映画・ドラマ「賭ケグルイ」のテーマ曲「一か八か」を含む、渾身のメジャー2ndアルバム
PassCode、2ndアルバム『CLARITY』がついにリリース!(南 菜生 / 高嶋 楓をインタビュー)
PassCode、2ndアルバム『CLARITY』がついにリリース!(南 菜生 / 高嶋 楓をインタビュー)
2019/04/17
そのエモーショナルな楽曲とシャウトで、一度聴いたら誰もがやみつきになる中毒性の高い4人組、PassCode。彼女達が1年8ヶ月振りとなるオリジナル・メジャー・2ndアルバム『CLARITY』をリリースした。アルバムには「Ray」や「Tonight」、「Taking you out」といった既発作品5曲に加え、「一か八か」(この春公開の映画・ドラマ「賭ケグルイ」のテーマ曲)を含む、新録8曲の計13曲が収録されている。ここでは、メンバーの南 菜生さん、高嶋 楓さんの2人に、『CLARITY』におけるレコーディングの裏話を聞いてみた。※インタビューの最後に2人からチェキのプレゼント(応募方法)があります!
取材:東 徹夜(編集長)
──『CLARITY』を制作するにあたって、多くの楽曲を手掛けた平地さんとはどのようなやり取りがあったのですか?
南:平地さんは「今度、こういう曲を作ってみたいんだけど」みたいな連絡をメンバー個々にしてくれるんです。例えば、2曲目の「DIVE INTO THE LIGHT」ならば、「ダンスっぽい曲を作りたいんだけど、どうかな?」みたいに。で、私から「あ、いいじゃないですか。やりたいです!」と返事をしたり。そんなやり取りをしながら曲が出来てくる感じです。
──レコーディングまでの期間はどのくらいあるのですか?
南:アルバムのために平地さんが最初に書いたのが「ファーストソング」という仮タイトルの付いた「PROJECTION」なんですけど、それを私たちが聴いたのが3月の頭とかで。本当に歌入れがギリギリなんですね。しかも、歌入れは「PROJECTION」からスタートしたわけではないので、一体どんなアルバムになるんだろうって(笑)。
高嶋:どの曲も、基本前日に曲と歌詞が送られてきて。で、寝ずにレコーディングしに行くみたいな感じなんです。そんな生活を2週間くらい続けていたので、どの曲から録音したのかも覚えてないです(笑)。
南:たしか、「4」とか「In the Rain」をはじめの方に録ったと思うんですけど、「4」が来た時は一体何を作りたいのかさっぱりわかんなくて。実は、私は事前にドラムレコーディングには立ち会っていて、その時は「PROJECTION」や「DIVE INTO THE LIGHT」といったわりと重い感じの音を録っていたので、今回のアルバムはこういう方向性なのかなと思っていたんです。でも、実際には想像とは違う感じの曲がどんどん出てきて。なので、レコーディングでは相当焦りました。
──今回のアルバムでは、バラードも収録されていますよね。
南:はい。もともとPassCodeとしてはミディアムバラードはあったんですが、もっとバラードに寄った曲を自分たち自身でも聴いてみたいと思っていて。それで出来た曲が「horoscope」です。
──「horoscope」では、南さんが作詞をされているんですよね。
南:もともと12月の真ん中ぐらいに「It’s you」のビデオを録った時、平地さんに「どんなバラードがいいの?」って聞かれたことがあって。で、せっかくならば歌詞も書いてみたらという話になったんです。それで “夜が明ける” ことを歌詞にしてみようと。
──歌詞は簡単に書けましたか?
南:いえ、難しいですね。そもそも平地さんの曲の作り方が独特だし。過去の曲の歌詞が、新しい曲のデモの仮歌に使われていたりするんですね。実際「horoscope」には「It’s you」の歌詞がぴったりはまってきてて。で、そのリズム感に合わせて歌詞を作るみたいな。
──歌詞は頭から書いたのですか?
南:最初はC(サビ)の「もう聞かなくて 分かっている〜」から書いていきました。自分としては「カルペディエム」という言葉をどうしても入れたくて。それを基準に書いていったんです。
──「カルペディエム」って、どういう意味なんですか?
南:古代ローマの言葉で「その日を摘め」という意味です。PassCodeでは、インディーズ時代にライブの最後に「Seize the day!!」という曲をやっていたんですけど、言葉的にはそれと同じです。私たちはもう「Seize the day!!」はやっていないですけど、「その日を摘め、今までがあったからこそ今がある」ということをちゃんと伝えたかったんです。
──では、その次に書いたところは?
南:2Bの「音楽は魔法かなんて 解らないけれど」の部分ですかね。このあたりはわりとすんなり書けたんですけど、Aメロが難しかったですね。というのも、リズムに乗らない言葉が多くなってしまって。だから、最後まで「am 4時過ぎ」でいいのかとか、そういうところを悩んでました。歌詞書くのって、大変なんだなって。
──高嶋さんは、南さんの歌詞を見た感想はどうでしたか?
