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THE SLUT BANKS『ROXY BABY』インタビュー
THE SLUT BANKS『ROXY BABY』インタビュー
2016/04/20
「雨に打たれたとでも思へ」は特典用シングルに収録するはずだったんです(by TUSK)
DUCK-LEE:まぁ聴いてて飽きないようにしましたね。一応ちょっと考えました。
──メンバーの皆さんで決められたのですか?
DUCK-LEE:いえ、まったくしない。ライブもそうなんだけど、曲順に関しては適当に作ってもらって、メンバー間でリストを回して決めるんです。俺は弦楽器だからキーが変わるのが気持ち悪いとかたまにあるんだけど、その部分だけ指摘するぐらいで。基本的には曲順を決めてもらって “じゃあそれでやってみよう”って。
──個人的には、2曲目の「ROCK BABY」がアルバムのメインなのかなと思いましたが。
DUCK-LEE:全然中心じゃないです。最初はタイトルとしてキャッチーだからアルバムタイトルを「ROCK BABY」にしようとしただけです。
──ではアルバムの中心となる曲は?
DUCK-LEE:それは聴く人それぞれだからね。でも、うるさいのから泣きモノまで色々やっているので、すべてですね。
──「夢中よ甦れ」はレコーディングの終盤で急遽追加収録されたそうですか、どういった経緯があったのでしょうか?
TUSK:今回のアルバムは14曲収録されているんですが、はじめは12~13曲でいいんじゃないかって話をしていたんです。ただ、予約特典で音源を付けようっていうアイディアが出まして。その音源に入る曲は、後にまた別のものが選ばれたんですけど、曲を録ってたらいい出来だったので、やっぱアルバムに入れてしまおうと。
DUCK-LEE:TUSKも言った通り、最初は12曲で。「雨に打たれたとでも思へ」を特典用シングルにしようとしたんだけど、アレンジとかがカッコ良くて “これアルバムに入れちゃおう” って。それで、さらに特典用に1曲やろうっていうことになって「夢中よ甦れ」をレコーディングしたんだけど、これも良くてじゃあこれもアルバムに入れちゃおうと(笑)。本当にレコーディングの終盤だったので、曲を録る時はアンプとか機材を片した後だったんです。だから、ドラムもあるものだけで録っちゃいましたね。結局おまけで付いてくる曲なんだし、そんなもんでいいのよ。
──では一発録りで行なわれたのですか?
DUCK-LEE:そういうわけじゃないんだけど、一発録りのように勢いがある感じにすることを意識しましたね。
──何度も録り直したりはしなかったのですか?
ACE DRIVER:レコーディングブースの数の関係上、ギターアンプが入れられないということもあったので、そいういった曲は後でやったりとかはありました。
DUCK-LEE:でも、テイク数は少なかったよ。待ってるのがめんどくさいし、文句とか言う奴いるし。
ACE DRIVER:カネタクは結構何度もやろうとするんだよね。戸城さんが “もういいだろう!” って(笑)。
DUCK-LEE:ただ、そういう割には後半結構バテバテだったよね。ドラム叩きながら寝てたり。
ACE DRIVER:自分が納得するのと他人が納得するのとでは違うからね。いかに戸城さんを説得するか。
DUCK-LEE:よっぽど悪ければやり直すけど、悪くはなかったからさ。
──他にレコーディングで印象に残った曲はありましたか?
カネタク:僕は「雨に打たれたとでも思へ」ですね。自分の演奏を含めていいテイクが録れました。普段のTHE SLUT BANKSにはないしっとりとした曲調で、TUSKさんの歌も良くて。個人的にはドラムセットを2つ入れたりとこだわりました。
TUSK:「煙の中で」っていうバラード曲があるんですけど、これはレコーディングに行くたびに毎日歌って一番いいと思うテイクをチョイスして収録しました。ただ、正直それでも納得はしていない部分があるので、ライブでさらにいいものに仕上げていこうかなと。
ACE DRIVER:全部印象的なんですけど、強いて挙げるなら「夢中よ甦れ」かな。グッときましたね。この曲は以前、会場限定盤としてもリリースしているんですけど、歌詞がいいですよね。あとは「ノイローゼ」ですかね。アレンジ面で二転三転して、どうなることかと思ったんですけど、結果的にいい作品に仕上がりました。
──ところで、マスタリングではこだわりのオープンリールを使用されたそうですね?
DUCK-LEE:俺はロックの70年代はじめの音像が好きなんですけど、そういうのってデジタルじゃなくてテープでしょ。なので、今回のアルバムで出来た曲をテープに入れてマスタリングすればどうなるかなって興味があったんですけど、興味で終わりました(笑)。やっぱり音がモコモコしちゃって、今の音に慣れてるとダメみたい。あとは、オープンリールを使う前提でレコーディングをしないと音が抜けなくて、結局企画倒れでした。
──続いて、曲作りについてお聞きします。本作は全曲作詞がTUSKさん、作曲がDUCK-LEEさんですが、詞と曲はどちらから作られるのですか?
DUCK-LEE:全部曲だね。それでメンバーにデモを渡して仕上げていきます。
──曲はどのパートから作るのですか?
DUCK-LEE:それは曲によって全然違いますね。
──「ROCK BABY」はどのように作られたのですか?
DUCK-LEE:この曲はもともと全然違う曲で、自分で作っててスゲーダサくて。二転三転したね。
──「夢中よ甦れ」はどの部分から作られましたか?
DUCK-LEE:サビかな、コード進行から作りました。
──DUCK-LEEさんは、曲のアイディアはどのように思い付くことが多いのですか?
DUCK-LEE:頭の中で思いついたメロディをもとに作りますね。それを自分の中でふるいにかけてつぎはぎしていく感じです。その時はスマホとかレコーダーに録るんだけど、ほとんど聴き直したりはしない(笑)。
──TUSKさんは歌詞をどのように生み出しているのですか?
TUSK:曲を聴きながら書きますね。
──DUCK-LEEさんはTUSKさんに “こういう風に歌詞を書いて欲しい” といった注文はされたのですか?
DUCK-LEE:全部お任せです。結構変わった歌詞を書いてきてくれるんで、歌詞が来るのがいつも楽しみなんですよ。
──「戦場のシンデレラ」はどのようなことをイメージして書かれたのでしょうか?
TUSK:タイトルは結構悩んだんですけど、社会的な問題を題材にして書きました。
──「あの娘行方不明」はどのようなことを題材にされたのですか?
TUSK:この曲はアルバムを作り始めて新曲が続々と集まってきた時に、一番気に入った曲だったんです。俺は曲聴いたら最初のイメージでバーっと歌詞書くんですけど、自然と出来上がりました。だから出だしの「行方不明のあの娘は~」の部分は曲ありきなんですよ。“こういうのを書こう” ってよりも曲のリズムというか響きを重視しながら意味づけをしていくという流れですね。
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