6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきた

HYDE、全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた!

HYDE、全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた!

2023/09/15

6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきたHYDEの全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた。

 

6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきたHYDEの全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた。

 

6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきたHYDEの全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた。

 

6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきたHYDEの全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた。

 

6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきたHYDEの全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って幕張メッセにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた。

 

何千人ものオーディエンスがぐちゃぐちゃに混ざり合っては会場一体となって作り上げる熱狂、そんな最高のカオスを何度、夢に見てきただろう。コロナ禍に見舞われ、数々の規制を余儀なくされた約3年半もの期間を乗り越え、HYDEと彼を信じて戦い抜いてきた大勢のファンとがついに辿り着いた約束の地。6月にスタートし、各地のライヴハウスで狂騒を巻き起こしてきたHYDEの全国ツアーが9月9日、10日の2日間に渡って千葉県・幕張メッセ 幕張イベントホールにて開催されたアリーナ公演“HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT”でゴールを迎えた。会場となった施設こそ違えど幕張メッセはHYDEにとって、理想のライヴの金字塔とも呼ぶべきステージ“HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL”を成し遂げた場所でもある。コロナ禍による規制がすべて解除された今、同じ地で彼の目の前に広がる光景は果たしていかなるものとなろうか。改めて問うまでもなく初日からその答えは明白だった。
 
これまでのライヴハウスから一気に規模が拡大、HYDEのライヴがアグレッシヴモードへと舵を切ってから初のアリーナ公演となることもあってだろう、開演前の会場に満ちる熱気はいつにも増して濃厚で、オーディエンスのさざめきもいっそうの期待をはらんで華やか。ステージ上のスクリーンには現在時刻を示すデジタル数字が映し出され、秒単位で時を知らせている。17時ジャスト(表示では“16:60”)に場内は暗くなり、スクリーンには現在時刻と一緒に次々と浮かんでは消える“ANTI FINAL”から最新のライヴ映像が客席の興奮の火に油を注ぎ、そうして17時06分、“16:66”と“6”が3つ並ぶや雑踏の中から進んでいくVTRが流れ、いよいよステージの背景いっぱいにNEO TOKYO(HYDEが思い描く架空の近未来都市)が広がった。HYDEライヴのアイコン的演出でありながら、今ツアーでは登場することのなかったNEO TOKYOの思いがけぬ出現とさらに進化した佇まいに歓声を上げるオーディエンス。“ANTI FINAL”以来、久々に幕張という地でNEO TOKYOに再会できた喜び、その粋な計らい自体がスペシャルな演出なのだとも思えてくる。NEO TOKYOの代わりに今ツアーにおいてゴシックな存在感を放ってきた巨大な蛇十字のオブジェも天井高くに吊り下げられて客席を見下ろし、また、ステージには廃車のパトカーや侵入禁止のフェンスなどが設えられて荒廃した路地裏の様相を呈しており、微に入り細を穿って構築された世界観は観る者をたちまちその深奥へと誘うのだ。
 
「そのときが来た!」
 
NEO TOKYOの中央に立ったHYDEが力強くそう告げる。深く被ったフードの下にはハーフマスクを着け、拡声器を片手にアジテートするその姿のなんとも神々しく、また、デモーニッシュなことか。「おまえたちを縛る規則はもうない。マスクもいらない。大きい声を出しても誰にも叱られない。くやしい思いもたくさんしてきたよな。今こそ3年の空白を埋めようぜ! あのときからの続きをしよう」とさらに呼びかけると幕張メッセイベントホールに地鳴りのごとき喝采が轟いた。“あのとき”とは“ANTI FINAL”を指しているに違いない。ゆっくりと降り立ったステージで両手を大きく広げてはオーディエンスの喝采を一身に味わうHYDE。直後「DEFEAT」に突入し、妖しくも獰猛な歌声を響かせてツアーファイナルの幕開けを飾った。続けざまに「AFTER LIGHT」「PANDORA」とのっけからハードに畳み掛けるステージ。今ツアーからバンドにギタリストをもうひとり新たに迎えたツインギター編成となったことでさらに厚みと凶暴性を増したバンドサウンド、そこにHYDEのひときわラウドなヴォーカルが乗った屈強なアンサンブルが容赦なく客席を攻め立てるが、もちろんオーディエンスだって負けてはいない。1階のスタンディングエリアではクラウドサーフが続出、サークルモッシュもあちこちに出現し、ロックフェス会場さながらの盛り上がりで熱狂を加速させていくのだから頼もしい。1階の指定席エリアや2階スタンド席の観客も激しくヘッドバンギングしてはその場で跳ね躍ったり、HYDEと一緒になって大声で歌ったり、実に自由で伸びやかだ。
 
