ライブ演奏にオススメのワイヤレスシステム(ボーカル用)
【レビュー】サムソン・オーディオ「Concert 99 Handheld」
【レビュー】サムソン・オーディオ「Concert 99 Handheld」
2017/06/14
ドライブ感のあるハイが特徴のパンチのあるサウンド
サムソン・オーディオ
Concert 99 Handheld
オープンプライス(¥38,800前後)
●問:㈱オールアクセス
●TEL:03-5456-5032
●http://allaccess.co.jp/
このモデルは、電波障害が起こりにくいチャンネルを自動で探してくれて、一度つながればすぐにライブ演奏ができます。Bバンドの全30チャンネルを使用することが可能で、同時に6チャンネルを使うことができる点も、このモデルならではのポイントだと思います。
音質はワイヤードに非常に近くて、パンチがあるという印象を受けました。声を張った時に迫力が出るというか、高域がハデめで音ヌケがいいのもこのマイクの特徴です。グリルを外してみると、ダイアフラム部分が他のマイクより口元に近くなっているので、声がダイレクトに入るのだと思います。指向性が狭くて、ハウリングが起こりにくいのも特徴ですね。様々なジャンルで使用することができますが、音がパワフルなので、個人的にはラウド系に向いていると思いました。
マイクを持った時の感覚も手にしっくりきましたし、受信機にバッテリーの残量や受信状態を表示するディスプレイが付いているのも使いやすくていいですね。
【製品概要】
ハンドヘルドマイク型のトランスミッター「CH99」と、レシーバー「CR99」によるワイヤレスシステム。バックライト付きLCDパネルの採用により、グループやチャンネル、バッテリー残量などを暗いステージでも即座に確認することができる。また、CH99はリハーサルから本番までの連続使用ができるように、8時間のバッテリーライフを実現しているのもポイントだ。
【SPEC】
《送信機》●重量:218g(乾電池除く) ●外形寸法:260(長さ)×54(直径)mm
《受信機》●重量:946g ●外形寸法:42(H)×200(W)×150(D)mm
エンジニア
永瀬晃司
1984年生まれ。フリーの音響エンジニアを経て、2011年に株式会社イーストサウンドに入社。同社が経営するライブハウス、「Live House Hearts」にてチーフエンジニアを務めている。現在はツアーを行なうバンドへの同行や野外フェスの仕事など、音楽関係全般のエンジニアとして活躍している。
ライブハウス
西川口 Live House HEARTS
今回の試奏は東京の西川口にある「Live House Hearts」にて行なわれた。天井高4mの広々としたホールに加え、カフェのような居心地のいいラウンジも用意されているなど、快適な空間作りが印象的だ
【試奏環境】
今回は、各モデルの受信機をステージ上に設置して、フロア側でお客さんに聴かせるためのハウススピーカーと、プレイヤーが耳にするステージ上のシンプルなモニタースピーカーの両方でマイクの特性をチェックしています。
普段のマイクはシュアSM58を使っているので、そのサウンドを基準にハイやミッド、ローの出方をチェックしました。ちなみにその際、「チェック、ワンツー、ハロー」という言葉を連続してしゃべると、すべての母音と特徴的な子音が含まるので、音の特性が正確に判断できます。
また、ワイヤレスマイクは下部の電池ケース部分に送信機が入っているので、電波の感度が変わらないように、そこを手で持たないように気を付けることも大切です。
【試奏したモデル】
AKG「WMS40 PRO MINI VOCAL SET」
オーディオテクニカ「ATW-1102」
サムソン・オーディオ「Concert 99 Handheld」
シュア「SVX24/PG58」
Line 6「XD-V55 Handheld」
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