音楽制作向きのイヤホン試聴レポート
【エンジニア林 憲一氏がレビュー】ドゥヌDK-3001
【エンジニア林 憲一氏がレビュー】ドゥヌDK-3001
2017/08/15
幅広い周波数特性が特徴のハイレゾ音源に対応したイヤホン
ドゥヌ
DK-3001
オープンプライス(¥53,800前後)
問:サウンドアース
info@soundearth.jp
https://soundearth.jp
下は5Hzから上は40kHzまでと、幅広い周波数特性を持っているのが特徴です。明瞭度が高くて、さすがハイレゾ対応を謳っているだけはありますね。全体的にサウンドはクリアで、特に高域の伸び方がいい感じです。このモデルはダイナミック型とバランスドアーマチュア型のハイブリッドタイプなんですけど、それぞれの特徴をうまく融合させることで、低域もキレイに出している点は感心しました。スピード感も自然ですし、奥行き感や広がりもしっかりと表現できているので、録音からミックス、リスニングまで幅広い用途で使えると思います。しかも味付けがない自然な音なので、長時間聴いていても疲れません。
最初、着けてみた時に他のモデルに比べるとちょっと重たいと思ったんですけど、逆にその重さによってしっかりと耳にフィットするように出来ているみたいで、圧迫感もないですし、それでいて遮音性が高い点も気に入りました。
【製品概要】
「DK-3001」は、ダイナミックドライバと複数のバランスドアーマチュア・ドライバで構成された、ハイレゾ音源の再生にも対応するハイブリッドモデルだ。ハウジング部にはS316ステンレスを採用することで剛性を高め、不要な共振を最小限に抑えている。また、端子規格はmmcxを採用しており、リケーブルにも対応している。
【SPEC】
●タイプ:ハイブリッド型 ●ドライバ:高分子液晶ポリマー・ダイナミックドライバ、バランスドアーマチュア・ドライバ×3 ●周波数特性:5Hz〜40kHz ●インピーダンス:13Ω ●感度:110+/ー2dB ●ケーブル長:1.2m ●重量:31g
林 憲一氏
【試奏環境】
今回の試聴で使ったDAWソフトはアビッドPro Tools 12で、オーディオインターフェイスは同じくアビッドのHD Omniを使ってチェックをした。Pro Toolsで林氏がミックスを行なったプロジェクトを再生する以外に、そのファイルを2ミックスに書き出して、第4世代のiPod touthとスマートフォンのXperiaで再生してのチェックも行なっている。
なお、バランスドアーマチュア式のモデルは歪みやすいものもあるため、大音量ではなく、適度な音量で試聴した。
【プロフィール】
林 憲一(ハヤシ ケンイチ) ビクタースタジオ在籍時に、10年以上に渡りサザンオールスターズのチーフエンジニアとして活動。フリー転向後も様々なアーティストの作品のレコーディングやミックスの他、THE BACK HORN、藍坊主、ジャパハリネットなどのプロデュースを手掛ける。近年ではmiwa、WEAVER、石崎ひゅーいなどの作品に携わっている。
【その他に試聴したモデル】
・オーディオフライAF1120
・オーディオテクニカATH-E70
・フィッシャー・アンプスSYMPHONIE
・ウェストンUM1 J
・シュアSE425
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