日本が誇るDJ/プロデューサー、☆Taku TakahashiがARQをチェック!

ズーム「ARQ AR-96」試奏インタビュー
【☆Taku Takahashi(m-flo)編】

ズーム「ARQ AR-96」試奏インタビュー 【☆Taku Takahashi(m-flo)編】

2016/11/16


ズーム「ARQ」の魅力を様々なクリエイターと共に探っていこうという連載企画の第4弾。今回は、m-flo、Ukatrats FC、ravexとしての活動に加え、他アーティストへのプロデュース・ワークでも高い評価を得ている☆Taku Takahashiさんに、プロデューサー視点でARQの可能性を語って頂きました。数多くのヒット曲を生み出してきた名プロデューサー☆Takuさんの反応は果たして!?

 


──まず、ARQを見た第一印象はいかがでしたか?

☆Taku:インタビューでQ'HEYさんも言ってましたけど、これはみんな“蛍光灯”って言いますよね(笑)。事前にインターネットで見た印象と違う点と言えば、触ってみるとゴム素材だった点ですね。これは手で触れてみないとわからなかったです。

──プリセットの音の印象はどうでしたか?

☆Taku:僕が高校生や大学生だった頃の機材って、かなりチープなプリセットが多かったんですけど、さすが最近の機材だなと。クラブとかでどういったサウンドが求められているか、低音がどのくらい鳴っていなければいけないとか。そういったことがわかっていて理解している人が作っているなという印象を受けました。

──サウンドの傾向や質感などで感じたことはありますか?

☆Taku:最近の主流って、わりと原点回帰な傾向があるんですよね。例えば、ストレートに909や808、303の音を鳴らすみたいな。で、このARQの音は「そういったサウンドを加工するとこうなるよ!」って感じの印象で、例えばTRAPのベースの音の鳴り方もそうだし、あとテクノ寄りのプリセットはしっかりできていますよね。どちらかというと、EDMよりはテクノ系が好きな人がプリセットを組んだのかなと感じました。もちろん、プリセットの音っていうのには鮮度があって、それは時代とともに変化していくとは思いますけど。ARQには少し先の時代を見越した音も豊富に入っていると思うし。

──操作性に関してはいかがでしたか?

☆Taku:直感的ですよね。今までのシーケンサーの歴史の中で培った良いところを詰め込んで、フィジカルにしたというのは世界初だと思うし。例えば、エイブルトンLiveっぽいところもあるし、ビンテージの303、808、909的な要素もあるし。で、なおかつロングサンプルを読み込んで鳴らすこともできるし。

──☆Takuさんが「曲作り」でARQを活用する場合、具体的にはどのような使い方が考えられそうですか?

☆Taku:普通にARQだけで1曲作れそうですよ。人によっては画面が小さいと思う人もいるかもしれないけど、これに慣れてしまえば、むしろ余計なことを考えずに操作に集中できるんじゃないかな。

──曲を作るとしたら、やはりリズム隊から手をつける感じですかね?

☆Taku:そうですね。ドラムからでしょうね。あと、僕がARQを使うなら、「STEP」モードではなくて「INST」モードになると思います。リアルタイムに演奏しながら、どんどん音やフレーズを足して行くと思います。製品の特徴を活かして、感覚的な曲作りをしたいですね。
 


──では、☆Takuさんが「パフォーマンス」にARQを使うとしたら?

☆Taku:DJというよりかはライブでしょうね。オーディエンスと一緒に曲を作る感覚で、音が足されていたったり、ミュートしたり。僕もダンスミュージックのライブの可能性を色々と探っているんですけど、やっぱりウケるものは音を構築したり、電卓を素早く叩くみたいなプレイなんですよ。まぁ、僕だったらというよりも、僕がプロデュースするんだったら、そういうことができるアーティストにお願いすると思います。

──リングコントローラーが取り外しできるという点に関してはいかがですか?

☆Taku:ライブやDJって、どうしても何をしているかわかりづらくて、オーディエンスとのコミニュケーションがとりづらいんですね。でも、このリングコントローラーを外せば、やっていることをアピールできるし、エフェクトとも連動するのでオーディエンスも何をしているかわかると思うんですよ。合点がいった瞬間にオーディエンスはもっと盛り上がるだろうし。これがリングコントローラーを外せるメリットでしょうね。あと、外したリングコントローラーが元に戻しやすいのもいいし、ライブって意外と機材を乱暴に扱うこともあるんですけど、それにも耐えられそうだし。もちろん暗闇にも強いし。

──今回ARQを試奏してみて、ARQはどんな人にオススメな製品だと思いましたか?

