テレビアニメ『うしおととら』第3クールのエンディングテーマ

LUNKHEAD「決戦前夜」インタビュー

LUNKHEAD「決戦前夜」インタビュー

2016/05/12

「ユキシズク」は「決戦前夜」に負けないパワーを持った曲にしようと思って作りました。

── 一方のカップリング曲「ユキシズク」についてですが、この曲はどのようなイメージで作られましたか?

小高:今作は両A面のイメージで作ろうという意気込みがあったので、「決戦前夜」に負けないパワーを持った曲にしようと心掛けました。

──詞と曲はどちらから作られましたか?

小高:曲からです。僕は大体曲から作ることが多いです。パートはまず最初にサビのメロが出来て、そこからAメロ、Bメロの順番で肉付けしていきました。

──「ユキシズク」のデモを聴いた時、山下さんと合田さんはどのような印象を受けましたか?

山下:キャッチーでLUNKHEADの王道的な部分がありつつも、以前の僕らにはなかったエッセンスが入った曲だなと感じました。

合田:僕は “ポップな曲だな” と感じました。でも山下も言った通り、LUNKHEADの王道的な曲だと思います。実は他の候補曲とどちらを収録するか悩んだりはしたんですけど。

──他にレコーディングで印象に残ったことはありましたか?

山下:音楽とは関係ないのですが、プリプロが早く終わったらみんなで飲みに行ったのが楽しかったです(笑)。

小高:エンジニアさんも結構お酒が好きな方で、初めて担当していただいたので親睦会も兼ねて飲みに行きました。

山下:一日の作業の終わりが見えてくると “早く飲みに行かない?” みたいな会話をよくしていました。

小高:初めて作曲家さんが作った曲をレコーディングするということで不安だったんですが、その親睦会のお陰もあってエンジニアさんと打ち解けてすべてが上手くいきました。実は、当初そのエンジニアさんがレコーディングを担当するとは決まっていなかったんです。彼が『うしおととら』のファンだったみたいで。レコード会社に来た時に僕らが主題歌を担当するのを知って “良いな、録りたいな” って言っていたのを偉い人が偶然聞いていて決まったそうで。その人じゃなかったらレコーディングがどうなってるかわからなかったので、巡り会わせだなって思いました。

とにかくファイナルのリキッドルームはソールドアウトさせたいですね。

──それではレコーディングの使用機材について教えて下さい。

小高:僕はFender「Jazz Master」(1961年製)一本だけです。アンプは自分のものを使って、歪みはエンジニアさんに借りたカスタムメイドのオーバードライブやライブでも使っている自分のMesa/Boogie「FLUX DRIVE」を使いました。

山下:Gibson「Les Paul」のゴールドトップ(99年製)をメインで使いました。マイクの出力が高いのが特徴で「決戦前夜」のようなガッツのある曲に適していると思ったんです。でも、実は一度引退させていたギターで、機材車の中に3年ぐらい置いたままにしていました。久々にケースから出してみたら、ボディの材が乾いてスゴく良い音になっていたんです。ネックもチューニングが狂って曲がっているかと思ってたんですけど、意外とそのままで。他には「ユキシズク」のリフでも使ったRS Guitar WorksのTLタイプといったギターを色々と弾きました。アンプは、もともとギタリストであるエンジニアさんにお借りしたんですが、Mesa/Boogie「Rectifier」といったモダンなタイプを使いましたね。歪みはアンプで作りつつ、トレブルブースターをかませたりもしました。

合田:ベースは普段から愛用しているSugi「NB4C」です。他のブランドのベースもレコーディングに持って行ったんですが、フレット数が足りなくて出番はありませんでした。何よりもSugiのベースが弾き慣れているというが一番の決め手でした。アンプはAmpeg「B-15」という古いモデルで、15インチ1発です。サウンドメイクはアンプ直で、ツマミはすべてフラットにして使いました。僕、ツマミをいじったりするのが好きじゃなくて、シンプルな設定にするのが一番良い音が出ると思っているんです。

──ところで、皆さんは音楽を聴く時に、ヘッドホンやイヤホンを使われていますか?

小高:ミックスの時は、自分のモニタースピーカー(DENON製)とイヤホンの両方で聴きます。そうじゃないと距離感というかリバーブなど細かい音が聴けないので。ただ、イヤホン自体にこだわりはなくて、iPhoneに付属しているものを使っています。ただ、最近壊れてしまったので友達が使っていないイヤホンを借りて使っています。あと、今の時代って移動中にイヤホンで音楽を聴くという人が多いじゃないですか。なので、そういったイヤホンを愛用している人達が僕らの曲を聴いたらどういう風に聴こえるのかということも兼ねて、電車に乗りながらイヤホンで聴いたりもします。

合田:僕はフラットなサウンドが大好きで、なるべく素の状態の音が聴きたいので、ヘッドホンはスタジオによくあるSONY「MDR-CD900ST」、スピーカーはYAMAHA「NS-10M」の後継機種を使っています。でも、イヤホンは小高と同じように、ファンにはどう聴こえるのかを知るために携帯に付属しているものを使用しています。

