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ハシグチカナデリヤ『超ハシグチカナデリヤ』インタビュー
ハシグチカナデリヤ『超ハシグチカナデリヤ』インタビュー
2017/01/20
ハシグチ:コンセプトっていうコンセプトはそこまで無くてですね。その時点で存在する出来の良い曲を収録したっていう感じです。「アルバム作ろう」ってお話が結構突然来たんですよ。その時は「えぇ!? 徳間さんから出させてもらえるんですか?」とびっくりしました。
──それはいつ頃のお話なのでしょうか?
ハシグチ:おそらく昨年の6~7月だったと思います。The Super Ballとのコラボシングルである「Rin! Rin! Hi! Hi!」のリリースが決まって「今後はどうなるのかな?」と内心思っていて。まさかアルバムも出させてもらえるとは。で、その段階でアルバムに収録できるぐらいのクオリティに仕上がっている曲が15曲ぐらいあって、その中から絞ったり、その話をしていた時に生まれた曲を収録したりもしました。
──ハシグチさんは今作も含めて、タイトルに自身のアーティスト名が入っていますが、どういったこだわりがあるのでしょうか?
ハシグチ:まず「ハシグチカナデリヤ」って名前、良くないですか?
──とてもキャッチーで、すぐに覚えられるお名前だと思います。
ハシグチ:うんうん。自分自身もとても気に入っている名前なんです。1stアルバムのタイトルが『その名はハシグチカナデリヤ』なのですが、この時すでに最初のアルバム3枚は『~ハシグチカナデリヤ』にしようと決めていたんです。何となくですが、三部作的な感じにしようとインディーズだった当初から考えていて。そうしたら3枚目がうれしいことにメジャーから出せたという。
──三部作の3枚目となりますが、記念すべきメジャー1stアルバムでもあります。これまでのアルバム制作とでは考えが変わりましたか?
ハシグチ:はい。もちろん考えは変わっているし、それが自然と音楽にも出るんです。1stと2ndでは、良い意味でのインディーズ感みたいなものが結構出ていたと思うのですが、今回それが良いのか悪いのか少し無くなったと感じています。キレイな曲が増えたなと。何なんでしょうね。自分自身不思議です(笑)。
──特別意識をされずに?
ハシグチ:ですね。元々が『とてつもなく良い曲を作りたい』っていうシンプルな理念のもとやってますので。とはいえ、制作においては意識もスゴく変わりました。正直、これまでのアルバム以上にお金が掛かっていますから(笑)。そうなると、より一層勝負曲を頑張って作ろうという思いはありました。
──なるほど。そして、プロデューサーにはL'Arc~en~Cielなどでおなじみの岡野ハジメさんを迎えていますが、これはどういった経緯で?
ハシグチ:岡野さんとは「Rin! Rin! Hi! Hi!」のプロデュースをしていただいたのが出会いです。その時に気に入ってもらえたようで、今回のアルバムもプロデュースしていただくことになったんです。
──率直な気持ちは?
ハシグチ:いやもう、ただただうれしかったです。1stと2ndの時は「この曲はこのアレンジでいきましょう」とか「この曲はここをこうした方が良いんじゃないか」など、そういったことを言うポジションの人はいなかったんです。歌のテイクや楽器のアレンジにせよ、自分自身でOKを出していて。今回は「ここのドラムパターンはこの方が良くない?」とか「ここにこんな感じのコーラスパート入れてみたらどうだい?」みたいなことを言ってくれる人がいるという初めての環境で、なおかつ、普段自分は一人でやっているから頑固なんです。基本的に「俺のアレンジが絶対だ」という信念があったのですが、あれだけの方なので「あぁ確かにこっちの方が良いな」と気付かされることが多かったです。
──素晴らしい作品を手掛けてきた方ですからね。
ハシグチ:本当ちょうど良い具合に “ハシグチカナデリヤ” というものを理解してくれた上で、色々とアドバイスしていただききました。
──前作『笑うハシグチカナデリヤ』から、わずか5ヶ月でのリリースですが、楽曲は以前から作りためていたものが中心なのでしょうか?
ハシグチ:「星空のエリザ」以外はアルバムリリースの前から作っていた楽曲です。「星空のエリザ」は、アルバムのフックとなる曲というか。「シングル曲にはならないけど、アルバムにこういう曲が入ってたら面白いよな」というものが、たまたま出来ただけで。なので収録しました。
──「星空のエリザ」以外の収録曲を選ぶ際の基準はどういったことを?
ハシグチ:当初、候補曲が15~16曲あったんです。そこからは消去法というか。「これはどうしても入れたい」というのが「超good time」や「Rin! Rin! Hi! Hi! ~kanaderi ver.~」、「like a 花鳥風月」など数曲あって。岡野さんやスタッフを交えて決めたりもしたんですが、「曲自体の出来は良いけど、このアルバムで聴いてみると少し飽きてしまうかな」という意見のもと、外したりもしました。
──聴いていて、飽きないような曲順にしようと?
ハシグチ:そこは重要視しています。今は割とiTunesなどで曲単体で買ってくれる人も多い時代なんですが、とは言え僕はCD世代なので。それにレコードも好きで、アルバムをレコードに置き換えたりしていて、このアルバムの7曲目「アカラサマLOVE」からはB面という設定なんです。
──面白いですね。
ハシグチ:だから6曲目の「like a 花鳥風月」は、CDとして見ると何てことはない順番なのですが、自分の中ではA面の最後を飾っている曲なんです。こだわりというか頭の中で自然とそう考えていて。
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