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ピアノアレンジの基本テク3(コード進行を作る)

ピアノアレンジの基本テク3(コード進行を作る)

2015/10/23




 「ピアノアレンジの基本テク」第3回です。今回は、前回で打ちこんだピアノメロディーにコード付けを行なった後、左手の演奏アレンジへと話を進めていきます。
 

まずは楽曲のキー(調性)を把握しましょう

 今回のコード付けは、キーのメジャーダイアトニックコードを使用しています。ダイアトニックコードでコード付けを行うことで、そのキーの世界観が統一された楽曲になります。また、コードの中身はシンプルな3和音を使っています。それぞれのコードの性格を考えながらご覧ください。

 

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図1


 

 ダイアトニックコードでコード付けを行うのですが、まず、この楽曲(図1)のキーを把握する必要性があります。今回は、メロディーの終わり部分に1音 足してみて、終わった感じがする音(終始感が得られる音)を探すことで、キーの主音を見つけるという方法を実践しています。楽曲のキーはE♭メジャーだと わかりました。図2にそのスケールを表示しています。
 

/図2
 

 

 このスケール上に現れる音(E♭、F、G、A♭、B♭、C、D)という7種類の音それぞれに、3度ずつ音を積み重ねたコードが、E♭メジャーダイアトニックコード(3和音)です(図3)。

 

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図3


 

ドミナントからトニックへの進行を意識

 コード進行とは、楽曲が「先へ先へ」と進んでいくパワーのようなものです。その「先に進みたい」という欲求を起こさせてくれるパワーの源がドミナントコードの響きの中にあるんですね。今回はシンプルな3和音のコードを基使用していますが、4和音にするとさらに進行感を感じられるコード付けができるかもしれません。

 今回の曲ではドミナントに当たるⅤのコード(B♭)と落ち着いた響きのⅠのコード(E♭)のつながりを大事にしながら、コード進行を考えていきました。楽曲の雰囲気を変えたい部分ではⅤのコードの次にⅠのコードの代理として使えるⅥのコード(Cm)を使っています。音楽理論の言葉ではこれを「偽終止」と呼びます。
 

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図4
 

 今回作成したコード進行は、視聴いただいた際になるべく違和感がないように、キーのダイアトニックコードを使って、オーソドックスなコード進行にしてみました。これを基本に、コードを置き換えたり加えたりして、楽曲の雰囲気をオシャレなものやかっこいいものに変えることも可能です。

 コード進行は耳馴染みの良い進行はあっても、そのコード進行のみが正解ということはありません。いろいろチャレンジしてみてください!

 


記事提供:スリープフリークス

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