「PAN」のうまい振り方

ロック系バンドサウンド編(一発撮り)
【パンニングの基本テクニック4】

ロック系バンドサウンド編(一発撮り)【パンニングの基本テクニック4】

2015/09/29


ここでは実際にパンを動かして、各パートの配置と音像を決めていくワザを紹介していこう。だが、「配置をする」と言っても、どのパートをどこに置いたらいいのか、最初は見当がつかないだろう。まずは、パート別の基本的な定位の例と、曲調や編成によるパンニングの一例を紹介しよう。これを参考に、ステレオミックスを構築していくコツをつかんでほしい。

 3ピース編成のロックバンドで、一発録りをした曲の場合は、客席からステージを見た時のように、バンドの配置をイメージできる定位を作る。センターにはボーカルとベース、キックを置き、スネアとハイハットはセンターよりも若干右側にして、ライドシンバルとクラッシュシンバルを左右に振り分けて広がりを出す。
 次にコーラスは、センターでも構わないが、「低音は左、高音は右」というように定位を分けてもいいだろう。ギターは、スタジオ作品ならダビングで厚みを出すが、一発録りでは1本のギターをどこに定位させるかがポイントだ。また、ステレオイメージャーなどでステレオ感に変化を付けることもある。

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