「PAN」のうまい振り方

多パート編成のポップス系バラード編
【パンニングの基本テクニック6】

多パート編成のポップス系バラード編【パンニングの基本テクニック6】

2015/09/29


ここでは実際にパンを動かして、各パートの配置と音像を決めていくワザを紹介していこう。だが、「配置をする」と言っても、どのパートをどこに置いたらいいのか、最初は見当がつかないだろう。まずは、パート別の基本的な定位の例と、曲調や編成によるパンニングの一例を紹介しよう。これを参考に、ステレオミックスを構築していくコツをつかんでほしい。

 ポップス系のバラードの場合は、空間をたっぷり使ったパンニングにすることが多い。まずドラムは、フロアタム、ロータム、ミッドタム、ハイタムといった各タム類を左右に広げて定位させ、ライドシンバルとクラッシュシンバルも左右に広げる。
 コード楽器はピアノとアコギが中心の編成の場合、この2つを左右対称に配置する。ちなみに、ステレオイメージャー系のPS22などで2つの音像をコントロールして周波数帯域ごとの密度に変化を付けることも可能だ。
 シンセストリングスの場合は、元の音源に入っている音像をそのまま活かす場合がある他、全体を包み込むように左右広めに配置することも多い。

この記事の画像一覧

(全1枚) 大きなサイズで見る。

関連する記事

PAGE TOP