愛用している6種類のUADプラグインを紹介!

DAW女・小南千明に聞くユニバーサル・オーディオ「Apollo Twin」の活用法

DAW女・小南千明に聞くユニバーサル・オーディオ「Apollo Twin」の活用法

2017/02/05


ユニバーサル・オーディオのDSP内蔵オーディオインターフェイス「Apollo Twin」は、多くのプロミュージシャンやエンジニアが宅録で愛用しているロングセラーモデルです。愛用者の1人である、シンガーソングライターの小南千明さんに自宅でのApollo Twinの活用法を聞きました。

文:目黒真二
写真:小貝和夫


Apollo Twin

オープンプライス(以下、市場予想価格) ¥75,000(Apollo Twin SOLO)、¥96,000(Apollo Twin DUO)、¥96,000(Apollo Twin USB) Thunderbolt接続のDSP内蔵オーディオインターフェイス。DSPを1基積んだ「SOLO」とDSPを2 基積んだ「DUO」がある。入出力はアナログ2イン/ 6アウトとデジタル8インを持ち、高速で幅広い周波数帯域の伝送と低レイテンシーを実現。無償のUADプラグインが多数付属している。

周りの人から「急に歌のクオリティが上がったね」と言われてすごくうれしかったです

──まずは小南さんの現在の制作環境を教えてください。

小南:アップルMacBook Proと、DAWソフトはプリソーナスStudio Oneを使っています。それから去年の10月にオーディオインターフェイスとして「ApolloTwin」を購入しました!

──Apollo Twinを選んだ理由は?

小南:それまで使っていた機種もそれなりに録音はできていたんですが、やっぱりデモを作る時に歌の表現力というか、クオリティを上げたくて色々と悩んでいたんです。そういう時に、ちょうど「これがいいよ」と知人に薦められたんです。

──実際に導入してみていかがですか?

小南:以前使っていたオーディオインターフェイスとは全然音が違うのでビックリしました。使っていたマイクが生き返ったというか、音の輪郭がクッキリして、歌のニュアンスが出しやすくなりましたね。マイクをつないでヘッドホンからモニター音を聴いただけで「歌いやすい!」と思いました。周りの人からも「急に歌のクオリティが上がったね」と言われて、すごくうれしかったです。

──録音する時にはUnison(※)を使っていますか?

小南:はい、Apollo Twinに内蔵されているUAD-2のマイクプリは、かけ録りする時に重宝しています。プラグインは主にUA 610-Bを使っているんですけど、Apollo Twin本体のノブとプラグインのノブがシンクするので、レベル調整がやりやすいですね。私はシンガーソングライターなので常に歌詞を意識しながら録音をしていて、「いかにリスナーに私の想いを伝えるか」が大切なので、ボーカルが他のトラックに負けないようにUA 610-Bでしっかりと音作りをしてから録音をしています。

──ミックスの時には、どんなUADプラグインを使っていますか?

小南:ミックスに関してはまだまだ勉強中なんですけど、Neve 1073 Legacy( マイクプリ/ EQ)やUA 1176 LNLegacy( コンプ)、Fairchild 670Legacy(コンプ)、Studer A800(テープシミュレーター)、RealVerb Pro(リバーブ)とかを使うことが多いですね。

──今後はどんな風にApollo Twinを使ってみたいですか?

小南:今はまだライブでしか使っていないローランドJD-Xi(シンセ)の音を録ってみて、それにUADプラグインをかけて表現力を上げてみたいですね。あと、アナログのビンテージ機材って、私みたいな女の子にはわからないかなって思っていたんですが、UADプラグインだといくらでもイジれるし、加えてプリセットも充実しているので、何とか使えています。いつか本物のアナログビンテージ機材も使ってみたいですね!

※Unison=プリアンプなどにおいて重要な、インピーダンスやゲイン、アナログ回路のふるまいなどを忠実にエミュレートし、Apollo Twinのマイク/Hi-Zインプット回路を制御する技術

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プロフィール

小南千明

自ら作詞、作曲、編曲を行なうDAW 女シンガーソングライター。パソコンとシンセを駆使したエレクトリックサウンドに乗せて女子の気持ちを歌い上げるスタイルが、各方面から注目されている。2016年12月19日に新作『Quantize』を発売した。

オフィシャルサイト
Twitter(@c_1115)

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