──それでは最後に、リリース後に行なわれるツアーに向けて意気込みをお願いします。

山下:今回は初のアニメタイアップのシングルをリリースしてのツアーなので、どういったお客さんが来てくれるのかなっていうのがスゴい楽しみですね。ライブを見てファンになってくれたら、さらにうれしいです。

合田:とにかく全会場ソールドアウトさせたいです。特に僕らリキッドルームは何年もライブをしているんですけど、近年はなかなか達成できなくて。

小高:リキッドルームは3年前が最後なんですけど。その時はあと50枚というところまで行き着いて。AXや野音といった大きな会場でのライブを実現させたけど、リキッドルームを売り切りたいです。

合田:会場がグレードアップするのは良いんですけど、リキッドルームを売り切らないと次のステップに進めないというか、気持ち良くない。

小高:いつも来てくれる子達はもちろん、初めて来てくれる人達にも同じように楽しいと思ってもらえるライブにしたいです。もちろん今回のシングル曲も披露しますが、これぞLUNKEHEADというライブになると思うので、ぜひライブ会場に足を運んでみてください。

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ニューシングル
「決戦前夜」

¥1,204(税込)
TKCA-74356


01.決戦前夜
02.ユキシズク
03.決戦前夜 [TV OA ver.]
04.決戦前夜 [Instrumental]
05.ユキシズク [Instrumental]

ライブスケジュール

・LUNKHEAD ONEMAN TOUR〜決戦前夜 大阪編〜
6月11日(土)梅田シャングリラ
【OPEN】17:30【START】18:00

・LUNKHEAD ONEMAN TOUR〜決戦前夜 名古屋編〜
6月12日(日)名古屋ell.SIZE
【OPEN】17:30【START】18:00

・LUNKHEAD ONEMAN TOUR〜決戦前夜 東京編〜
6月18日(土)LIQUIDROOM ebisu
【OPEN】17:00【START】18:00

・チケット料金:前売¥4,000(ドリンク代別)

LUNKHEAD(ランクヘッド)

1999年、愛媛県立新居浜西高校に通っていた四人が、それぞれバンド活動を行う。その四人が高校卒業記念ライブで初めて「LUNKHEAD」として集まり、1度だけのライブを行なう。卒業後、小高と石川が上京する。
2000年、4月 山下、合田が上京。四人が東京で揃い、改めてバンド「ランクヘッド」を結成する。ライブハウスのオーディションに落ちながらも、ライブ活動を始める。
2004年、1月21日、メジャー第一弾となるシングル「白い声」をリリース。新人、ノンタイアップながらオリコン50位を記録(雑誌取材数30本以上、パワープレイ等も15本を越えた)。また、このシングルのリリースにより、インディーズ作品2作とも再びチャートイン。各方面での高い評価と熱い応援で話題となる。
2008年、3月5日、初のベスト盤「ENTRANCE~BEST OF LUNKHEAD age18-27~」をリリース。バンド結成10年目に突入。4月2日、メジャー10枚目のシングル「素晴らしい世界」発売。
2010年、4月1日、オリジナルメンバー石川龍が脱退を発表。4月8日、下北沢GARAGEワンマン「WORLD IS MINE」を最後に、Dr.石川 龍が脱退。サポートDr.に桜井雄一(ex.ART SCHOOL)を迎え、9月17日より全国ワンマンツアー「そりゃないわっツアー」をスタート。(全9ヶ所)
2011年、1月12日に新体制でレコーディングに臨んだ「シンドローム」をリリース。続いて2月9日に7thアルバム「[vivo]」をリリース。3月27日、メンバーの「歌い続ける」という強い思いから「起志快晴のみかん祭」@新木場STUDIO COASTを決行。
2013年、1月23日、2枚目のベストアルバム「ENTRANCE2 ~BEST OF LUNKHEAD 2008-2012~」リリース。9月18日、約1年7ヶ月ぶりのNEW ALBUM「メメントモリ」をリリース。10月13日からは、TOUR2013「メメントモリ」スタート。(全17カ所)
2014年、メジャーデビュー10周年ということでroad to一世一代のみかん祭を各所にて開催。8月2日には、6年ぶりにROCK IN JAPAN FESに出演。
2015年、10周年イヤーの集大成を飾った。4月1日、徳間ジャパンより10th ALBUM「家」発売。9月22日にはワンマンTOUR 2015 FINAL「野音でYeah!!!! ~日比谷野外大音楽堂~」開催。同日、初のアコースティックアルバム会場限定盤「Very Best of Acoustics」を発売。
2016年、1月17日、LUNKHEADアコースティックワンマンツアー追加公演~SAPPORO of Acoustics~開催。3月19日、「千客万来のみかん祭」@shibuya TSUTAYA O-EAST開催。

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