オーディオ評論家の野村ケンジさん、音楽エンジニアの間瀬哲史さんも太鼓判を押す音質の良さ!
【スグレモノ発見!】
campino audio「CP-SP500H」徹底レビュー
【スグレモノ発見!】 campino audio「CP-SP500H」徹底レビュー
2016/10/28
読者による試聴後の感想コメント
■K.S.様(40才代、男性)
置き方を変えたら大変身、いい音で音楽を楽しく聴かせてくれる1台
(体験1日目~4日目)
CP-SP500Hが届いて何よりも驚いたのが接続方法の簡便さ。Bluetooth接続されたiPhone 6SでLine接続との音質を比較しようと本体にケーブルを差し込んだ瞬間、Bluetoothの接続が自動で解除。しかもラインケーブルを抜いたら再びBluetooth接続を自動で開始する。接続の方法を意識する必要がないこの機能はとっても便利で、必要以上にケーブルの抜き差しを繰り返してしまった。
肝心の音については、初めて聴いた時の印象は低音の音圧が凄い。本体との距離が0.6mの二アフィールドで聴いたこともあるがとにかく大迫力。音量を上げても音のツブがつぶれない。ウッドベースの独特の響きはもちろん、ピッキングのニュアンスまでも伝えてくれる。音量を絞っても低音を損なうことなくこれらが程良く出力されている。夜間、音楽を愉しむ場合、どうしても低音はあきらめることになるが、大きな音を出せない環境でも十分に愉しめる。
全体的に音の立ち上がりが鋭く「キレ」がいい。ロック、ポップス、メタル系の楽曲はどれも「楽しく」鳴らしてくれる。高音域は解像度が高く、ハイハットの響きやギターソロのエフェクターの特徴などを切れ味鋭い。バスドラのキックもシャープでスピーディ、ぼやけてしまいがちなベースラインも明瞭に表現してくれる。聴き続けていると気にならないレベルではあるが、若干のドンシャリ感があり、ボーカルなど中音が引っ込んだ感じを受ける(後日談あり、体験5日目の項で詳細を記述)。
とはいえ、決して不快な音ではない。ECLIPSE TD307には絶対望めない低音の表現力があり、かれこれ10年以上しているBose MediaMete II (1st)+ UR22 mk2 と比べても、全音域に対して明らかに音の解像度は高く、クリアな印象。正面で聴くとはキチンと定位。臨場感を纏ったような質の高い表現力で、音楽そのものを楽しく聴かせてくれる。96kHz/24bitのWAV音源を持っていないので、ハイレゾが何たるかを理解しているとはいえないが、これも近年の音の傾向なのかな、と。空間環境によって機能するDSPがあるようなので、その活用や設置位置についても検討していきたい。
(体験 5日目)
CP-SP500Hが到着して5日目。今度は16畳のリビングでどのように鳴るか試してみる。音量を上げても全域で落ちがつぶれることなく、二アフィールド同様の音質が空間全体を包み込むように鳴り響くのが大変心地よい。どこかのレビューにも書いてあったように、パーティシーンにも心地よく聞けるという意見には、大変納得。ここで、大発見! 本体の位置を変えようと、再生したまま持ち上げたところ、中低音あたりの音が鮮明に飛び出してきた。 明らかに音の解像度が上がったのだ!!!「中音が引っ込んだ感じ」が払拭され、全体的に音がキリッとしたのである。机に直置き、背面に壁がある環境では、特定の周波数がスピーカー付近でぶつかり相殺し合っていたようだ。
そこで、先日まで試聴していた環境に戻して、実験開始。本体を卓上から30cm離し、顔の正面に位置するように50cmほど離して設置。本体周辺30cmには壁や障害物が無いように配慮。音を鳴らした瞬間、まるでバージョンアップしたかのように鳴りだした!!! Eric Clapton「From The Cradle」では、声色を変えながら歌うその声色が明瞭になっただけでなく、微妙なビブラート加減まで明瞭に伝わってくる。Elic Dolphy「At the Five Spot, Vol.1(Remasterd)」では、アルトサックスの音色がまるで生音で聞いてるかのように、 演奏のニュアンスを細部まで表現してくれる。Sting「The Dream of Blue Turtles」に至っては、すべてのパートが明瞭になり、改めてレコーディングテクニックの凄さを感じたくらい。 先日まで感じていたドンシャリ感もなく、中音が籠もった感じも一切払拭され、いたって自然。心地よい低音の迫力。ツブが整ったような音質・・・。まるでハイエンドオーディオの試聴会に参加しているような、久しぶりに「いい音を体感した」といえる位の高音質。本機のポテンシャルがいかに高いかを、今日初めて実感した。スイマセン。
今まで、やれアンプだ、スピーカーだ、ヘッドフォンだと、買えども買えどもどこか満足できず散在してきましたが、これが販売価格2万以内って・・・いままで何やってたんだろって思うくらい。ちょっと凄すぎる。二アフィールドだろうが、広い空間だろうが、このスピーカーがあればもう十分。本体の質感もキレイだし、シンプルであるが故にカッコ。ブランド名に依存してプラシーボ効果と多少の見栄を満足させるくらいなら、断然こちらの方がコスパは高い。本当にありがとうございました。あとは、持ち運び用のケースが欲しいところだが・・・。まずはかっこいい本機の設置台でも制作しようと思う。
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