ヌケのいい高域の伸びとスピード感が同居した1本

ダイナミックマイクと言えば、「シュアSM58」が同社の代表モデルですが、KSM8はボディとグリルが一体化したデザインや、新構造の世界初の2枚の超薄型ダイアフラムの採用など、同社の“今”を感じさせる1本だと感じました。

サウンドの第一印象は、下から上までスッキリと出ている感じですね。特に高域が好印象で、通常のダイナミックマイクではなかなか録りきれない16kHzあたりまでが収音できるんです。そのへんの高域まで出てくれると、オケの中でのヌケも抜群に良くなるんですよね。さらに、高域が出ている分、音のスピード感も上がっていて、そういうところに「デュアルダイアフラム方式」という新構造の効果が現われているのかなと思いました。

高域はしっかりと伸びていますが、全体的にはフラットな特性なので、ボーカルは男性でも女性でも大丈夫ですし、ジャンル的にもロックやポップスまで何でも対応できます。その他、アコギやアンプ録りにもオススメで、ミックスでは特にEQをかけることなく使えそうです。

ライブでボーカル用に使っても、バンドの音に負けないでしっかりと歌が前に出てくると思うので、ボーカリストのマイマイクとしてもオススメです。

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