高柳明音(SKE48)とのデュエット曲も収録!
野口五郎『The birth GORO anniversary』
インタビュー
野口五郎『The birth GORO anniversary』インタビュー
2016/02/24
特に興味を持って欲しいのは、デュエット曲の「それぞれの時」です。
──話は少し飛びますが、その後、アイドルになって、当時のレコーディングではギターも弾かれていたんですよね?
野口:ギターをやるのは当たり前の感覚だったんです。
──ご自身の曲以外でもギターを弾いているのですか?
野口:やっていたんですよね。
──スタジオミュージシャンとしてやられていたんですね。
野口:そうですね。ギターとアンプを持って出かけて。「好きなもん食べていいよ」って言われて。でも、目の前にはチャーハンしかないんですけど(笑)。
──ポンタ(村上秀一)さんが叩いているような曲などで弾かれていたのですか?
野口:ポンタさんもそうですし、田中清司さんとかもですね。みんなそうですよ。
──当時はクレジットとかもなかったですもんね。
野口:そう。ポリドールオーケストラってね。その中の一員だった。で、キングレコードの場合はキングレコードオーケストラでね。
──野口さんと言えば、インストのアルバムも数枚出されていますよね。しかも、海外ミュージシャンとの交流も深いですよね?
野口:ギターはずっとやっているんですけど、実はドラムやベースもやっているんですよ。で、必死になって練習したのは19歳くらいのときからなんです。日本一のドラマー、日本一のベーシストになりたいと思って。で、日本一のドラマーと日本一のベースで、野口五郎がギターを弾いちゃおうみたいな(笑)。そんなことをこっそり思っていて。19歳で初めてアメリカでレコーディングしたときは、レイラの作曲者のジム・ゴードンやラリーカールトン、リー・スクラーを呼んで。
──野口さんが指定したんですか?
野口:全部指定ですよ。その後、アンディ・ニューマーク、トニー・レヴィン、ウィル・リーとか、いろんなメンバーとやっていて。で、そんな中でどうしても会いたかったのがリック・マロッタっていうドラマーで。スティーヴ・ガットがリック・マロッタによって目覚めたとも言われているスゴい人物なんですけどね。で、そのリック・マロッタが来てくれたんです。彼はとにかく普通のハイハットワークじゃないんですね。それで、彼にどうにか教えてくれって頼んで。本当に手取り足取り彼に教わったんです。だから、彼のことを世界中で一番理解してるんじゃないかな。僕も夢中だったし。
──そんなことがあったとは驚きです。それではここで、改めて今回の45周年のアニバーサリーアルバムの聴き所について教えてください。
野口:そうですね。特に興味を持って欲しいのは、デュエット曲の「それぞれの時」です。僕にはあまりデュエットの曲はないし、みんなが歌ってくれればいいなと思ってます。それと、例えば1曲目のアレンジは鳥山雄司さん、6曲目のアレンジは佐橋佳幸さんといったように、いろんな方とコラボしている中で、実はせめぎ合いがあるんですよ。一方的に作られてくるんじゃなくてね。僕の場合、ディレクターの藤迫さんがすごく重要で、“こういうことだから、こういう感じで”みたいなことは直接本人には言わずに、藤迫さんを通すんです。藤迫さんというクッションを挟むことで、面白い化学反応が起こるんですよ。後で、こういう風に伝わったのかっていうのも含めて楽しむというか。例えば、6曲目の「再会タイムマシン」の佐橋さんのカッティングや僕のギターソロはそうやって入ることになったし。鳥山さんのアレンジでは、転調のことでせめぎ合いがあったし。そういう“構成の面白さ”みたいなことも随所に散らばっているので。そこを楽しんでもらえたらいいなと思います。
──特典のDVDにはレコーディング風景なども入っているようですが、こちらの見所は?
野口:ちょっと変態な僕をご覧になりたい方は見てください(笑)。僕は、いつも家で本当に1人でレコーディングしているんですよ。タク送(タクシー送迎)もやってますから(笑)。
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