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ユナイト「ジュピタ」インタビュー
ユナイト「ジュピタ」インタビュー
2016/06/02
「ジュピタ」は結成5周年を迎えるにあたって、ファン達へメッセージを送った曲なんです。
LiN(ギター)
未緒:ユナイトは今年で5周年を迎えまして、それを記念したシングルを出すと決まった時に全員の曲を出したいなって思いがあったんです。ただ、全曲を収録するとなると曲数的にシングル扱いにできないので、それで5パターンのメンバー盤を出そうと。5周年だしちょうど良いかなって。結果的にメンバー盤5パターンにプラスして、通常盤と初回限定軽装盤の計7パターンをリリースすることになりました。
──表題曲「ジュピタ」はLiNさんによる楽曲ですよね?
LiN:2012年にリリースしたシングル「イオ」と関係しているのですが、その曲を聴いてくれていた人達に “今何しているの?” というメッセージを送った曲なんです。
──歌詞はどのようなイメージで書かれたのですか?
LiN:「ジュピタ」と「イオ」が対になるというわけではないんですが、バンドが5周年を迎えるにあたって “今まで僕らはこういうことがありましたよ” っていうことを語ってます。「イオ」の話になってしまうんですけど、宇宙には木星とその周りを回っている衛星が4つあって、そのうちの一つがイオという名前なんです。そのことをさらに調べてみたら「イオ」の歌詞にもある通り “木星はもうちょっと頑張れば地球になれた” など色々な情報がわかって。 “あ、これファンの子達と僕らメンバーの関係性に置き換えたら面白そうだな” って思って。ただ、ファン側目線の曲って書けないので、目線を変えて “「イオ」をリリースして4年経つけど、みんなその後どうなのよ?” っていうイメージで書きました。
──曲はどのように作られたのでしょうか?
LiN:この曲はサビのメロディから作って歌詞を書いて、その後、AメロとBメロは適当なガイドメロディを乗せていきました。イントロは、サビが出来た時に “あ、この曲はサビから始まるパターンにしよう” って決めて、頭サビという想定で。それでワンコーラスだけ一旦作ったんですが、これは最近のユナイトの主流でして。それをメンバーに聴かせて顔色をうかがって、大丈夫そうだったらフルコーラスを作っていきます。フルコーラス作って “これはちょっとな” ってボツになったら俺の努力が水の泡になってしまうので(笑)。
──他のメンバーさんのチェックが厳しいのですか?
LiN:それが別に誰も何も言わないんですよ。むしろ今のところないんですけど。
未緒:「ジュピタ」に関しては “LiNさんの曲を表題曲にします” っていうのが決定事項だったので、僕らは何も言いませんでした。
莎奈:なので “早く良い曲書いてください” ってオーラをメンバー内で出していました(笑)。
LiN:俺は曲を作るスピードがメンバーの中で一番遅いんですよ。そのことは以前からどうにかしないとなとは思いつつも進歩しなくて。でも、遅いがゆえに昨年リリースしたアルバム『UNiVERSE』では、俺の新曲が1曲しか入らなかったんです。それで、アルバムに唯一収録された「timeSICKness」の歌詞じゃないですけど、 “時間は待ってくれないな” と思って。あと、俺の曲を好きだって言ってくれるファンの方達に “なんでLiN君の曲は1曲しかないの?” って言われて、本当に申し訳ないと本気で思ったんです。で、ここは誠意を見せなければいけないと改心して、バンドのスタジオ「ユナスタ」を作ったんです。自宅の楽曲制作スペース(通称「今井ステーション」)にあるレコーディング機材をを空っぽだった「ユナスタ」に全部持って行って、曲作りやらざるを得ない環境にしました。
──相当な思いで作られたのですね。
LiN:ちなみに、俺がユナスタで初めてフル尺を完成させた記念すべき1曲目が「ジュピタ」なんですよ! もう嬉しくて。それからもう曲作りが捗っちゃってしょうがない。
LiNのカスタムモデルESP「濱井くん」
「ジュピタ」のギターソロで使用したというESP「黒瀬くん」
──LiNさんはこの曲を作った時、ギターは何を使われたのですか?
LiN:ESP製のカスタムモデル「濱井くん」です。でも、ギターソロは「濱井くん」だとフレットが足りないので弾けないんですよ。なのでソロだけは同じくESPの通称「黒瀬くん」を使いました。「濱井くん」は俺が尊敬するBAROQUEのギタリスト圭さんが愛用していたギターを再現したものを少しストラト、テレキャスっぽくしたモデルで、コントロール部分にテレキャス用のプレートを付けていてるのも真似ています。ちなみに、圭さんご本人に許可をいただいています。
──他のメンバーさんは「ジュピタ」を初めて聴いた時、どのような印象を受けましたか?
莎奈:まず思ったのは「速い」ですね。
LiN:“速くないですか?” って言われたの覚えてる。
莎奈:それがワンコーラスだけ出来た時だったんですが、“速いですね” ってLiNさんに言ったら “あぁ、うん。下げるよ” って言って。その時のデモはまだワンコーラスなので全体像がよくわからなくて。
──デモとフルコーラスでは相当イメージが変わるのですか?
莎奈:そうですね。LiNさんの曲はデモの段階だとサッパリしているんですが、出来上がると歌パートなどガラッと変わるんですよ。まぁでも心配していないというか、良い曲になるんだろうなとは思っていました。
ハク:俺が最初に聴いてパッと思ったのは、クリスマスというかパレードのような明るい曲だなと。あとはパワーコードが “ズーン!ズーン!”というフレーズがたくさん入っていて、いつもトリッキーなフレーズを作るLiN君にしては珍しいなと感じました。
結:僕は「窒息死」ですね(笑)。LiN君が作ってくる曲はいつもそうなんですけど、メロが詰まってるんですよ。なので歌いこなすのにも結構難しくて。曲全体に関しては、リフが印象的でしたね。ライヴでスゴく盛り上がりそうだし、楽しくなる曲になるだろうと思っていました。
未緒:俺も「速い」や「元気」といったことを感じましたね。もともと、LiNさんには “速くて明るい感じにして欲しいです。5周年記念のワンマンライヴで1曲目にやれたら良いですね” と伝えてあって。実際に聴いてみるとライブで映えるような元気な曲だなって印象でした。最初のデモには、いわゆる打ち込みと言われるシンセの音がほとんど入っていなかったので、そういったフレーズを入れたらどうなるのかなと。もちろんベーシックでもカッコいい曲なんだけど、どういった形に仕上げてくるのかをワクワクしながら待っていました。
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