☆Taku:一人演奏をする人でしょうね。ドラムを出して、楽器の音を足して、それに声も足してみたいな。ARQにはライブで見せやすい要素がたくさん入っていると思うし、セットアップという面でもオーディオの出力だけ確保できれば使えますからね。パソコンだと配線が多いし、単体機では物足りない人にとって、ちょうどいいマシンだと感じます。「これは必要だよね!」っていう要素だけを残しているというか、要らないものが削ぎ落とされているので、パフォーマンスをする人には打ってつけだと思います。

プロフィール


☆Taku Takahashi (m-flo, block.fm)

DJ、プロデューサー。1998年にVERBALとm-floを結成。数々のヒットチューンを武器に日本の音楽シーンにインパクトを与える。ソロとしてもCalvin Harris、The Ting Tings、Morgan Page、SMAP、Crystal Kay、加藤ミリヤ、MINMIなどなど数多くの国内外アーティストのプロデュースやRemixも積極的に行っている。2010年にリリースした「Incoming... TAKU Remix」は世界最大のダンスミュージック配信サイト“beatport”で、D&Bチャートにて年間1位を獲得。また同曲で、過去受賞者にはアンダーワールドやファットボーイ・スリム、ジャスティス等、今や誰もが知っているスーパースター達が名を連ねる『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を獲得し、日本人として初めての快挙を成し遂げ、名実ともに世界に通用する事を証明してみせた。また、アニメ「Panty&Stocking with Garterbelt」や、ドラマ・映画「信長協奏曲」に音楽プロデューサーとして参加し、サウンドトラックも監修。
近年の積極的なDJ活動でクラブシーンでも絶大なる支持を集め、LOUDの“DJ50/50”ランキング国内の部で3年連続1位を獲得するなど、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たす。2011年11月にダンスミュージック専門のインターネットラジオ局「block.fm」を立ち上げ、最先端の音楽情報やトップアーティストのDJ MIXなどを発信。国内はもとより海外でも話題になるなど、新たな音楽ムーブメントの起点となっている。2014年3月26日にはm-floの8枚目のオリジナルアルバム「FUTURE IS WOW」を発表。


http://twitter.com/takudj
http://block.fm/
 

 

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ズーム「ARQ AR-96」

【主な仕様】
・パッド数:96個
・LED数:160個
・音質:24ビット/44.1kHz
・最大同時発音数:16
・最大同時使用インストゥルメンツ数:33
・シーケンサー:最大ステップ数=32、テンポ=40〜250BPM
・ルーパー:サンプリング周波数=16ビット/44.1kHz、メモリ=内蔵(32MB)、記録媒体(SD/SDHC/SDXC)


【電源/サイズ】
・電源:内蔵電池(リチウムポリマー充電池)、
外部電源(別売ACアダプター/AD-14)
・外形寸法:
Base Station=260(W)×64(H)×260㎜(D)
Ring Controller=280.5(W)×33.5(H)×280.5㎜(D)
・重量:
Base Station=990g
Ring Controller部=540g


■価格:オープンプライス
(¥67,000前後)

メーカー詳細ページ

「Base Station」について

ARQ AR-96の「Base Station」には、468種類のPCM波形と70種類のシンセ波形を内蔵したパワフルなサウンドエンジンを搭載しています。また、最大5系統のDSPエフェクトを同時使用可能で、楽曲を再生しながらリアルタイムに利用できます。さらに、ステレオライン出力と専用ボリューム付きヘッドフォン端子に加え、ループ素材を録音できるステレオライン入力も装備。WAV形式のループ素材を取り込めるSDカードスロットを備え、シーケンスデータや音色キットのバックアップ保存、本体のファームウェア・アップデートにも対応。パソコン接続用のUSBポートも用意されています。

