに、昔耳にしていた曲を聴いた瞬間、その時代のことが目に浮かぶ、というのはありますね。
 
西山: なんか、そういう存在になれたら良いなぁ、って。人生の節々でふと思い出して立ち返ったり、元気になれたり、とか。そうなれたら良いなぁ、と思います。誰かの人生をちょっと変える、幸せな方にピッと変えられるような存在になりたい。
 
──ある種、「武道館ライブが目標だ」というようなことよりも壮大な理想ですね。
 
西山: はい。「どこでライブしたい」とかじゃなくて、わたしは人の心に住みたいと思っております。
 
──素晴らしい一言ですね。本日はインタビューにお付き合いいただき、ありがとうございます。
 

「支えがあってのわたしだなと」
Misato* の求めるマルチな活動、応援者との絆

Misato*Misato*

 

──まずはMisato*さんについて教えて下さい。

Misato*:都内を中心に音楽活動をしています。歌だけではなくてお芝居をしたり、モデル業をやったりと、マルチに活動させていただいています。
 
──音楽以外にも幅広く活動されている、ということですが、今のような活動形態を取るようになった経緯を話していただけますか。

Misato*: 実はわたし子供の頃、劇団に所属していたんです。劇団っていうところは歌もお芝居もダンスも全部カリキュラムで組まれているんですね。それで、お芝居をやってみたら「お芝居楽しいな」とか、踊ってみたら「踊りも楽しいな」っていう感じだったんです。だけど自分が何を本当にやりたいのかについてもの凄く悩んだ時期がやって来まして。というのも、芸能事務所に所属するという事になったとしても、「わたしすごく歌が得意なんで、歌で行かせてください」とか、 「お芝居が得意なんで、お芝居で」というように、特化したというか、なにか頭が一つ出ているものが……なかったんですよね、私の中で。すごく悩ましいんですが、「全部やりたいです、全部やらせてください」というのがありました。
 
──そういった「全部やりたい」という姿勢に対する事務所からの反応はいかがでしたか。
 
Misato*:「それじゃウチではあなたを預かれませんね」という事務所がとても多かったです。それで、自分が何を本当にやりたいのか考えたいな、と思って。自分自身を一旦リセットしてみた時期がありました。その期間はいっさい全く芸事に触れずに生活をしてましたね。
 
──芸能活動に戻ったきっかけとしてはどういったことがあったのでしょうか。

Misato*: アニメの声優さんが、最近けっこう歌もお芝居もしていて、メディアに出ていたりもしていますよね。それで「声優さんて、どうかな。歌もお芝居もダンスも全部できるんじゃないか?」みたいな……ちょっと甘い考えではありますけど(笑)。「これ、行けるんじゃないかな」と思って、声優の養成所に入っちゃったん ですよね。そこでまた今度はお芝居もできてダンスもできて歌もできて。
 
──まさしく望んでいたというか、幅広くマルチな芸能活動をするという、夢に手が届きそうな場所が見つかったんですね。

Misato*: 自分の中ですごく充実したものが仕上がってました。そして養成所では一年勉強したら査定というのがあるんですけど、その時に、とある別の声優養成所に特待生として入ることができて、追加で一年間勉強したんです。けれど、事務所への所属が決まるというところまで行かなくて……「あーそっか駄目かぁ」って。
 
──厳しいですね。

Misato*: どうしようって迷ってた時に、Animelo Summer Live(アニメロサマーライブ)という夏にやってるアニソンのフェスがあるんですけど、そこにダンサーとして出演させていただいたりとか、「ちょっとライブの雰囲気を味わおう」みたいな感じでライブハウスで歌わせてくれたりとか。そういう、ちょっとしたきっかけが積み重なって、「じゃあ歌、やってみようかな」って。それでアニソンのカバーシンガーのような感じでライブハウスで活動しはじめたのがライブ活動のきっかけです。
 

Misato*

 

──配信についてもお伺いしたいのですが、Stagerでは、いわゆる雑談配信をなさっていて、その上で視聴者とのコミュニケーションをとても緊密に取っているように感じます。このあたりはいかがでしょう。

Misato*:基本的に私の配信を見てくださってるのって地方の方なんですね。あんまり都内の方がいなくて。都内の方って都内で活動していれば、いくらでも色々とキャッチできるかもしれない。ただ、地方の方だと、たとえば私が地方までライブに行ったとしても、さらにそのライブハウスの地域に来られる人だけなので……やっぱりすごく狭くなってしまう。でもStagerをやっていれば、いろんな人に見ていただける。どっちかというと地方にいるからこそ、たくさん話を聞いてあげたいし、すぐ会えるわけじゃないから一杯コミュニケーションを取りたい。なので雑談という配信スタイルを取らせていただいてます。
 
──今回の記事掲載権の争奪戦ですが、Misato*さんはイベント開催期間の中盤で4位、5位と一旦ランキングが落ちましたが最終日、見事に追い上げて3位に入賞しました。応援してくれた視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

Misato*:私自身、本当に何もなくて、お芝居とかも特にすごく得意ってわけでもないのに、ついてきてくださる方々がいなかったら絶対に今の状況は成り立っていません。Stagerを始めてから人生が変わった、というくらいファンの方が増えてくださったことに本当に感謝しています。みんなの支えがあってのわたしだな、と感じてますし、これからますます活動の範囲も広がると思うので、引き続き応援してもらえるような人でいたいな、と思っています。
 
──今後のご活躍、期待してますね。


(取材後記)
Stagerでは音楽以外にもゲームやトークなど多種多様な配信が行われている。彼・彼女達は自らのキャラクターを表現することに対して実にひたむきだ。今回は音楽に携わる3名の配信者を取材したが、彼女たちに筆者が強く感じたのはエンターテイナー、表現者としての意識である。自分自身の表現欲求や承認欲求を満たすためだけに漫然と動画配信を行うのではなく、各々が自分自身の個性を活かしつつも、リスナーとともに配信の「場」を作り上げていこうとする。この姿勢は、コミュニケーションとしての音楽の本来あるべき姿なのではないだろうか。そんなことを考えさせられた。

ライブ配信アプリ Stagerのダウンロードはこちらから

http://www.stager.live/official/download


 

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