エンジニア原 朋信氏が徹底チェック

【低価格で高音質なアコギ向きのコンデンサーマイク5本を試聴】ルイットLCT 240 PRO

【低価格で高音質なアコギ向きのコンデンサーマイク5本を試聴】ルイットLCT 240 PRO

2017/09/15


高域の伸びが非常にキレイなヌケのいい音で録れるマイク

ルウィット
LCT 240 PRO

オープンプライス(¥19,800前後)
問:メディア・インテグレーション MI事業部 
TEL:03-3477-1493
http://www.lewitt.jp
 

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超合金のロボットみたいな個性的なデザインがいいですね。造りもガッシリしています。サウンドはブライトなのが特徴で、アコギの“シャリ〜ン”という高域がすごくキレイに録れました。
基本的に音質はフラットなんですけど、高域の倍音が増すような感じがあって、爽やかなヌケのいいサウンドで録れるので、こもり気味のボーカルとかに使うのもいいと思います。高域を中心に聴きながら演奏したいというプレイヤーにもピッタリですね。でも、かといってローがないわけではなくて、低音弦の響きもちゃんと拾ってくれる点は、とても優秀だと思いました。
それと、 これは馬場さんが言っていたのですが、実際よりも近くにマイクを立てているような感覚があって、そういう意味では音圧感も十分にありますね。宅録ビギナーでも、このマイクなら苦労せずにヌケのいい音でボーカルやアコギを録れると思います。

【製品概要】
「LCT 240 PRO」は、ボーカルやアコースティックギターから、アンプやドラムのレコーディングまで、マルチに対応することが可能な、コストパフォーマンスに優れたコンデンサーマイクだ。「142dB SPL」という高耐音圧性能により、録音ソースの細かなニュアンスを逃さず収録できる、クリアで繊細なサウンドを実現している。

【SPEC】
●指向性:単一指向性 ●最大入力SPL:142dB SPL ●感度:16.7 mV/Pa(−35.5 dBV)
●ダイナミックレンジ:123 dB (A) ●出力インピーダンス:100Ω
●外形寸法:52(W)×138(H)×36(D)mm ●重量:310g

 


原 朋信氏

馬場一人氏

【試聴環境】
今回の試聴は、各モデルをAMATERAS 1011(マイクプリ)につなぎ、RME MultiFace(オーディオインターフェイス)経由でスタインバーグCUBASE PRO 9に録音しました。マイクは、アコギから30cmほど離して12フレットのあたりにセットし、そこからサウンドホールを狙うことでプレイヤーが聴いている音に近いサウンドを収録しています。ギターはマーティンD-41を使用。試聴に協力してもらったギタリストの馬場一人さんには、アコギの奏法による音の違いが判別しやすいように、アルペジオやコードストロークなど、様々な弾き方をしてもらいました。ちなみに、モニタリングにはAMATERAS 9012M(スピーカー)とゼンハイザーHD25 MK2(ヘッドホン)を使っています。

【プロフィール】
原 朋信(ハラ トモノブ)
1人宅録ユニット「シュガーフィールズ」でデビュー。その後レコーディングの腕を磨き、レコーディング/マスタリングエンジニアとして活躍する。現在は、自身のスタジオ「カフェオレーベル・スタジオ」を設立。これまでに、くるりやスネオヘアーなどのレコーディングを手掛けている。

馬場一人(ババ カズト)
14歳でクラシックギターを始める。中学〜高校時代にバンド活動を続け、卒業後は音楽学校に進学。在校時からプロとして仕事を始める。 卒業後はギタリスト、作・編曲家、バンド活動と並行して、音楽専門学校の講師を10年以上務めた経験もある。現在はアニメ「ZOIDS」の主題歌などでおなじみの癒し系ロックバンド“RAMAR”のギタリストとしても活動中。
 


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