「Ring Controller」について

着脱式の「Ring Controller」は、「Base Station」だけでなくMac/iOS機器とBluetoothでワイヤレス接続して、多機能なMIDIコントローラーとして使用できます。ベロシティセンスおよびアフタータッチに対応した96個の自照式ドラムパッドを搭載し、リアルタイム演奏やステップ入力が快適に行なえます。
また、パッド演奏を行なうインストモードでは、キック/スネア/ハイハットなど最大32個の異なる音色を割り当ててリズム演奏が行なえる「PADレイアウト」と、1つの音色に音階を付けてキーボードのようにメロディを演奏できる「KEYレイアウト」を使い分けることができます。さらに、3軸加速度センサーを内蔵し、コントローラーの傾きや回転させる動作でエフェクトパラメーターをリアルタイムに制御できます。内蔵リチウムイオン電池で動作し、ベースステーションに設置すると自動的に充電を開始します。

その他の「ARQ AR-96」関連記事

「ARQ AR-96」では、どのようなサウンドを鳴らすことができるのか!? TuneGateでは動画付きで特集記事も公開しています。ARQ AR-96の基本的な使い方を知りたい人は、ぜひともチェックを!

解説記事はこちら

AZUMA HITOMI(アズマヒトミ)

人気の宅録女子「AZUMA HITOMI」がARQ AR-96を試奏。曲作りとパフォーマンスの両サイドからARQの魅力を語ってくれました。

(プロフィール)
東京生まれのシンガーソングライター/サウンドクリエイター。2011年にメジャーデビュー。2015年、矢野顕子のアルバム『Welcome to Jupiter』にトラックメイカーとして参加する。最新作は2014年に発表されたアルバム『CHIRALITY』。2016年よりガールズ・スリーピース・ロックバンド 「サンナナニ」 のボーカル&シンセベースとしても活動している。


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Ryu☆、korsk、かめりあ、P*Light

国内はもちろん、海外でも活躍する人気DJ/クリエイター、EDP(EXITTUNES Dance Production)所属の4名(Ryu☆、korsk、かめりあ、P*Light)がARQを試奏。その印象や活用法を語ってもらった。

(プロフィール=Ryu☆)
2000年、コナミの音楽ゲーム「beatmania IIDX 3rd style」の公募に送った楽曲が同ゲームに採用され、以来「beatmania」シリーズの主力トラックメーカーとして活躍。2016年4月「日本のダンスミュージックを世界に」をコンセプトに自身企画主宰のレーベル・プロダクション「EDP」を設立。海外も含めた幅広い展開を行っている。

(プロフィール=kors k)
2000年、beatmania IIDX 4th Styleにて弱冠16歳でデビューを飾り、9th Style以降レギュラーメンバーとして楽曲を提供し続ける。2014年にメジャーデビューを果たし、自身のレーベルS2TB Recordingを主宰している。

(プロフィール=かめりあ)
1992年生。2003年、弱冠10歳から母親のPCでDTMを始める。2016年には人気ボーカリストkradnessとのユニット「Quarks」を結成、5月にはワンマンライブを行うなど活動の幅を広げつつ、 7月には自身初となるメジャーソロアルバム「MEGANTO METEOR」のリリースを発表した。アイドル「私立恵比寿中学」(編曲)、「METROPOLIS」(作編曲)、「末広アンテナ」(編曲)などにも参加。

(プロフィール=P*Light)
2007年から本格的に音楽制作を開始。トラックメイカー、DJ、リミキサー等、活動は多岐にわたる。「形に囚われない、ポップで透明感のあるサウンド」をコンセプトにHAPPY HARDCORE、UK HARDCOREを中心に制作しており、一度聴いたら忘れないキャッチーでポップなP*Lightサウンドを生み出している。


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Q'HEY [REBOOT]

テクノ界のレジェンド、DJ Q'HEYさんにARQのインプレッションを語って頂きました。

(プロフィール)
国内最長寿テクノパーティー「REBOOT」をオーガナイズ。野外フェス「Metamorphose」及びモンスタービーチパーティー「Maniac Beach」の唯一のレジデントDJでもあり、日本のテクノシーンをリードする存在として常に最前線で活躍している。2011年東日本大震災を受けてチャリティー・プロジェクト「BPM Japan」を設立。2012年にはフジロックフェスティバルにも出演。2013年にはTorqueよりアルバム「CORE」をリリースし、BeatportのテクノチャートでTop5入りを果たした。またインターネットラジオ局block.fmにて、毎週火曜放送の番組「radio REBOOT」のパーソナリティーも務めている


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