「PAN」のうまい振り方

ハウスビートが主体の打ち込み編
【パンニングの基本テクニック5】

ハウスビートが主体の打ち込み編【パンニングの基本テクニック5】

2015/09/29


ここでは実際にパンを動かして、各パートの配置と音像を決めていくワザを紹介していこう。だが、「配置をする」と言っても、どのパートをどこに置いたらいいのか、最初は見当がつかないだろう。まずは、パート別の基本的な定位の例と、曲調や編成によるパンニングの一例を紹介しよう。これを参考に、ステレオミックスを構築していくコツをつかんでほしい。

 ハウスのような打ち込みのトラックの場合、全体的な音像をセンターに寄せるのがポイントだ。楽器の編成も生バンドとは違って、2種類のハイハットを左右に分けて配置することが多い。クラッシュシンバルはセンターに配置するが、サビ頭でディレイで広がりを出すことが多い。これはハウスの定番といえる。
 その他のキック、スネア、クラップ、ボーカルはセンターで、ローズピアノがボーカルを包むように左右に広がり、ギターはセンター寄りの右側にくる。ステレオ音像の全体をあまり広げずに、かたまり感を出していくと、ビートが強調されて効果的だろう。

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