アーニーボール・ミュージックマンから発売されている大人なモデルを紹介しよう。それが、このジョン・ペトルーシ（ドリーム・シアター）・モデルだ。彼のシグネイチャー・モデルであるマジェスティの最新モデルで、ボディ・バック材が変更されている。それ以外の基本仕様は同様で、アコースティック・サウンドを奏でられるピエゾ・ピックアップを搭載しているのはもちろんのこと、コイルタップ、ゲイン・ブースト機能などなど、これ1本でギターで奏でられるあらゆるサウンドを作り出せると言っても過言ではないだろう。

手にしてみると、まずは、その軽量感に驚かされる。軽めの音が出るのかと思わせるが、そんな心配はまったくなかった。そのサウンド（通常のピックアップ）はブライトでいながら、じつにフラットで気持ちいい。ピックアップの特性なのか、適度なコンプレッション感があり、うまく弾けてしまうような感じさえある。アンプをドライヴさせて弾いてみると、その特性が活かされるようで、心地いい倍音を奏でてくれて申し分ない。さらに、左ページで“レスポールが弾きやすくなった”と記したが、そのことが申し訳なくなるぐらい、とにかく弾きやすいのだ。ネックは薄めだが薄すぎず、適度に幅広く高めのフレットがスムーズにフィンガリングをサポートしてくれる。

試しにピエゾの音を出してみると、なるほどアコースティックなサウンドになってくれる。このギターは、ペトルーシの名は関係なく、本当に素晴らしい1本と思えた。ギタリストが欲しい機能、こうあったら弾きやすいと思える作りが凝縮された１本だ。

ぜひ一度は弾いてみてほしい。
 

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