いつまでも踊っていたいから、先を照らす光を見失わずに行こう by Takumi

────4曲目の「ナイトミュージック」ですが、この曲はどのようなコンセプトで作られたのでしょうか？

Takumi：この曲は「ダンスナンバーゾーン」の曲ですね。SwimyはBPMが高めの曲が多いんですが、最近、速い曲ばかり作っていたので、少し落とし気味の曲を作ってみました。BPMは130くらいで、揺れながらノれる曲を目指して。ライブではぜひ踊りながら聴いて欲しい曲ですね。

──5曲目の「唯」はアルバムの中でも特に繊細な歌詞の曲ですが、ボーカル録りでこだわった点は何でしょうか？

Takumi：歌に対して、明るい曲であっても暗い曲であっても “切なさ” という要素を僕は必ず入れるように意識しているんですが、この曲はそういった意識をせずとも “切なさ” が前面に出た曲なので、歌詞の意味をまっすぐ伝えて、かつ優しく歌うことを意識しました。

平成のまお：この曲は歌詞の内容はすごく切ないんですが、メロディ、特にサビの部分はちょっとリズミカルでそこまで暗くはないんですよ。そのバランスをとるのが難しかったんですが、私は “どう歌詞を伝えるか” ということに集中して、録音当日は主人公になり切って歌いました（笑）。

Takumi：確かに、完全に暗い雰囲気の曲ではないよね。

平成のまお：そう。ただ暗いだけだと歌詞が生きてこないと思ったので、そこに神経を注いで。声は明るめに聞かせて、歌い方とかブレスを深めにすることで雰囲気を作ろうとしました。

──では、アルバムのラストを飾る「dance」についてお伺いします。この曲を最後に持ってきた理由は何でしょうか？

Takumi：「あっちむいて」の時もそうだったんですが、最後の曲は “次を見据えたものにしたい” という想いがあったんです。このアルバムは全体的に内省的というか、内側に籠もるような重めな曲が続いたので、“その中でも光を見失わずに” という曲を最後に入れたくて。「ステージに立ち続けて、あなたたちといつまでも踊っていたいから、先を照らす光を見失わずに行こう。」って歌っているこの曲が、アルバムを締めくくって次へ向かう曲としてふさわしいと思ったんです。

──このミニアルバムの曲をライヴでどのように演奏されるかが今から楽しみですが、今後のライブについてメンバーそれぞれ意気込みを教えてください。

タイキロイド：コンサクハ、コセイユタカナ、キョクタチガ、アツマッテイルノデ、ソレヲ、ボクタチモタノシンデ、タクサンノ「オヒトリサマ」ニトドケラレルヨウニ、ガンバッテイキタイトオモイマス。

みっけ：まず、伝えたいのは、Swimyは「おひとりさま」の味方ってことですね（笑）。私も頑張るから、ライヴに遊びにきて、一緒に頑張っていきましょう！

平成のまお：このアルバムのテーマは “ひとり” で、歌詞も大人しいものが多いんですが、ライヴでは切ない雰囲気も見せつつ、体が動かせる楽しいライヴにしたいと思ってます。終わった後に切なさと前向きな気持ちを感じていただけたら嬉しいですね。

Takumi：アルバムにはメッセージ性のある言葉を詰め込んだ曲を集めたので、“ひとり” でまずは家で聴きこんでもらいたいかな。そうして“ひとり” で楽しんでもらった後に、さらに楽しめる仕掛けを用意しているので、ライヴに来てもらいたいです。「おひとりさま」が集まって一つの集団になる、そんな光景をぜひ見たいなって思います。