3人の音のプロが音質を検証!

低価格でクリアかつ低ノイズの音質を実現した電源ケーブルAET「EVO-1304F AC」

低価格でクリアかつ低ノイズの音質を実現した電源ケーブルAET「EVO-1304F AC」

2015/11/26


楽器や宅録機材、オーディオ機器などの性能をフルに引き出してくれる、各種ケーブルやインシュレーターなどを数多く発売しているブランド「AET」より、電源ケーブルの新製品「EVO-1304F AC」が発表されました。その性能と実力を、楽器店のスタッフ、ギタリスト/作・編曲家、エンジニアという音のプロに検証してもらい、それぞれの視点で印象を語ってもらいました。

AET「EVO-1304F AC」

¥33,600(1. 2 m)/¥36,000(1.8m)
 
 EVIDENCE AC HRなどの高級電源ケーブルがプロの間で高い評価を得ているAET社が発表したEVO-1304F ACは、コストパフォーマンスに優れた電源ケーブルの新製品です。

 音質を左右する導体には、国産の「プレミアム・バージン・カッパー」という、市販ケーブルでは使用されない特注の材質 が使われており、さらに導線の表面積を大きく取れる「4芯平行配置」という構造を採用することで、驚異的にクリアな音像と低ノイズを実現しています。また、プラグ部や皮膜などの各パーツにも高品質なカスタムメイド素材を採用。特にプラグは、硬質金コーティングが施された特製の「PSEプラグ」を採用することで、ロスなく信号を伝達することができるようになっています。

これらの選び抜かれたパーツの加工・組み立てを国内で行なっているのもAETならではのこだわりで、トップエンドモデルだけでなく、EVO-1304F ACのようなエントリーモデルも職人が1本1本丁寧に製作しています。

 アンプやオーディオインターフェイスなどの音質に満足できていない人は、ぜひとも試す価値のある電源ケーブルです。

【SPEC】
●導体:髙純度PVC(プレミアム・バージン・カッパー) ●断面積 :4.0スケア ●構造:高密度集合 ●構成:4芯平行(細線構成) ●絶縁:耐熱非鉛素材 ●遮蔽:高周波対応アルミニウム(ハイレゾ対応) ●被服:非鉛、難燃、耐熱素材 ●端末:PSE-320HG(硬質金コーティング)、PSE-018HG(硬質金コーティング)



プロの証言① 神山大輝(宮地楽器本店スタッフ)


色付けが非常に少なく、素直にレンジが広がる「質実剛健」なケーブルだと思います

神山大輝(カミヤマ ダイキ)

スタインバーグCUBASEを主軸に、ヒーリングミュージックからヘヴィメタルまで幅広いジャンルの音楽制作を行ない、キーボーディストとしての一面も持つ。宮地楽器本店(TEL:03- 3255-2755)では 、レコーディング機器の売り場を担当している。

 

 今回のテストでは、あらかじめ録音しておいた女性ボーカルとエレキギターを、EVO-1304F ACを接続したアバロン・デザインVT-737SP(真空管マイクプリ)にライン入力し、その時の音質変化をチェックしました。ちなみに、VT-737SPのEQとコンプはバイパスしています。

 音質に派手な変化を与える電源ケーブルが同価格帯に数多くある中で、本製品は色付けが非常に少なく、素直にレンジが広がるイメージでした。巷のケーブルレビューでよく見かける"透き通るような高域"や"量感のある低域"といったエフェクティブな要素はありませんが、純粋に出すべき音を出してくれる、まさに「質実剛健」なケーブルだと思います。アウトボードだけでなく、オーディオインターフェイスやアクティブスピーカーなど、音の出力部に関わる機材に使っても、いい結果が得られるでしょうね。

プロの証言② tatsuo(ギタリスト/作・編曲家)


自分のピッキングよりも先に音が出てくるようなスピード感があります

tatsuoさん

tatsuo(タツオ)

ゴールデンボンバー、BABYMETAL 、ももいろクローバーZなどの作品を手掛けるプロデューサー、作曲家、編曲家。仮面ライダーシリーズでは主題歌や多数の挿入歌の作・編曲とレコーディングを担当するなど、幅広いフィールドで音楽制作を行なっている。また、日本人ギタリストで初めてミュージックマン社とモニター契約を結んだ

今回の試聴でtatsuoが使ったアンプヘッド。上がボグナーEcstasyで、下がブラックスターBlackfire 200。普段の曲作りやレコーディングで実際に使用しているtatsuoが音を知り尽くしたモデルだ

 今回は、ボグナーEcstasyとブラックスターBlackfire 200というアンプヘッド2台と、ブラックスターBlackfire 412 CabinetsというキャビネットにEVO-1304F ACをつないで試してみました。

 機材に付属している電源ケーブルと音質を比較したのですが、音を出した瞬間にサウンドが劇的に変化したので、思わずニヤリとしてしまいました。音がクリアですし、ヌケも良くなって、まるで幕がかかっていたのが取れたかのようです。上に重心が上がったわけではなくて、全体のレンジが増したうえにアンプが2つ星ほどグレードアップしたかのような印象を受けました。ノイズも少ないですし、自分のピッキングよりも先に音が出てくるようなスピード感があって、スピーカーから音が飛び出てくるようなイメージです。

 ビンテージ志向と言うより、現代的な一歩前に出るサウンドを求めている方にオススメです。特にギターやベースのピッキングのニュアンスを大事にしている方には最適ですね。今後はマイクプリなどでも試してみようと思います。

プロの証言③ 茨木直樹(エンジニア)


音の輪郭が明瞭になり、低域の締まりと中低域の広がりを感じました

茨木直樹(イバラキ ナオキ)

1994 年にビクターに入社。同社のビクタースタジオにてレコーディング&ミキシングエンジニアの業務に携わる。その後、フリーランスに転身し、プライベートスタジオ「MukuSt udi o」を設立。これまでに、Aci d Bl ack Cherr yや芦田愛菜、Mr s.GREEN APPLE、たんこぶちんなどのレコーディングやミックスを手掛けている。

 アビッドの192 I/O(オーディオインターフェイス)とパイオニアRPD-500(CDプレーヤー)を使って、他の電源ケーブルと比較してチェックをしました。

 まず音の輪郭が明瞭になり、上下の立体感、特に低域の締まりと中低域の広がりを感じました。また、キックの押し出しと、歌の張りがしっかり出てきて、全体の奥行きが増したうえに、少し音量が上がったような印象も受けました。その他の特徴としては、中低域にスピード感とふくよかさを加えてくれるのと、左右とセンターの3点の定位感がしっかりしますね。高域と超高域にハデさはありませんが、タイトに締まった中低域に対して、高域がしっかり追従してバランスが良くなるところも好印象でした。耳障りな倍音もなく、スネアやキック、歌などの早いアタック成分もうまく表現できていて、スピード感がかなり明確に感じられました。

 オーディオの核となる部分、例えばスピーカー、モニターコントローラー、各種プレーヤー、パワーアンプ、オーディオインターフェイスなどに使うといいと思います。

◼︎茨木氏がチェックで使った機材。ケーブル自体が適度に柔らかく、取り回しが楽な点も気に入ったとのこと

アビッドの192 I/O(オーディオインターフェイス)

パイオニアRPD-500(CDプレーヤー)
 

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