ライブ演奏にオススメのワイヤレスシステム(ギター用)

【レビュー】オーディオテクニカ「ATW-1501」

【レビュー】オーディオテクニカ「ATW-1501」

2017/06/14


ピッキングニュアンスに追従してくれる広がりのあるファットな音

オーディオテクニカ
ATW-1501 
¥47,000

問:㈱オーディオテクニカ
フリーダイヤル:0120-773-417
http://www.audio-technica.co.jp/



 

シンプルな見た目で、少し高さがあるものの、目立たずにボードの隅にスッと収まる感じがいいですね。水色のLEDもキレイです。これもスイッチを入れれば自動的に接続されるので、設定で苦労することなく使い始めることができました。
デジタルで信号の劣化が少ないせいか、ワイヤードの時よりもギター本体の素の鳴りが表現されて、いい意味でコンプ感があります。ノイズも少なく、歪みのノリも良くて、ギター側のボリュームを下げてもピッキングのニュアンスをしっかり捕えてくれました。音の立ち上がりがすごく速くて、遅延を感じることもありませんでした。
アウトプットが2つあるのが特徴で、チューナーや別のアンプを接続することができます。あと、1つのレシーバーに8つの送信機が登録できるので、ギターを頻繁に持ち変える人にオススメです。
今回試奏した足元に置くペダルタイプの製品の中でも、特に気に入りました。広がり感のあるファットな音は、弾いていても聴いていても心地良くて、特にポップスに向いていると思います。

【製品概要】
トランスミッター「ATW-T1001J」と、A/B回路切替フットスイッチを装備したストンプ型レシーバー「ATW-R1500」のセット。幅広いダイナミックレンジとナチュラルなサウンドを持っているのが特徴で、ギターやベースなどに使える。また、リアルタイム双方向通信により干渉周波数を自動で回避してくれるため、音切れやノイズのない強い安定性を誇っている。

【SPEC】
《送信機》●重量:約100g ●外形寸法:107(H)×70.2(W)×24.9(D)mm
《受信機》●重量:約565g ●外形寸法:44(H)×101(W)×130(D)mm


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ギタリスト
真壁雄太
1993年生まれ。中学生時代にハードロックを聴いたことでギターに目覚め、高校時代にイングヴェイ・マルムスティーンやポール・ギルバートと出会い速弾きに没頭。尚美ミュージックカレッジ卒業後、2014年にメタルバンドTORNADO-GRENADEを結成。2枚のアルバムを発表し、5月24日には最新作「Mighty Flugel」を発売する。

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代表作品
『Mighty Flugel』
TORNADO-GRENADE

PUSH OUT RECORDS
PUOT-0005

【試奏環境】
今回の試奏では、ギターは北海道の工房で製作された一品物をカスタマイズしたモデルを使いました。ピックアップはハムバッキングなんですけど、低出力でシングルコイルに近いタイプです。
実際にレシーバーをステージ上に置いて、EX-Proのケーブルでマーシャルのアンプと接続した状態で弾いてみた後に、自分が普段使っている歪み系ペダルを通してチェックを行ないました。送受信機間の距離を変化させた時の電波状態の変化やレイテンシーも確認するため、フロアへ降りてのチェックもしています。
どれも音の特性などが見事に違っていたので、自分に合うモデルを見つけることが大切なのは、ワイヤレスシステムでも同じなんだなと、改めて実感しました。

【試奏したモデル】
AKG「WMS40 PRO MINI INSTRUMENTAL SET」
オーディオテクニカ「ATW-1501」
サムソン・オーディオ「Concert 99 Guitar」
シュア「GLXD16」
Line 6「Relay G30」

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