世界初の平面磁界駆動型等磁力ハイブリッド配列ヘッドホン

メゼ・オーディオ(MEZE AUDIO)がリナーロ(RINARO)とのコラボ・ヘッドホン エンピリアン(EMPYREAN)を発表

メゼ・オーディオ(MEZE AUDIO)がリナーロ(RINARO)とのコラボ・ヘッドホン エンピリアン(EMPYREAN)を発表

2018/05/28


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「デザインとつけ心地好さ」をコンセプトにヘッドホン製品を開発しているルーマニアのMeze Audio(メゼ・オーディオ)と平面磁気の技術で30年の歴史を誇るウクライナのRINARO(リナーロ)社との共同開発により、「いつまでも変わることのない忠実な再現性」を目指したヘッドホンEMPYREAN(エンピリアン)が、2018年4月28日「春のヘッドフォン祭2018(@中野サンプラザ)」の特設会場6Fチャペルで発表された。
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Meze Audio(メゼ・オーディオ)とは?
Meze Audioは2009年に創業者でデザイナーでもあるAntonio Meze(アントニオ・メゼ)氏によって設立されたルーマニアのオーディオメーカーだ。Antonio Meze氏はプロダクトデザイナーとして、スポーツ用品、電子機器、パッケージデザインなど様々な分野で豊富な経験を持っており、そのデザインの高さで受賞経験を持っている。音楽に深い情熱を持っていたAntonioは自身のために個性的でオリジナルの物語を形作るようなヘッドホンを創り出すことを決め、Meze Audioを立ち上げた。
エンピリアンは、世界初の平面磁界駆動型等磁力ハイブリッド配列ドライバーを採用したMeze Audioのフラッグシップモデル。ここではメゼ・オーディオのアントニオ・メゼ氏によるビデオメッセージと共に製品の特徴を紹介しよう。
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Antonio Meze(アントニオ メゼ)氏

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リナーロ社の社長Pavio Shymanovych(パヴィオ・シマノビッチ)氏(写真右)

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ドライバーのフレームは、2年間を費やして機械的な部分や見た目のデザインが考案された。さらに音響テストなども行なわれた
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サウンドテクノロジー、音の技術について、ドライバーを開発したパヴィオ・シマノビッチは、今回のプロジェクトは、ゼロからドライバーを開発するところからスタートした結果、非常にユニークで独自性の高い「平面磁界駆動型等磁力ハイブリッドドライバー」が完成したと説明。コイルのパターンが複数あるのが特徴
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左右に折り返すスイッチバック・コイルは低域に関して効率が良い。一方、うづまき状のスパイラル型は、中域と高域に対して力を発揮する

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パヴィオ・ シマノビッチ氏は、「10kHzを超えた高い周波数において、イヤパッドの内腔(内側の空洞)よりも音波の長さの方が短くなると拡散音場が生じことがあ り、外耳道に入ってくる音が反射音が混じるようになり、ディレイタイムの異なった音をリスナーが聴くことになる。立体的な音、音に対する感じ方が悪化して しまう。この問題を解決するために、高域に対して効率性が高いうずまき型のコイルを外耳道の入り口の一番近いところに下げて配置しました」と説明。図左が 従来型の平面駆動のドライバーで、右が今回開発されたアイソダイナミック(平面磁界の等磁力のドライバー)。音のパワーのフォーカスが違う。これによって、音の定位感が大幅に改善されている。

 

パヴィオ・シマノビッチ氏は、さらに「THD、総合高調波の歪率が低く、全周波数帯域においてTHDが0.1%までに下がっています。さらに周波数の高いところでは110kHzまで再生可能です。つまり、ウルトラ・ハイレゾということです」と解説
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エンピリアンという製品名の由来は“天国に一番近い”という頂点を目指したのがコン セプトであるのと、もう一つ、アントニオ・メゼ氏が愛好するミュージシャン、ジョン・フルシアンテのアルバム名から取ったものでもあるそう。メゼ氏曰く「このプロジェクトに関わったというのは、個人的な側面もありオーディオに対する愛情や制限があってもこれだけの物ができるという気持ちを持っていたことです。ビジネス戦略に邪魔されていては成功しなかったプロジェクトです。」

エンピリアンの日本国内発売は、2018年夏頃を予定


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