結生とテツを直撃!
MERRY「傘と雨」インタビュー
MERRY「傘と雨」インタビュー
2017/02/17
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結生(ギター)
──まず、昨年2月にテツさんが完全復活をはたし、11月には5人でバンド15周年を迎えることができました。今の率直なお気持ちは?
結生:単純にバンドが続くとは思わなかったです(笑)。始めた頃は15年もやれるなんて想像もできなくて。だから今は未知の領域に足を踏み入れているというか。同じメンバーでこれだけの年数、活動を続けられたことはスゴい誇りに思っています。それに15年続けたからこそ、表現できることも増えてきたんです。これってやったからこそ分かることなんだと楽しんでいますね。
──テツさんの復活はファンにとって大変うれしいニュースだったと思います。
結生:4人で活動をしている時は不安でしたけど、それはそれで良い経験になったと感じています。それにテツさんが帰って来て、また新たに生まれ変わったMERRYになっていて。だから “不幸中の幸い” というか、すべてがマイナスというわけではなくプラスにもなるんだと思いました。何事も経験だと。
──サポートメンバーを入れての活動で発見できたことは?
結生:一緒にやる人によっては全然違っていて、ベーシストというものを改めて知れて面白かったです。ある意味テツさんの良い部分とダメな部分が知れたし。僕も他でよくサポートをやらせてもらうようになったんですけど、その感覚に似ているというか。他でやると一瞬なんですけどMERRYの良いところが客観的に見れたんです。それでまたMERRYに戻ったら見れなくなるんですけど(笑)。
── “MERRYの良いところ” というのは?
結生:メンバーそれぞれの個性がぶつかり合っているというか。それが音に表れていますし、ライブだとなおさらバシバシ出ているんです。そこは絶対これからも続けなければいけないことだと思っています。
──テツさんは今のお気持ちは?
テツ:去年の2月に自分が復活したんですけど、やっぱり4人がそれまでスゴい頑張ってくれたんです。当時、俺がケガをした時、「戻って来るまでに差をつけて “ヤベぇ” と思わせるくらい頑張るから」と言ってくれて。実際、本当にその通りになって。で、そこにいかに追いつけ追い越せでやっていた2016年でした。そのオチというか一つの形になったのが11月の品川ステラボールでのライブだったんです。そのライブはニコ生で放送されたんですが、見てみると「あぁやっぱりいいライブだったな」って思えました。それを越えて、今何をするかですよね。
──ベースは問題なく弾ける状態にまで回復されたのですか?
テツ:正直、100%ではないですし、しびれてしまうこともあります。でも、それはこれから付いて回るものだと思ってるので。今は、自分が楽器を触れてある程度弾けるようになっていることは幸せだな、と思っています。
──なるほど。それでは本作についてお聞きします。表題曲「傘と雨」をシングル曲としてリリースする決め手は?
結生:最近のシングル「Happy Life」「平日の女」「傘と雨」には共通点があって、ガラ(ボーカル)が書いた歌詞が先にあったんです。それで、曲に対してのキーワードなどが生まれてきて、そこから初めてみんなで曲作りに入る、という方法を取って。それから、みんなが持ってきた曲を集めて選曲会をしたんですけど、「これが一番しっくりくるじゃない?」となったのが「傘と雨」だったんです。ちなみにその段階では歌詞が違ったんですが、今とほぼ同じでした。
──他に候補曲はいくつぐらいあったのですか?
テツ:結構ありましたね。結生くんは一番多く作ってくるので4〜5曲持ってきていて、他のメンバーも2〜3曲あったと思います。
──シングルリリースの際は毎回そのぐらい曲を持ち寄るのですか?
結生:割とそうですね。自分達は曲をたくさん作るので、日の目を見ない作品がたくさんあります(笑)。
──「傘と雨」は結生さんが作曲をされていますが、作られたのはいつ頃ですか?
結生:いつだったかな?
テツ:8月ぐらいに歌詞をもらって、そこから数週間作曲をして…
結生:時間掛かり過ぎなんですけどね(笑)。1曲作るのに、結局半年近く掛かってるという。僕はProToolsで曲を作っているんですが、デモ曲のデータが1曲大体1GBぐらいなんです。頑張っても2GBぐらいなんですけど、今回10ぐらいまでいきまして(笑)。どんだけ作ってるんだよという。やっぱり、途中から歌詞と同時進行だったので、歌詞がちょっと変わると曲も「だったらここも変えなきゃな」とかを繰り返しました、永遠と。
──結生さんは一番多く候補曲を持ってきたということですが、この曲は何曲目に作ったのですか?
結生:うーん、1曲目じゃなかったと思うんですよね。でも、割と昔から自分的に「これは選ばれないな」っていう、一番気に入っていない曲が選ばれたりするんですよ、大体(笑)。逆に一番しっくりきたのが選ばれなかったり。まぁそれはそれで良いと思うんですけど。なので多分2〜3曲目だったと思います。
──歌詞が先にあったということですが、曲作りにおいて常に歌詞が先なのでしょうか?
結生:いつも、というわけではなく、アルバム『NOnsenSe MARkeT』の表題曲「NOnsenSe MARkeT」を作った時からですね。それまでは曲が先で、むしろメロディも無い状態で曲だけを作ることが多かったです。
──パートはどこから作ったのでしょうか?
結生:自分の場合はイントロかサビですね。そこから「じゃあこのイントロならどういうAメロにしよう」とか「このサビならどういうイントロにしよう」という作り方が多いですね。「傘と雨」はサビからだったように記憶しています。
──テツさんは、結生さんが作られてきたデモを聴いた時どのような印象を受けましたか?
テツ:テーマとなるギターフレーズがキャッチーだなと思いました。
結生:デモと今ではイントロが全然違うからね。
テツ:実はこの曲が表題として選ばれた時、イントロのギターが良くて選ばれたんですけど、やっぱり歌詞が変わるにつれて曲も変わって。あのフレーズ残ってないよね?
結生:ほぼ。残っているのはコードの流れとかテンポ感とか。デモから結構変わっています。
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