ボーカル京にも明かしていない楽曲の秘密が明らかに!
sukekiyo 匠『ADORATIO』インタビュー
sukekiyo 匠『ADORATIO』インタビュー
2017/06/20
DIR EN GREYのボーカリスト京が率いる5人組バンドsukekiyo(スケキヨ)が、最新音源&映像作品集『ADORATIO』を会場&通販限定でリリースした。3枚組みという豪華な本作のDISC1には新曲11曲に加えて8cmシングルに収録された2曲(リミックスVer)の計13曲を収録。DISC2にはガラ(MERRY)、YUKIYA(Kαin)、藤崎賢一(Justy-Nasty)、kyo (D'ERLANGER)、福井祥史(VINYL, ex.STRAWBERRY FIELDS, ex.D'ERLANGER)、KONTA(ex.BARBEE BOYS)という豪華メンバーが参加したコラボレーションおよびリミックス楽曲を収録し、DISC3には「艶」「襞謳」のMVの他、これまで行なわれてきた公演のダイジェストやリハーサル映像を収録している。ここでは、バンドのギターやピアノ、そしてマニピュレーターもつとめる匠を迎えて、作品のコンセプトや曲作りの方法、さらには使用機材などについて聞いてみた。また、京にも明かしていない楽曲の秘密について明らかにしている。見どころ満載のインタビューだ。
取材:橋本周大(編集部)ライブ写真:尾形隆夫
──普段、楽曲はどのように作られているのですか?
匠:最近は結構メンバーでディスカッションするんですが、最初は京さんから「こういうのが良いと思うんだけど」って言葉を受けて、「じゃあこういう曲どうです?」ってそれぞれ持ち寄る感じです。まぁ、あくまで京さん発信のものを大前提として決めています。京さんがやりたいことを表現するために集まった人達なので。
──なるほど。
匠:まぁちょっとした時に京さんが「こういう感じや」とか。それはライブの演出や見え方だったりもするんですけど、曲作りに関してもそういったところからヒントを導き出しています。
──では、今回の作品に関しても同様に?
匠:最初から決まっているわけではないんです。やっぱり制作をやりながらという感じで。今回も、もともとデモ曲がたくさん存在していて、遡ること約3年前の2014年にアイディアはあったんです。
──そんなに前なんですか。
匠:はい。当時、最初の作品『IMMORTALIS』が出来上がったばかりだったんですけど「すぐ次を作ろう!」って。その時にあったデモなどが今作のパーツとなって入っていたりしているので。あとは去年の調布公演でそれまでの持ち曲をほぼ披露したのんですが、その時で一旦sukekiyoを出し切ったというか、区切りがついた感じがあったんです。言われたわけじゃないですけど、京さんの空気が少し変わったのを直感的に。
──匠さんは京さんとはお付き合いが長いですものね。
匠:そうですね、昔から色々お世話になっています。夜中に、僕が以前活動していたバンドRENTRER EN SOIのプリプロにお付き合いいただいたり。他にも「こういうの聴いた方が良いよ。あれも良いよ」って個人的にCDを貸してもらったり。
──時を経てバンドでご一緒するってスゴいですね。
匠:そうですね、想像すらつかない光栄なことです。その中で京さんはもちろん、俺も色々と感覚が変化してきているので。先ほども言った通り、去年の調布公演が終わったあたりから「新しいものを作ろう」っていうのがありました。
──それを経て生まれたのが今回の『ADORATIO』だと。
匠:当初、個人的には『IMMORTALIS』の延長線上にあるものかなと思っていたんですけど。実際にはもっと異なっていて、さらに破壊されたやったこともない新しいもので。大挑戦だったんです。
──3年前からあったデモの一部もパーツとしてあるということですが、候補曲としてはどれぐらいあったのでしょうか?
匠:うーん、どれぐらいあったんでしょうね(笑)。おそらくですが50曲ぐらいあったと思います。
──これまでの作品でも同じぐらいの曲数を?
匠:sukekiyoでは常にそうです。いつも、良い悪いで選んでいるわけではなくて。以前の作品の時には採用されなかったような原曲が今回は入っていたり。京さんの “今のモード” に触れるものを、ピースとして当てはめていくといった感じです。
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