真空管内蔵モデル試聴レポート

【プロギタリストがレビュー】VOX MV50 ROCK

【プロギタリストがレビュー】VOX MV50 ROCK

2017/06/30


出力50Wなのに手のひらに乗ってしまう驚異のアンプヘッド

ギターアンプ
VOX
MV50 ROCK

¥25,000
問:㈱コルグお客様相談窓口
TEL:0570-666-569
http://www.voxamps.com

VOX MV50 ROCK

 

まず手のひらに乗るサイズと軽さに驚きましたが、これがチューブアンプということがさらに驚きですね。新型の真空管「Nutube」が搭載されていて、このサイズにして何と出力は50Wです。
まずはスピーカーにつなげてアンプとしての性能をチェックしましたが、ピッキングの強弱やニュアンスといった右手のタッチを忠実に再現してくれます。ゲインの調整でクリーンやクランチ、歪みが思い通りに作れて、12時以上にするとメタルにも対応できるサウンドが作れます。しかも、どの音色でも真空管らしい中域にネバリがある音が鳴らせました。
続いてスピーカーエミュレート機能付きのラインアウトを使ってライン録音をしてみました。スピーカーを鳴らした時と比べると若干ローが少なくてスッキリした、ミックスで扱いやすい音色で、その暖かみのあるサウンドは、まさにチューブアンプそのものです。
本機は宅録でギターを本物の真空管サウンドで録るのにピッタリなモデルです。

【製品概要】
「MV50 ROCK」は、重さ540gと軽量ながら50Wの出力を実現した小型ヘッドアンプだ。コルグが開発し、大幅な小型化と軽量化に成功した新型真空管「Nutube」をプリアンプ部に搭載。完全アナログ仕様の内部回路により、ファットなドライブ感など、真空管ならではの醍醐味を存分に味わうことができる。

【SPEC】
●入出力端子:インプット、ライン/ヘッドホンアウト、スピーカーアウト ●プリアンプ:Nutube 6P1、 ●出力:最大50W RMS@4Ω、25W RMS@8Ω、12.5W RMS@16Ω●消費電力:3.43A ●電源:ACアダプター、電源コード ●外形寸法:135(W)×75(D)×100(H)mm ●重量:540g
 


【試奏者プロフィール】
井桁 学(イゲタ マナブ) プロギタリストとしてライブサポートやレコーディングを行なう傍ら、アレンジやプログラミングまで手掛けるクリエイター。他にも、楽器メーカーのセミナーや製品開発にも携わり、音楽教則本や音楽誌での執筆など、多方面で活躍中。


この記事の画像一覧

(全1枚) 大きなサイズで見る。

関連する記事

PAGE TOP