音楽制作向きのイヤホン試聴レポート
【エンジニア林 憲一氏がレビュー】シュアSE425
【エンジニア林 憲一氏がレビュー】シュアSE425
2017/08/15
リズムの輪郭がよくわかる明るく力強いサウンドキャラクター
シュア
SE425
オープンプライス(¥28,800前後)
問:完実電気㈱
サポートセンター:050-3388-6838(営業時間10:00〜18:00)
http://kanjitsu.com
このモデルは造りがしっかりしていて丈夫なので、どんなシチュエーションでも安心して使えますね。タイプとしてはバランスドアーマチュア型で、ドライバは2基搭載されています。サウンドは力強く前に出てくる感じで、音像がビシッとしていて、かつ明るいシュアらしい音だと思いました。スピード感が速いですし、ハイハットやスネアとかのリズムの輪郭がよくわかるので、演奏がしやすそうですね。例えば、リズムのタイミングがシビアな曲でバッキングギターとかをレコーディングする際に使うのにも、もってこいだと思います。それと中域がよく見えるので、ミックスでボーカルやギターとかのサウンドメイクをする際にもピッタリですね。
今回試奏した中でも特に遮音性が高いので、この特徴からすると制作やミックスだけでなく、ステージモニター用として使うのにも向いていると思います。
【製品概要】
「SE425」は、ライブでの酷使に耐える高い耐久性と、リファレンスクラスの音質を兼ね備えたモデルだ。搭載された2基の高精度マイクロドライバにより、バランスが良く、明瞭度の高いサウンドを実現している。耳に快適にフィットするノズルの角度や、耐久性に優れたケーブルを採用しているのもポイントだ。
【SPEC】
●タイプ:バランスドアーマチュア型 ●周波数特性:20Hz〜19kHz ●インピーダンス:22Ω ●感度:109dB SPL/mW ●ケーブル長:1.62m ●カラー:クリア、メタリックシルバー ●付属品:ソフトフレックス・イヤーパッド(S、M、L)、ソフトフォーム・イヤーパッド(S、M、L)、トリプルフランジ・イヤーパッド、イエローフォーム・イヤーパッド、キャリングケース、6.35mmフォーンプラグ・アダプター
林 憲一氏
【試奏環境】
今回の試聴で使ったDAWソフトはアビッドPro Tools 12で、オーディオインターフェイスは同じくアビッドのHD Omniを使ってチェックをした。Pro Toolsで林氏がミックスを行なったプロジェクトを再生する以外に、そのファイルを2ミックスに書き出して、第4世代のiPod touthとスマートフォンのXperiaで再生してのチェックも行なっている。
なお、バランスドアーマチュア式のモデルは歪みやすいものもあるため、大音量ではなく、適度な音量で試聴した。
【プロフィール】
林 憲一(ハヤシ ケンイチ) ビクタースタジオ在籍時に、10年以上に渡りサザンオールスターズのチーフエンジニアとして活動。フリー転向後も様々なアーティストの作品のレコーディングやミックスの他、THE BACK HORN、藍坊主、ジャパハリネットなどのプロデュースを手掛ける。近年ではmiwa、WEAVER、石崎ひゅーいなどの作品に携わっている。
【その他に試聴したモデル】
・オーディオフライAF1120
・オーディオテクニカATH-E70
・ドゥヌDK-3001
・フィッシャー・アンプスSYMPHONIE
・ウェストンUM1 J
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