‟アジアの賛美歌”と称された伸びやかな高音を持つシンガー
伊東真紀『Voyage』インタビュー
伊東真紀『Voyage』インタビュー
2017/03/10
伊東:『Voyage』というタイトルですが、英語で “出航“や “航海” といった意味があります。船の航海は天気が晴れの日もあれば嵐の日もあるように、聴いている一人一人の毎日にも穏やかな日もあれば、辛い時もあると思うんですね。『Voyage』は日常誰もが感じる何気ない心模様を描写して、明日への光を贈りたい、そんなメッセージを込めて詞を綴りました。私の声とそのメッセージが“聴いてくれるみんなの毎日にずっと寄り添いたい“という思いと『Voyage』というタイトル通り、“みんなに伝えたい私の音楽の始まり“という想いも込めて制作しました。
──今作は自身が作詞作曲されたオリジナルを7曲収録していますが、アルバムのために作られたのでしょうか?
伊東:今回のアルバムに関しては、期限をまったく決めてなかったので、自分が作りたいと思う曲をただひたすら作っていました。そして「じゃあ、そろそろアルバムができるかな」というタイミングが来たのでスゴく自然な感じで2年間かけて作りました。
──それでは収録曲についてお聞きします。まず1曲目の「アネモイ」ですが、1曲目からメロディアスなサビが印象的ですね。個人的にもっとジャズっぽい曲をイメージしていたので驚きました。オリジナル全曲に言えることですが、メロディがキャッチーですよね。
伊東:ありがとうございます。やっぱり通ってきたのが歌謡曲の世代なので(笑)。
──ただコテコテの歌謡曲じゃなく、筒美恭平さんのようなテンション系の入ったサウンドですね。
伊東:そうなんです。私はいわゆるオシャレサウンド大好きで、90年代の女性ボーカルものを口ずさんでいたので、そのころのメロディが染みついているんでしょうね。
──3曲目のカバー曲「Smile」ですが、この曲はライブでも良く歌われてるのですか?
伊東:はい、4年ぐらい歌ってます。今作『Voyage』全般に言えることなんですが、伝えたいメッセージがある曲以外は選曲しなかったんですね。「Smile」に関しては、チャップリンが映画『モダン・タイムス』のテーマ曲として書いてるんですけど、彼自身の中に「Smile」という曲に対する想いがとても深いものが根付いているんですね。チャップリンは反戦平和のメッセージを作品に込めた平和論者です。その為にアメリカから国外追放処分になっていた時期があります。「Smile」は”どんなに辛く哀しくても”微笑み”を忘れないで。微笑むことで、心が変わってくる。哀しみに別れを告げるんだ。やがて世界だって変えることができる。人生はまだまだこれから、ここからはじまるんだ!”という様なメッセージが込められている曲だと思い歌っているので、今回皆さんとそういう想いをシェアしたくて収録しました。
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