高嶋:今まで、PassCodeの歌詞は社会に争(あらが)ったり、自分たち自身のことを書くものが多かったんですけど、南の「horoscope」は、みんなにしっかり寄り添うというか。私も南に「カルペディエム」の意味を聞いたんですけど、そしたら「Seize the day!!」という曲のことも話してくれて。そこで鳥肌が立ちました。この「horoscope」は、自分たちにとっても意味のある曲になっていくんだろうなって思いました。
──歌詞を書いた時には、メンバーがどこを歌うかも想定していたんですか?
南:いえ、いつも平地さんが「ここは誰々です」って割ってからレコーディングするので。今回、自分の中では「ここは歌いたいな」とかあったんですけど、特にそれは反映されていないですね(笑)。でも、ほぼ自分が想像していた通りの歌詞割でした。
──高嶋さんは、今回のアルバムで特に気に入っている曲や歌詞を挙げるとすると?
高嶋:歌詞で言うと、6曲目の「THE DAY WITH NOTHING」です。
──英語の歌ですね。
高嶋:はい。今までPassCodeでは「一緒にがんばろう!」という意味合いの歌詞があまりなくて。どちらかというと「絶対に突き進んでやる」みたいなものが多かったと思うんです。でも、この曲の訳を見た時に「一歩を踏み出せば、もっといろんな世界が待っているよ」とか、すごく明るくてシンプルに前向きになれるなと。なので、この曲の歌詞はすごく好きです。
──英語の歌詞を全部頭に入れるのも結構大変そうですよね。
高嶋:1日で覚えて、自分の中で歌詞の意味を飲み込むというのがすごく大変です。私は英語はもともと苦手で、PassCodeでほぼ初めて英語に触れたので(笑)。本当に最初はわけわかんなかったですけど、今はちょっと英語に慣れてきたかなってところです。
──この曲も、歌詞は前日に渡されたんですね。
高嶋:はい(笑)。
南:平地さんは、曲も途中までのは人に聴かせたくないみたいで。最終アレンジができたものしか渡したくないらしいです。でも、もうちょっと早くくれればいいのにね(笑)。
──レコーディングの時は4人同時に録っていくんですか? それとも順番で?
南:一人一人順番です。だから、歌入れの最初のメンバーは手探りな感じで。で、最後のメンバーは他のメンバーの声を聴きながら歌うことができるので、声の強さや熱量を感じながら調整して歌えます。
──最初と最後が大変そうですね。
南:でも、それによってカラーが変わってくるので、面白いなって思います。
──歌入れでは何テイクぐらい録るのですか? 3〜4回とか?
南:いや、もっとです。
高嶋:私は「horoscope」のひとつのパートで50回ぐらい録り直しました(笑)。
南:なんか、すごい録ってたところあったんな。
高嶋:自分流の歌い方になってしまうところがあって。なので「頭の方にもっと感情を乗せて欲しい」と言われても、なかなかできなくて。そこはすごく苦労しました。
──感情を乗せると言えば、最後の「一か八か」もかなり起伏がありますよね。
南:私たちが歌ったらどうなるんだろうと思っていたんですけど、出来上がってみたらちゃんとPassCodeの曲になっていて。この曲は平地さんの曲ではないんですけど、可能性が広がったというか、やってみて良かったですね。
高嶋:この曲は、賭け事に狂った人たちの「賭ケグルイ」のテーマでもあるので、そういう人たちの気持ちになって歌いました。エグく歌ったり、感情を今まで以上に出して。それが大変でした。
──さて、今回の『CLARITY』は初回限定版に映像の特典も付いていますよね。見どころは?
南:実は「Tonight」の撮影の時に台風が来ていまして。展望台での撮影がすごく大変だった記憶があります。展望台は揺れるし、ドローンは流されていっちゃうし。でも、最終的にはその台風のおかげで、ものすごくPassCodeらしさが出たというか。発煙筒の華やかな感じとか、激しさがいい意味で感じられる映像に仕上がったと思います。そういったところも感じてもらえればうれしいです。
──高嶋さんは?
高嶋:私は「PROJECTION」なんですけど、「PROJECTION」では始めてPassCode以外の方が主演となる構成になっていて、異世界とVRで繋がっていくんですね。その不思議な世界を楽しんでもらえたらと思います。
──では、最後にあらためて今回のアルバムの聴きどころを一言ずつお願いします。
高嶋:メジャー1stアルバムの『ZENITH』は、結構一色な感じのアルバムだったんですけど、今回の『CLARITY』は、『ZENITH』よりもさらに進化して、何というかカラフルなものになっていると思います。PassCodeを今まで聴いたことがない人でも、どれか一つは気に入ってもらえる曲があると思うので、たくさんの人に聴いてもらいたいです。
南:高嶋が言ったように『ZENITH』はモノクロで、「PassCodeを提示する」ための攻撃的な作品だったと思うんです。でも、そのアルバムを出したことで、「Ray」や「Tonight」、「Taking you out」といったより進化した違うものが作れるようになってきて。その結果出来上がったのが『CLARITY』だと思っています。12色入りの色鉛筆みたいに、どれが欠けてもダメだなって思えるような素敵なアルバムになったので、是非聴いて頂ければと思います。
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