6月に配信リリースされた比較的新しい楽曲でありながらもツアーを経て今やライヴのニューアンセムとしての風格を感じさせた「TAKING THEM DOWN」、早くもHYDEがスタンディングエリアに分け入り、殺到するオーディエンスの手に支えられながら激情を迸らせた「SICK」と1曲たりと目を離す隙もないが、前半戦、特に息を呑んだのは「WHO'S GONNA SAVE US」で見せたHYDEの鬼気迫るパフォーマンスだった。雨が降りしきり時折稲光も差すNEO TOKYOをバックにしてステージの床をのたうち身を絞るようにして歌うその姿に、ライヴ冒頭に映し出されたこれまでのライヴ映像が心に蘇って重なる。未曾有の危機に直面し身動きも取れなくなってしまったあの期間、誰も助けてくれないのなら俺がやるとばかり、手探りで戦い続けた彼の覚悟がどれだけの人を救ったことだろうか。松明の炎が揺れるなか、ピアノソロを挟んで披露された「THE ABYSS」での、深い低音ヴォイスから一気にファルセットへと上りつめるサビの歌唱、運命に翻弄された者の絶望と一縷の希望を見事に体現したそのドラマティックなヴォーカリゼーションにはただただ目をみはるしかなかった。
 
「水飲んでね。遠慮しないで、僕の顔を見ながらたっぷり飲んでください」
 
ヒートアップする客席を気遣ってHYDEがそう呼びかけると、すぐさま「美味しい!」とそこここから声が飛ぶ。「美味しいでしょ?」と応えて相好を崩すHYDE、こんなやり取りも普通にできるようになったのだと思えばつくづく感慨深い。「帰ってきたね、幕張。この場所に帰って来れてすごく嬉しいです」とHYDEは言葉を続け「今日と明日でツアーファイナル、なんとかメンバーとスタッフに支えられてここまでやってこれました。来てくれたみんなにもすごく感謝しています」とツアーを振り返る。そして「明日のことは考えない。今日しか来れないやつもいるから、そいつらの記憶に残るようなライヴをします。だからセーブなんてしないよ!」と宣言。さらには「なんで俺はこんなことをしてるのかって考えた。もっと簡単に稼ぐ方法はあるよ。でも、そんな俺を見てみんなは心を奪われるか? 守りに入った俺が見たいか? そんなやつ、ここにはいねーよな!」と語りかけ、「今ここにいるのは俺の良き理解者、選りすぐりの理解者が全国から集まってきたんだ。この景色、この絆は金じゃ買えない! 待たせたな、幕張。3年半を取り返すぞ! 倍返しだ!」と高らかに声を上げた。そうしてなだれ込んだ「MAD QUALIA」はこの上なくエキサイティング。激しい肉弾戦が繰り広げられるスタンディングエリアに再び身を投じたHYDEは演奏が終わってもステージに戻ろうとせず、「おまえらの悪魔を見せてくれよ!」となおも煽って「DEVIL SIDE」に突入、けたたましく光の粒を撒き散らすミラーボールの効果も相乗して昂揚をますます底上げする。「GLAMOROUS SKY」ではじけた銀テープの煌めきも狂騒に拍車をかけ、もはや止まるところを知らない。
 
