ハートフルな甘カワハーモニーが魅力のツインヴォーカルユニット
The Super Ball『スパボ! スパボ! スパボ!』インタビュー
The Super Ball『スパボ! スパボ! スパボ!』インタビュー
2017/02/17
吉田理幹(Pf.Vo)
──まず、今回初登場ということで結成の経緯について教えてください。
吉田:僕達はそれぞれソロ活動をしていたんですが、もともとはライバル関係で。というのも2011年にあるオーディションで二人が最終選考に残ったんです。その時、楽屋で連絡先を交換しました。
──ライバル関係でありながらも連絡先を交換したのですか?
佐々木:僕が社交性にあふれ過ぎてて。その時、楽屋が男女別々で4人ずつで、だんだん人数が絞られてきていたので “ライバル” というよりは “戦友” みたいな気持ちが芽生えていたんです。それで僕としては「音楽仲間を作りたいな」と軽く考えまして。理幹は本番に向けてスゴい集中していたんですけど(笑)。
吉田:僕はオーディション前は集中したいタイプなのでイヤホンをしていたんです。でも、いきなり連絡先を聞かれて(笑)。正直「キツいな」と思っていました。
佐々木:当時、青森から出てきたばかりだったんです。それで、やっぱり友達作りたいじゃないですか。みんな才能に溢れている人達で「スゲーな」と思って「よし! 仲良くなろう!」と。それで「ウェイウェーイ!」って(笑)。
吉田:いやーウザかったですよ(笑)。
──そもそも2人が歌を始めたキッカケは?
吉田:僕は高校で野球をやっていて3年間寮に入っていたんですが、毎日がスゴいキツくて。でも、歌うのが大好きでお風呂で歌っている時間がとても幸せだったんです。もちろんプロ野球選手になりたかったですけど、現実的にちょっと厳しいなと感じて、それで本格的に歌をやってみようと。野球部を引退した次の日にはボイトレに通い始めていました。
佐々木:僕は小学校からピアノを習っていて、そのおかげかちょっと歌が上手かったんです。中学校ぐらいで初めて友達とカラオケに行った時に「あ、みんなそんなには歌えないんだ」みたいな。今考えれば僕もメチャメチャ下手だったんですけど(笑)。でも、みんなよりは歌えたので「じゃあギターでも買ってみようかな」と。それで全然種類とか分からず、ガットギターを買ったんです。それでサスケさんの「青いベンチ」を弾き語るところから始まって、高校ではブルーハーツのコピーバンドをやっていました。
──ブルーハーツをコピーしてたなんて、今のスパボのスタイルからは想像できませんでした。
佐々木:ライブ終わりにはいつもマイクスタンドが倒れている、という美学を持っていました。今は絶対に倒さないですけど(笑)。本当にブルーハーツが大好きでコピーしていて、初めて見に行ったライブもザ・クロマニヨンズでしたね。でも大学では教育学部に通っていて、教師を志していたんです。ただ、先輩方を見ていたら「教師に向いていないな」と。それで19〜20歳の時に「歌手になってみようかな」と思ってボイトレを始めたんです。
──デビューまではどういった活動をされていたのでしょうか?
吉田:ストリートライブをメチャメチャやっていました。出会いのキッカケとなったオーディションは2人共ダメだったんですが、約1年後ぐらいに急に当時を思い出して「あの歌が上手くて、ちょっとウザかった人は何しているかな?」って僕から連絡をして。ちなみに、それまで連絡を取り合うことはまったく無かったんです。
佐々木:まぁウザいからね(笑)。
吉田:陽吾さんが今どういう音楽活動をしているのか気になったので、電話をして飲みに行くことになりまして。それでスタジオに入ることになって「お互いのオリジナル曲を合わせてみよう」と。そうしたら「これはイケる!」って手応えがあったんです。そこからまず路上ライブからスタートしました。
佐々木:連絡がきたのが、僕が青森から上京して3〜4ヶ月ぐらいの頃で。当時は契約社員で塾講師をやりながら、ソロで活動をしていたんですが全然上手くいかなくて。半ば諦めかけていたんです。
吉田:僕は大学4年生で就職活動をして内定もいただいていて。でも、あるオーディションで勝ち進んでいて、自信があったのでその内定をお断りしたんです。ただ、そのオーディションに落ちてしまい「どうしよう」と悩んでいた夏でした。
──でも一度飲んだだけで「スタジオに入ろう」ってなったのは、何か惹きつけられるものがあったのでしょうね。
佐々木:そこもやはり僕のあふれる社交性が出たんです。軽い感じで「スタジオ入っちゃおうよ!」って(笑)。
吉田:話を聞いていたら、陽吾さんが歌手になるのを諦めているように感じて、「一緒にやるのは難しいかな」と思っていたんです。でも「とりあえずスタジオ入っちゃおうよ!」って言われて。正直驚きましたけど「わかった」とOKしました。
佐々木:結果的に声を合わせてみて、すぐに「これはイケるだろう」という自信に満ちあふれていました。そこから丸2年半ぐらいは路上ライブが中心だったよね。
吉田:それとSNSにカバー動画を毎日のように配信して。それこそ「楽器.me」さんに大変お世話になりました(笑)。
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