ライブ演奏にオススメのワイヤレスシステム(ギター用)
【レビュー】Line 6「Relay G30」
【レビュー】Line 6「Relay G30」
2017/06/14
コシのあるサウンドが魅力のコンパクトなオールラウンダー
Line 6
Relay G30
オープンプライス(¥27,000前後)
●問:㈱ヤマハミュージックジャパンLine 6インフォメーションセンター
●TEL:0570-062-808
●http://line6.jp
小さくて軽いので、持ち運びに便利ですね。バッグやエフェクトボードに入れておけるのがうれしいです。手動でチャンネルを合わせる必要がありますが、とても簡単なので問題ありません。
音質は、コシがあるのが特徴という感じですね。自然なコンプ感があります。ノイズは歪ませた時に少し出るくらいで、ほとんど気になりませんでした。ほんの少しレイテンシーと、弱いピッキングの時にゲートを通したような音の減衰を感じたのですが、注意深く試奏しなければとほとんど気づかないレベルなので、ライブで使う分には全然気にならないと思います。
あと、「ケーブル・トーン」という機能があるのですが、オンにすると重心が下がって音がまとまりやすくなる印象でした。この機種だけはトランスミッターとギターをつなぐケーブルに通常のシールドケーブルが使えるので、そこは強みだと思います。さすがは定番と言われるだけあって、初心者から上級者まで幅広く使える、オールラウンダーなモデルです。
【製品概要】
幅広い再生周波数とダイナミックレンジを実現し、エレキギター本来のサウンドはもちろん、アコギのきらびやかなトーンからベースの地を這うような低域まで、不自然なコンプレッションなしで伝送できるノイズレスのフルデジタル・ワイヤレスシステム。ケーブル特有のキャラクターを再現することで、ワイヤードで音作りをしたトーンが、ライブ会場でそのままワイヤレスで再現できる。
【SPEC】
《送信機》●重量:100g(電池除く) ●外形寸法:83(H)×67(W)×32(D)mm
《受信機》●重量:100g ●外形寸法:117(H)×83(W)×33(D)mm
ギタリスト
真壁雄太
1993年生まれ。中学生時代にハードロックを聴いたことでギターに目覚め、高校時代にイングヴェイ・マルムスティーンやポール・ギルバートと出会い速弾きに没頭。尚美ミュージックカレッジ卒業後、2014年にメタルバンドTORNADO-GRENADEを結成。2枚のアルバムを発表し、5月24日には最新作「Mighty Flugel」を発売する。
代表作品
『Mighty Flugel』
TORNADO-GRENADE
PUSH OUT RECORDS
PUOT-0005
【試奏環境】
今回の試奏では、ギターは北海道の工房で製作された一品物をカスタマイズしたモデルを使いました。ピックアップはハムバッキングなんですけど、低出力でシングルコイルに近いタイプです。
実際にレシーバーをステージ上に置いて、EX-Proのケーブルでマーシャルのアンプと接続した状態で弾いてみた後に、自分が普段使っている歪み系ペダルを通してチェックを行ないました。送受信機間の距離を変化させた時の電波状態の変化やレイテンシーも確認するため、フロアへ降りてのチェックもしています。
どれも音の特性などが見事に違っていたので、自分に合うモデルを見つけることが大切なのは、ワイヤレスシステムでも同じなんだなと、改めて実感しました。
【試奏したモデル】
AKG「WMS40 PRO MINI INSTRUMENTAL SET」
オーディオテクニカ「ATW-1501」
サムソン・オーディオ「Concert 99 Guitar」
シュア「GLXD16」
Line 6「Relay G30」
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