真空管内蔵モデル試聴レポート

【アースシェイカーの石原愼一郎がレビュー】トゥー・ノーツLe Crunch

【アースシェイカーの石原愼一郎がレビュー】トゥー・ノーツLe Crunch

2017/06/30


2つのチャンネルを組み合わせての多彩な音作りが可能

ギター用プリアンプ
フライエット
VALVULATOR GP/DI

¥49,800
問:日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp

トゥー・ノーツLe Crunch

 

僕は同社のTorpedoというスピーカーシミュレーターを使っていたんですけど、このメーカーは音が明るいのが特徴なんです。本機も明るくてヌケのいいチューブらしい音を持っていて、録音してオケに混ぜて聴いた時に、ギターがアンサンブルの中に自然に収まってくれるのが素晴らしい!
チャンネルは2つあって、Achがクリーンで、Bchがクランチです。それぞれ単体だと強く歪まないんですけど、フットスイッチを同時に押すとAchとBchがつながるモードになって、オーバードライブ的な歪みが得られます。つなぎ方も直列と並列が選べるので、これ1台で色々な音が作れました。
それと、ヘッドホンアウトにスピーカーシミュレーター機能が搭載されていて、「ミニ→標準」の変換プラグを使えば、直接オーディオインターフェイスにつなげられるのも便利ですね。実際に録ってみましたが、やはり音のヌケが良くて、ロックンロールやポップスにも最適だと思います。

【製品概要】
「Le Crunch」は、60年代末の英国ロックサウンドを余すところなく再現した、真空管搭載のペダル型プリアンプだ。タイプが異なる2つのチャンネルを装備している他、両者を直列/並列でミックスすることができるなど、幅広い音作りが行なえる。また、ライン録音用にスピーカーシミュレーターを内蔵している。

【SPEC】
●コントロール :ペダルスイッチ(A/B)、ゲイン×2、ボリューム×2、ベース×2、トレブル×2、ミドル(Bチャンネルのみ)、スウィープ(Bチャンネルのみ)、フュージョン、ホット/コールドモード切り替えスイッチ ●真空管:Ruby 12AX7AC5 HG ●入出力端子:インプット、アウトプット、センドリターン、スルー(以上標準フォーン)、DIアウト(XLR)、ヘッドホンアウト ●電源:付属ACアダプター ●外形寸法:124(W)×50(H)×189(D)mm ●重量:750g
 


石原愼一郎 アースシェイカー

【試奏環境】
ギターは、石原氏自身のシグネイチャーモデル、フジゲンSHARA MODELを使用し、GDVケーブルで試奏機に接続。各モデルのアウトプットからスタインバーグUR22mkⅡ(オーディオインターフェイス)のギターインにつないでアビッドPro Toolsにレコーディングをし、ヤマハHS5(モニタースピーカー)で再生音ををモニタリングして音質を試聴した。
ちなみに、Pro Toolsのセッションファイルは、下山武徳(vo/サーベルタイガー)と石原氏のプロジェクト「HELL VOICE HELL GUITAR」の音源を使用。自宅で自ら制作したバックトラックに合わせて、サウンドメイキングをしてもらった。

【プロフィール】
石原愼一郎(イシハラ シンイチロウ) ロックバンド、アースシェイカーのギタリスト/ソングライター。1983年にアルバム『EARTHSHAKER』でメジャーデビュー。そのメロディアスな楽曲で日本のヘヴィメタル・シーンを代表するバンドとして大いに人気を博す。また、mintmintsというバンドやソロでも活動を展開している。
 


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