サウンド・デザイナー2016年7月号チラ見記事

kokua|スガ シカオが語る作詞・作曲術

kokua|スガ シカオが語る作詞・作曲術

2016/05/04


手グセでとっかかりを作ってから、自分では絶対にやらないコード進行をあえて曲の中に入れているんです

日本のトッププレイヤーであるスガ シカオ(vo)、武部聡志(kb)、小倉博和(g)、根岸孝旨(b)、屋敷豪太(ds) が結集したバンド「kōkua」(コクア)が、2006年のシングル「Progress」から10年を経た今年6月1日に1stアルバム『Progress』をリリースした。本誌では、ボーカルと作詞・作曲を担当するスガシカオと、バンマスである武部聡志にインタビューを敢行。さらにレコーディング中の貴重な写真を一挙掲載しよう。
取材:布施雄一郎 写真:HIRO KIMURA

──まずご自身のソロとkōkuaでの活動では、どのような違いがありますか?

スガ:自分にとってのソロは、シンガーソングライターとしての活動なので、自己主張とオリジナリティを追求することしか考えていません。とにかく音の細部に至るまで、「俺の頭の中で鳴っている音以外は鳴らさない!」というつもりで作っているんですけど(笑)、kōkuaの場合はそれとは正反対です。歌詞の書き方も、サウンドの描き方も、バンドに望まれていることをやるようにしています。今回のアルバムでも、ソロに比べると明るくてオープンな歌詞が多いのは、メンバーと話している時に「今、皆はこういうことを言いたいんだろうな」っていうのを、何となくチェックしていたからなんですよ。メンバーとLINEでグループを組んでいるんですけど、そこに「子供に対して、どんな未来をお考えですか?」とかっていう質問を投げて、返ってきた回答を参考にしたりしているんですよね。だから、kōkuaの詞はメンバーのことをたくさん書いている気がします。

──ソロとバンドは違う楽しみがあったりするものなのですか?

スガ:ソロでの最新作『THE LAST』を作り終えた後に、KAT-TUNのアニバーサリーソングを手掛けることになって、ソロとは違う発想で曲を書いていたんですね。自分の中のモードが変わっていたところだったので、kōkuaの曲作りにもすんなり入ることができました。だから、思っていた以上に楽しくできましたね。それこそ、身を削るような思いで『THE LAST』を作ったばかりだったので、しばらくそういう作り方は難しいなと思っていましたから。そういう意味でも、いいタイミングだったかもしれないです。

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