ライブ演奏にオススメのワイヤレスシステム(ボーカル用)
【レビュー】シュア「SVX24/PG58」
【レビュー】シュア「SVX24/PG58」
2017/06/14
中域の質感と立ち上がりの速さが魅力の太くて力強いサウンド
シュア
SVX24/PG58
オープンプライス(¥32,000前後)
●問:完実電気㈱
●TEL:050-3388-6838
●http://kanjitsu.com/
やはりというか、マイクの握りやすさはさすがシュアですね。滑り止めのような加工はないのですが、定番マイクのシュアSM58と同じ太さなので、初めてワイヤレスを使う方でも違和感なく使えると思います。
音質もシュアらしくミドルのヌケが良くて、ロー感もしっかりあります。パワー感がすごくあって、声が太く出るのがいいですね、音の立ち上がりが速いので、前に出てくる感じがします。バックの音に埋もれずに、モニタリングしやすそうなのもPAエンジニア的にはうれしい点です。ただ、中域と低域がある分だけ、もう少しハイが伸びてくれればなとは思いました。
電波の受信はレシーバー側のABランプでリアルタイムに確認することができて、音声も入力信号の強弱に合わせてAFランプが明滅してくれるので、安心して使用できます。操作自体はシンプルで、すぐに使えるのがうれしいですね。今回チェックした中では1番パワーがあって太い音だったので、ロックバンドにオススメしたいです。
【製品概要】
同社の「PG58」と同じカプセルを搭載したハンドヘルドマイク型トランスミッター「SVX2/PG58」と、レシーバー「SVX4」による、ワイヤレス・ボーカルシステム。劣化のないクリアな音声を出力する「ダイバーシティ方式」の他、受信環境が良くない場合に設定周波数を変更できる「周波数可変式」を採用しているため、音切れを気にすることなく安心してステージで使用できる。
【SPEC】
《送信機》●重量:270g(乾電池除く) ●外形寸法:254(長さ)×51(直径)mm
《受信機》●重量:245g ●外形寸法:32(H)×168(W)×105(D)mm
エンジニア
永瀬晃司
1984年生まれ。フリーの音響エンジニアを経て、2011年に株式会社イーストサウンドに入社。同社が経営するライブハウス、「Live House Hearts」にてチーフエンジニアを務めている。現在はツアーを行なうバンドへの同行や野外フェスの仕事など、音楽関係全般のエンジニアとして活躍している。
ライブハウス
西川口 Live House HEARTS
今回の試奏は東京の西川口にある「Live House Hearts」にて行なわれた。天井高4mの広々としたホールに加え、カフェのような居心地のいいラウンジも用意されているなど、快適な空間作りが印象的だ
【試奏環境】
今回は、各モデルの受信機をステージ上に設置して、フロア側でお客さんに聴かせるためのハウススピーカーと、プレイヤーが耳にするステージ上のシンプルなモニタースピーカーの両方でマイクの特性をチェックしています。
普段のマイクはシュアSM58を使っているので、そのサウンドを基準にハイやミッド、ローの出方をチェックしました。ちなみにその際、「チェック、ワンツー、ハロー」という言葉を連続してしゃべると、すべての母音と特徴的な子音が含まるので、音の特性が正確に判断できます。
また、ワイヤレスマイクは下部の電池ケース部分に送信機が入っているので、電波の感度が変わらないように、そこを手で持たないように気を付けることも大切です。
【試奏したモデル】
AKG「WMS40 PRO MINI VOCAL SET」
オーディオテクニカ「ATW-1102」
サムソン・オーディオ「Concert 99 Handheld」
シュア「SVX24/PG58」
Line 6「XD-V55 Handheld」
関連する記事
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
2017/06/14
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01