ボーカルやベースが暖かく太く録れる真空管マイク

見た目からして太そうな音を期待していましたが、やはり真空管特有の太くて暖かみのあるリッチなサウンドです。しかも、入力と出力にタイプの違う真空管を入れているというこだわりのサウンドが聴けます。真空管というと「古くさい音」というイメージもありますけど、適度にモダンな色付けもあるので、今風なオケの中に入れても音が前に出てきますね。

中域のふくらみの心地良さが本機の個性なので、「何でもかんでもこれ1本で」というオールマイティなマイクとは言えないですが、これでしか録れない独自の音が僕は好きですね。合うジャンルとしては、息遣いが聴こえるような、ジャズやブルースのボーカルをオンマイクで録ったら最高だと思います。豊かな低音を活かしてウッドベースを太くリアルに録りたい時や、モダンな雰囲気を活かしてツブが見えるようなアコギのアルペジオを録りたい時にも使ってほしいです。

ローカットやパッドもあるので、音圧の高いソースにも安心して使えますね。今まで使っていたマイクに飽き足らなくなった時や、真空管特有のファットなサウンドが欲しくなったら、ぜひ候補に入れてほしいマイクだと思います。

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