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【スグレモノ発見!】
超小型コンポ JVC「EX-NW1」徹底レビュー
【スグレモノ発見!】超小型コンポ JVC「EX-NW1」徹底レビュー
2017/03/03
◎音楽制作のプロ “遠藤淳也” が「EX-NW1」をレビュー!
遠藤:「EX-NW1」が届いたのが、ちょうど今進めているプロジェクトのミックスをする日でした。それで「早速楽曲のチェックに使ってみよう!」と思ったんです。実は僕、以前に発売されたJVCのウッドコーン・シリーズも使ったことがありました。バランスが良く「ウッドコーンって特に生楽器を聴くのに適しているシリーズだな」と思っていて。そんな印象を持った上で「EX-NW1」を使って聴いてみたんですけど、小さい音量で細かいディティールを聴くのにスゴい適していると感じました。
また、僕の場合、普段はダンスミュージック系の仕事をさせてもらうことも多いので、ロー(低域)が多く入っている楽曲を扱うことも多く、その際に「EX-NW1」はサイズ的に小さくてローの再生に無理が生じるんじゃないかと思っていたんです。でも、実際に聴いてみると「こんなに小さいのに自然な感じで音が聴こえてくるな」と驚かされました。
──ミックスで聴かれたのはどのような楽曲だったのでしょうか?
遠藤:今回は、たまたまアレンジ的にほぼ生楽器を使った楽曲でした。従来の小型サイズのスピーカーだと、特にドラムのシンバル類や、革の感じがリアルに聴こえなかったり違和感が出てくるんですが、「EX-NW1」で聴くと楽器本来の臨場感がスゴく伝わってきました。
あと、アコギなど弦楽器の弦に触れているタッチ感がスゴいリアルで。小さい音量でも楽器の質感がわかりやすく、フルレンジのバランスと定位感の良さやボーカルがセンターに浮かぶ感じもポイントですね。あんまりそういうモデルってないんですよ。同サイズの他社のモデルと比べても輪郭がスゴいしっかり出ますし。リバーブの種類や掛かり具合が見えるので、音の細かいディティールをチェックしたい人などにも向いているんじゃないですかね。
──どういった接続方法で楽曲を聴かれたのですか?
遠藤:その時はAUDIO INでした。ProToolsでちょうどレコーディングして、ミックスしたのが24bit/96kHzのセッションだったので、ハイレゾに対応したフォーマットですね。楽曲が出来上がってからは、CDの16bit/44.1kHzと24bit/96kHzのハイレゾ音源の2つのファイルをUSB経由で聴きました。
──ハイレゾ音源の良さはちゃんと再現されていましたか?
遠藤:「高域の再現性が高いね」って、みんなとも話していました。
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