「さあ、お楽しみの時間ですよ。練習してきたかい? もうリリースもしたし、バッチリでしょう」
 
わざと挑発するような口ぶりのHYDEに、待ってましたとばかりタオルを高々と掲げてみせるオーディエンス。9月6日に配信リリースされたばかりの最新曲「6or9」でのステージと客席との交歓、すなわちコール&レスポンスは、この曲が初披露された昨年の対バンツアー“HYDE LIVE 2022 RUMBLE FISH”(コロナ禍がまだ明けぬなかでライヴのあり方を本来目指してきた“動”の方向へと再度舵を切った決意のツアーでもあった)も含めたここまでの集大成であり、ついにコロナ禍との決別を果たしたことを象徴する一幕だとも思えた。「何年もこの瞬間を待ち侘びてた。この曲でみんなと歌い合えるのを想像しながら曲を作っていたのを今、思い出したよ」と声をはずませるHYDEの笑顔がなんともまぶしい。
 
大狂乱の「MIDNIGHT CELEBRATION Ⅱ」で締めくくられたライヴ本編の興奮も冷めやらぬなか、HYDEを乗せた輿が1階アリーナ席後方から現れると、またしても場内は嬌声の坩堝と化した。アンコールは「LET IT OUT」からスタート、「AHEAD」ではパトカーの上によじ登って歌い、「BLOODSUCKERS」では運び込まれてきたUVウォーターパーカッション(打面に水を張り、叩くたびに上がる水飛沫がUVライトによって光る仕掛けのパーカッション)に頭を突っ込んではびしょ濡れになりながら、まるで勢いの衰えない渾身のパフォーマンスで魅せるHYDE。ステージ狭しと駆け回ったかと思えばメンバーに絡んだり、仰向けになって倒れ込んだりともはや制御不能の無双状態だ。
 
「3年を取り返した気がするね。まるで、なかったかのような感じがする。あと2曲! 全力で楽しもう。俺たちは鏡みたいな関係だと思ってる。俺がおとなしかったら、みんなもおとなしくなる。みんながクレイジーだったら俺もイカレちまう。どっちがいい? 一緒におかしくなっちまおうぜ!」
 
そう叫んで披露したのは「HIDEAWAY」、2003年にリリースされた2ndソロアルバム『6 6 6』の最後に収録されている疾走感貫かれた異色のメロコア系ナンバーだ。肩にかけたギターを掻き鳴らし、前のめりでマイクスタンドに向かうその姿は変わらずロック少年のまま。ただし朗々とした歌声は当時よりもずっと線が太く、綴られた歌詞にいっそうの説得力をもたらすかのよう。“取り戻せ君の意志”“避けようも無い痛み”“支配されるくらいなら”——抜けのいい英語詞も耳に快いが、ここぞというところで飛び込んでくる日本語詞はむしろ今にこそ必要なメッセージとなってオーディエンスを鼓舞する。
 
「SEX BLOOD ROCK N’ROLL」でラストまでブチ上がり、エンディングを迎えたこの日。三たび、スタンディングフロアでオーディエンスの熱にまみれたHYDEはステージに戻るなりドラム台に駆け上がり、「幕張!」とシャウト一発、えいやっとばかりに飛び降りて華麗に着地。「Thank you so much! 楽しかった。本当に感謝してます。大好き!」とありったけの想いを伝えると「次、会えるまで首洗って待ってろよ!」と決め台詞を残してステージを降りていく。しかしそれで終わりではなく、終演を知らせる影アナもなんとHYDEが担当。親愛に満ちたアナウンスで放心状態でライヴの余韻に浸るオーディエンスをやさしく送り出すというサプライズも。日本、韓国、香港、シンガポールにてライヴの生配信が行われた9月10日の最終日公演も大成功に収め、徹頭徹尾、愛情と信頼に貫かれたツアーファイナルは大団円のうちに幕を閉じたのだった。
 

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