本格的に弾くはじめの一歩

エレピならではのコード演奏法

エレピならではのコード演奏法

2015/09/29


ここでは、実際にエレピの演奏や打ち込みをする際に役立つ、エレピ(キーボード)ならではの右手のコードボイシングのポイントと、左右の手の役割とコンビネーションといった基本的な知識をじっくりと紹介していこう。

「右手」はなめらかなコードチェンジを心掛けよう

 譜例①のように、Cなら「ドミソ」、Gなら「ソシレ」というように、ルート音の上に3rd(3度上)と5th(5度上)の音を重ねてやると、「基本形」と呼ばれるコードが出来る。しかし、この基本形のボイシングだけを使って演奏するのは、ギターのバレーコードをひたすら平行移動させるようなもので、間違いではないが、エレピらしいコードの響きにはならない。
 通常は、音程が同じ音の指は動かさずに、それ以外の音もできるだけ近くの鍵盤で演奏できるように、譜例②のような「転回形」を利用する。これにより、指の移動が少なくなり、スムーズにコードチェンジができるのだ。

「右手」+ 「左手」の基本コンビネーション

 エレピでは、右手でコードを押さえたら、左手はコードのルートの音(ベース)を押鍵するのが基本だ。それにより、右手だけで押さえるよりも音に厚みが得られ、よりハッキリとコードを響かせられる。さらに、左手のルートにオクターブ違いの音や5度の音を加えてみたり、あるいは右手で刻むリズムに合いの手を入れる など、バリエーションを付けていくといい。また、アルペジオでは左手から右手、右手から左手へつなぐと、ゴージャスなプレイになる。

コード同士を美しくつなぐ「サスティンペダル」の使い方

 サスティンペダルを踏んでいる間は、鍵盤から指を離してもサスティンが長く残る。キーボーディストは、コードを大きく移動する時や、アルペジオの音を重ねて響かせる時などに、音を途切れさせないようにこのペダル操作をしている。エレピを打ち込む際も、ペダル操作をうまく設定すると、演奏がよりリアルになるのだ。

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